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4/13
2015

今週の相場展望(4月13日~17日)

ドル円

 

【先週の復習】

先週は、米国雇用統計下振れのショックを引きずらず、119円台を早々に回復すると、イースター休暇明けの欧米市場に株高・リスクオンの流れが連鎖し、一気に120円を突破。米労働省が発表した2月のJOLT求人件数が513.3万件(予想500.7万件)と14年ぶりの高水準となったことや、FOMC議事要旨が6月利上げの選択肢を除外しなかったこと、米新規失業保険申請件数4週平均が15年ぶりの低水準となったこともあり、一時120.74円まで続伸しました。

 

金曜日は、日経平均が序盤に2万円台に乗せたものの、結局大台を維持できず引けたことから、ドル円も120.50円近辺で上値の重い動き。中曽日銀副総裁が「物価の基調が変化しない限り追加緩和は不要」と発言したことや、米国債利回りが低下したことを受けて、120.06円まで反落しました。

 

【今週の展望】

先週8日水曜日深夜のFOMC議事録では、6月利上げの可能性を除外しませんでしたが、それはあくまで少数派意見であり、今後景気指標が急激に改善した場合の選択肢に過ぎません。3月のFOMCでは、利上げ開始時期は「中期的にインフレが2%目標に向かっていくと合理的に認めたとき」と表現しましたが、現時点では6月に「合理的に認められる」とは思えません。今週はスタンスを中立に戻し、景気指標の結果次第でどちらにも動けるようにしておくべきでしょう。

 

<米ドル/円 1時間足チャート>

※クリックすると拡大します
※チャート提供:リメンバーFX

 

先週の方向性:↑

 

ユーロドル・ユーロ円

 

【先週の復習】

先週は、米国雇用統計が大幅に下振れしたにもかかわらず、ユーロドルは1.10ドル台ミドルを抜け切れなかったことから、反動で下値を試す動き。米国景気指標がおおむね堅調な結果となり、年内利上げが意識されたこともあり、1.0568ドルと3月17日以来の水準まで下落しました。ユーロ円は、週初は131.30円と上値を試したものの、その後はユーロドルにつられてじり安の展開となり、金曜日には中曽日銀副総裁のタカ派発言もあり、127.21円と3月16日以来の安値をつけました。

 

【今週の展望】

FF金利先物が示す金利水準を見ると、6月はわずか0.14%。9月でも0.23%と利上げを4割程度しか織り込んでおらず、12月でようやく0.375%と0.25%の利上げを織り込んだ水準となります。FOMC議事録は6月利上げの可能性を排除しなかったとはいえ、実際には早期利上げのハードルは高く、先週のドル買いはやや勇み足のようにも思われます。投機筋のユーロショートも積み上がっており、対ドルは前回安値の1.0458ドルをにらんで1.05ドル台では下げ渋りそうです。

 

なお今週水曜日にはECB理事会が開催されますが、金融政策の変更は想定されておらず、ユーロの方向性に影響を与える可能性は小さいと見ています。

 

先週の方向性:ユーロドル、ユーロ円:↓

 

<ユーロ/米ドル 1時間足チャート>

※クリックすると拡大します
※チャート提供:リメンバーFX

 

他の通貨ペアに関してはマネックスFXのブログをご覧下さい。

 

アナリスト雨夜の相場展望

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ブロガープロフィール

雨夜 恒一郎

為替アナリスト 雨夜 恒一郎(amaya koichiro)

JPモルガン、BNPパリバなど大手外資系銀行で、20年以上 にわたり外国為替部門の要職を歴任。「ユーロマネー」誌における東京外国為替市場人気 ディーラーランキングに上位ランクインの経歴を持つ。フリーランス の現在、独自の鋭い視点で為替 相場の情報を提供中。