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1/5
2017

最初の取引が今年の縮図になるのか

直近の為替相場のテーマはコレ!1月の動きが1年を占う

 

かつて1月の動きが1年を占う指標となり、その意味で最初の1週間の動きが1年を占う動きになっていたこともあった。

 

近年はそのアノマリーもややあたらなくはなったが、昨年は1月から上海総合指数の急落によるチャイナショックに始まり、日本株も外国人の売りで急落した。

 

またドル円が重要なサポートである115円付近をした抜けし100円付近までの下落となった。

 

ブレグジットのときに一時99円を示現し、日経平均も15000円割れを2回行った。

 
ドル円の100円付近、日経平均の15000円付近がサポートされた後はもみありとなったが、トランプラリーで118円台、19000円台まで回復した。

 

さて本年最初の取引日である3日のマーケットだが、各国の経済指標は強くアジア、欧州株式は堅調に推移、ドル円も118円台を回復した。

 

米12月製造業ISMは54.7と前月の53.2、予想の53.8を上回った。

 

新規受注、雇用指数などの項目も強く2014年12月以来の高水準の指標を受けてドル円は一時118.60付近まで上昇しダウも170ドル高となった。

 

しかしトランプ氏がGMの車に対してメキシコから輸入するなら国境税をはらえとツイート、フォードがメキシコへの16億ドルの新工場建設をキャンセルしたことで、保護主義台頭を嫌ってドル売りとなり117円台前半に下落、ダウも上げ幅を縮小する動きとなってしまった。

 

また一時55ドル台まで上昇し1年半ぶりの高値を示現していたWTIがOPECの12月の生産量の減少が小幅にとどまったなどの観測が流れたこともあり3ドルほど急落したことも株価を押し下げた。

 

結局ドル円は117円台前半まで下落、ダウも上げ幅を13ドルまで縮小したが、117円台後半、ダウは119ドル高で終了した。

 

トランプ氏の言動がマーケットを動かしたように、今年は政治リスクや、地政学的リスクがこれまで以上に注目されるマーケットになるのではないだろうか。

 

しかし中央銀行の過剰流動性の供給は続いており、短期的には発言などで乱高下しても、結局は下値がサポートされるマーケットになるのではないだろうか。

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ブロガープロフィール

田代 岳

アナリスト 田代 岳(tashiro gaku)

シティバンク銀行、スタンダード・チャータード銀行で、金融、マーケット部門で仕事をし、為替ディーラーとして活躍。マーケット部門の中で外国為替、金利、債券の取引を行い、資金の運用を担当した経験を活かして、日本の個人や中小企業に正しい金融情報を伝え、日本人の資金の有効活用、しいては金融で日本人を元気にすることが使命であると考えている。投資家向けのみならず、現在は一般の方や中小企業向けにわかりやすく話す講演やセミナーも人気である。

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