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2017

今週の為替相場を考える・注目材料(1月30日~2月3日)

米国のFOMCと雇用統計、それと、トランプ米大統領の一挙一動。その結果に米金利と米株、それと、為替相場の変動を注目。

 

今週は重要な経済指標と金融政策の発表が非常に多く、その結果により短期的な反動が大きな週になっている。特に米国の雇用統計は最重要で、金融政策では米国、日本、英国で発表を控えており、現状では政策の変更は考えられず、今後の見通しだけが変動要因と考えたい。

 

トランプ氏が米国の大統領に就任することが決定した後は、1月20日の就任式を待たずに、彼の一挙一動が市場にとっては重大事項となっていることに変わりないが、言葉を覆す動きが目に付く。

 

メキシコ国境への壁建費用の問題で対立姿勢を劇化させた米国とメキシコ。先週末にはメキシコ大統領と電話会談をし「両国の関係は非常に良好だと」発言内容が急変させている。トランプ氏の経済政策は今後の判断に任せることにするが、イスラエル大使館の移転問題発言などを含め外交政策ではやや懸念材料も見られる。

 

円相場に影響の大きい日米関係では、28日の日米首脳の電話会談に続き、2月10日にワシントンで2国間首脳の会談が予定されている。日米貿易不均衡の是正が主要テーマの一つになることは間違いないと思われている。表面的(外交上)には友好ムード装いながらも「米国の利益に関しては寛容で、不利益に関しては厳格」であることは変わらず、USDJPYの上昇力を削ぐ要因となっている。

 

為替相場は、CFTCのIMM通貨先物市場では、円を含め主要国通かのショートが減少傾向にあり、カナダドルとNZドルはロングへと変化しドル高傾向に疑問がもたれてはいる。反面、トランプ米大統領の経済政策への期待感はまだ続いており、強い米経済にするとの政策を考えれば、ドル高傾向の終わりとは考えにくい。

 

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今週の【通貨ペア別の予想レンジ】

 

◎USDJPY【予想レンジ 113.00~116.00】

 

USDJPYを過去3週間で比較すると、前週比で-2.11→+0.12→+0.44%と、急落ごは2週連続で緩やかなドル買いの流れとなっている。日銀のテーパリングの思惑や米国の為替政策で円高への懸念が強まった先週でも、USDJPYは112.50~113.00をボトムに下げ止まり、115円台まで反発する底堅さは変わらず。

 

115円台は1月12日から上値が抑えられている需要なポイントで通商問題もあり積極的なドル・ロングも難しく、この水準を完全に超えられるか注目したい。日米首脳会談で貿易問題がどうなるのかをハッリさせるまでは、USDJPYのポジションは控え気味で、円相場はクロスでの変動に左右されやすくなっている。

 

CFTCの円ポジションは引き続き高水準ながら、4週連続でショートが減少しており、円先安期待は弱まっている。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.0600~1.0800】

 

EURUSDを過去3週間で比較すると、前週比で+1.03→+0.55→-0.07%と、ユーロの上昇も弱まり、上下の反動も収まる傾向にある。日足ベースでは目標の1.0800を達成できず、週足終値ベースでは1.0700台をクリアに超えられずにいる。

 

EURGBPの下落によるEURUSDの売りも一因だが、基本は主要国の政治的なリスク不透明なこともあり、イタリアは憲法裁の判決で年内の選挙の可能性が高まり、フランスの大統領選の不透明性も材料に。

 

CFTCのユーロ売りポジションは引き続き高水準ながら、昨年11月1日トから減少傾向にあり、先週の減少幅大きく、ユーロ売りセンチメントは後退していることが示されている。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.2450~1.2800 】

 

GBPUSDを過去3週間で比較すると、前週比で-0.72→+1.49→+1.37%と上昇力が強まり、予想外の上昇となった。メイ首相のEU離脱の明確な説明を受け、議会承認を得ることが決まり、プロセスの透明化が評価され、1.2500のサイコロジカルなポイントも難なく超えた。そして、先週は1.25台をベースにし、1.27台を試した後で伸び悩んでいる。

 

1.28は昨年12月序盤の高値水準に位置し、1.28の水準は7月序盤のボトム当たり今後の重要なポイントになっている。

 

CFTCのポンド売りポジションは、引き続き高水準ながら、2週連続で減少を続け減少しポンド売りのセンチメントはやや後退中。

 

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◎AUDUSD【予想レンジ 0.7450~0.7600】

 

AUDUSDを過去3週間で比較すると、前週比で+2.75→+0.78%→-0.11%と大幅に上昇した後は、25日の弱い豪CPIに0.7600台から売りへと変化しているが、下げ幅は予想外に少ない。

 

CFTCの豪ドル・ポジションはショートからロングへと変化して2週間過ぎ、予想外に強さを維持している。ただし、25日の弱い豪CPIにAUDUSDは売りに変化しているが、今回の数字の集計日は24日でこの影響は消化できず。

 

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主要国の重要な経済指標と金融政策の予定が多く、国別で分けて整理をしてみた。

 

米国発
2/1(水)FOMC
政策金利は現行の政策金利0.5~0.75%に据え置くことが予想されているが、最近の連銀総裁や理事の発言では、速めでより大幅な利上げを求める声も多く、今後の見通しに対する判断を注目したい。

 

2/1(水)ISM製造豪景気指数
予想55.0 前回54.7、2/3(金)のISM非製造業景況指数は予想57.0 前回57.2と、共に前回からは低下が予測されている。相場変動率が高い指標で注意が必要。

 

2/3(金)米雇用統計
予想値は、失業率4.7%で変わらず、注目の非農業部門雇用者数17.5万件で前回15.6万件から上昇が、平均時給の前月比は0.2%と前回0.4%から低下となっており、「非農業部門雇用者数+平均時給・時間当たり賃金の伸び率」と両面から判断する必要がある。

 

日本発
1/31(火)日銀金融政策決定会合
金融政策の据え置きを予想されているが、黒田日銀総裁の記者会見では、好調は米経済、やや強い日本CPI、日本国債の利回り上昇の結果を受け「緩やかな景気の回復基調と、物価上昇率2%への目標達成の可能性」を示すことは考えやすく、テーパリングに関して発言がなければ変動は限定的。

 

ユーロ圏発
1/31(火)第4四半期GDP・速報値
予想は前月比で0.4%と前回0.3%から上昇となっているが、前年比1.7%と前回と変わらずで、大きな変化は期待できそうにないが、下振れリスクには敏感になりやすい。

 

1/31(火)CPI・速報値
予想は前年比1.5%で前回1.1%から上昇が、コア前年比は0.9%で前回と変わらずで、相変わらずコアは伸びないがどう判断するのか?

 

英国発
2/2(木) BOE金融政策委員会
政策金利0.25%の据え置きを予想、資産買い入れ枠4,350億ポンドの据え置き、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを予想している。同時に四半期インフレ報告とBOE議事録も発表され、いつもながら相場変動が高いイベントの一つでもある。また、カーニーBOE総裁の記者会見も重要。

 

カナダ発
1/31(火)11月の月次GDP
予想0.3%と前回と変わらず、前年比の予想は1.4%と前回1.5%から若干の低下が予想されている。ただ、キーストーンXLのパイプラインの建設が始まることで今後のGDPの上昇期待感は強い。

 

NZ発
2/1(水)第4四半期の雇用統計
予想は失業率4.8%と前回4.9%、就業者数増減=前期比予想0.8% 前回1.4%からの低下が予想されている。四半期ごとの発表であること、発表時間帯が午前6時45分でNY市場の引け間際で薄い市場で、短期的な変動が大きい指標の一つ。

 

カナダ発
1/31(火)11月の月次GDP
予想0.3%と前回と変わらず、前年比の予想は1.4%と前回1.5%から若干の低下が予想されている。ただ、キーストーンXLのパイプラインの建設が始まることで今後のGDPの上昇期待感は強い。

 

NZ発
2/1(水)第4四半期の雇用統計
予想は失業率4.8%と前回4.9%、就業者数増減=前期比予想0.8% 前回1.4%からの低下が予想されている。四半期ごとの発表であること、発表時間帯が午前6時45分でNY市場の引け間際で薄い市場で、短期的な変動が大きい指標の一つ。

 

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【今週の材料】

 

1/30(月)上海市場旧正月・春節で休場(2月2日まで)、香港休場(旧正月)、ウェリントン市場休場(オークランド記念日)
06:45 NZD 貿易収支億
16:45 NZD デベル豪中銀総裁候補講演
17:00 CHF KOF景気先行指数
19:00 EUR 景況感指数(経済信頼感 、企業景況感、サービス業景況感
19:00 EUR 業況判断指数
19:00 EUR 消費者信頼感指数・確報値
22:00 GER 消費者物価指数・速報値
22:30 USD 個人所得、個人消費支出
00:00 USD 中古住宅販売仮契約

 

1/31(火)上海市場 旧正月の春節で休場(2月2日まで)、 香港休場(旧正月)
08:30 JPY 雇用統計
08:50 JPY 1鉱工業生産・速報値
09:01 GBP GfK消費者信頼感
10:30 AUD NAB企業景況、企業信頼感
昼頃 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
15:30 FRN 第4四半期GDP・速報値
16:00 GER 小売売上高
17:00 EUR ドラギECB総裁発言
17:55 GER 雇用統計
18:30 GBP BOE住宅ローン承認件数
19:00 EUR 失業率
19:00 EUR 第4四半期GDP・速報値
19:00 EUR 消費者物価指数・速報値
22:30 CAD 月次GDP
23:00 USD S&Pケースシラー住宅価格指数
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数
00:00 USD 消費者信頼感指数

 

2/1(水) 上海市場 旧正月の春節で休場(2月2日まで)
01:30 NZD QV住宅価格
06:45 NZD 第4四半期 雇用統計
07:20 CAD ボロズカナダ中銀総裁発言
10:00 CNY 国家統計局 製造業PMI
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格
17:30 CHF SVME購買部協会指数
17:50 FRN 製造業PMI・確報値
17:55 GER 製造業PMI・確報値
18:00 EUR 製造業PMI・確報値
18:30 GBP 製造業PMI
22:15 USD ADP雇用統計
23:45 USD 製造業PMI・確報値
00:00 USD ISM製造業景気指数
04:00 USD FOMC金融政策発表

 

2/2(木) 上海市場 旧正月の春節で休場(2月2日まで)
09:30 AUD 貿易収支
09:30 AUD 住宅建設許可件数
17:15 CHF 小売売上高
18:30 GBP 建設業PMI
19:00 EUR 生産者物価指数
21:00 GBP BOE金融政策委員会
21:30 GBP カーニーBOE総裁記者会見
22:30 USD 新規失業保険申請件数
22:30 USD 第4四半期・速報 単位労働コスト、労働生産性

 

2/3(金)
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表)
10:45 CNY 財新 製造業PMI
17:45 FRN 総合PMI・確報値
17:55 GER 総合PMI・確報値=
18:00 EUR 総合PMI・確報値=
19:00 EUR 小売売上高
22:30 USD 雇用統計
23:45 USD 総合PMI、サービス業PMI
00:00 USD ISM非製造業景況指数
00:00 USD 製造業受注
00:00 CAD vey購買部協会指数
00:00  USD 耐久財受注・確報値

 

その他を含め詳細は、経済指標の予定表をご覧ください。

 

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20170129_schedule1
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ブロガープロフィール

太田 二郎

FXストラテジスト 太田 二郎(ohta jiro)

FXのスタートはすでに35年近く前に遡る。外資系銀行でFXを学び現在に至る。米 系・英系・独系・オランダ系の外銀を経て、日本のFXリテー ル・ビジネスの草 分けとして米系支店の設立を経て、多くの個人投資家と関わりをもち、現在に至 る。現在は投資助言会社の業務部長を兼任し、頻度は 少ないながらも、セミ ナー講師をし、業界紙へFXコメントを掲載中。
信条は、「Once a dealer, always a dealer」教訓は、「FX Dealerは、全ての 面で人の手本となるべき」