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2/10
2017

雰囲気一変 - “株高・円安トレンドへの回帰”は目前…!?

トランプ大統領の政策について、年明け以降のマーケットは“保護主義”をクローズアップしてきました。その結果、“貿易不均衡⇒円高/ドル安”ばかりが囃され、それが思いのほか長引きました。“仏・独の政局不安”“ギリシャ財政懸念”等まで持ち出され、ドル円は一時111円半ばへと突き落とされました(①)。“11/9~12/15の38.2%押し(111.986円 ②)”を明確に割り込んだ格好なだけに、“もう一段の下値追い”が意識された(③)のはいうまでもないところです。

 

20170210take1
図①

 

ところが昨日(9日)、トランプ大統領は「2-3週間以内に驚くべき税制案を発表」と発言しました。 “大型減税”への期待感から“リスク選好ムード”が誘われ、ドル円が大きく巻き戻しています。昨年の米大統領選後から始まった、いわゆる“トランプラリー”の復活を思わせるような動きで113円後半へと押し戻されたさまは、マーケットの雰囲気が一変した感があります。(④)。

 

こうした中、いよいよ日米首脳会談が行われます。ポイントは「為替が議題として上がるか」と見られていますが、依然として見方は割れており、思惑も交錯したままです。

 

トランプ政権が「保護主義 or 米金利先高観(日米金利格差)のいずれに重点を置くか?」は“現時点では不透明”といわざるを得ず、決め打ちは禁物です。ただ会談翌日にゴルフがセッティングされているように、直近は“融和ムード”を演出しているようにも見えます。何しろトランプ大統領については良識を欠いた発言があとを絶ちませんので“ファンダメンタルズから探るのは難しい”といわざるを得ませんが、“為替は主議題にはならない⇒大型減税への期待感が勝る⇒ドル買い戻し”への期待は募るところです。

 

20170210take2
図②

 

テクニカルを見ると、日足・一目均衡表先行スパンの分厚い雲の中で推移している格好になります(⑤)。 “かなり中途半端な水準”といわざるを得ず、前記“11/9~12/15の38.2%押し”を明確に割り込んだことによる“同50%押し(109.924円 ⑥)”に向けた再下落への思惑(⑦)も根強いものがあります。それでも“111円台で下げ渋り⇒113円後半に反発”を見せたことで、“下値不安が和らいだ”のは事実です。

 

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図③

 

週足に目を転じると、“一目均衡表先行スパンの雲上限(111.314円 ⑧)”にサポートされていることが窺えます。
これは“トランプラリーの初押し(11/28安値:111.351円 ⑨)ともほぼ合致する水準になります。110円の大台割れを窺うには「もう一つ大きな関門あり」ということにもなります。

 

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図④

 

結果次第であり、特に週跨ぎのポジションには細心の注意を払う必要もありますが、“首脳会談は決裂⇒ゴルフもキャンセル“といった事態にでもならない限り、“上方向を窺う必須要件: 1/27~2/7の61.8%戻し(113.942円)突破 ”への期待は十分…。“株高・円安へのトレンド回帰は、もう目前”と考えたいところです。

 

(2017年2月10日執筆)

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ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。