ホーム > コラムの泉 > 現役チーフアナリスト武市の勝率UPに導くテクニカル手法 > ドル/円 、動き出すのは“もう少し先”…? -本日“変化日”を迎えるのはユーロ/ポンド

迷ったらココ!期間限定

2/24
2017

ドル/円 、動き出すのは“もう少し先”…? -本日“変化日”を迎えるのはユーロ/ポンド

“方向性の定まらない”展開は、思った以上に長引いている印象があります。

 

 “米早期利上げ観測”は根強いものがあるものの、金利先物から見た“3月利上げの可能性(織り込み度)”は一向に上がっておりません。FOMC議事録では「かなり早期の利上げが適切」と示されていますので大きく売り込まれるリスクは逓減していますが、それでも“米早期利上げ観測”囃したフローは後退しやすいと考えるのが自然ということになります。

 

 「2-3週間以内に驚くべき税制案を発表」に対する思惑(期待)も、ここに来て頭打ちとなっています。トランプ議会演説(通常の一般教書演説に該当:28日)を控えて“高まりやすく”なっていたのは事実ですが、「8月までに大胆な税制改革を実施」とのムニューチン米財務長官発言が、この思惑を後退させたからです。詳細が明らかになったわけではありませんので“失望を誘う”に発展することはないと思いますが、こちらを囃すフローも目先は減退しやすいと考えるのが自然です。

 

 “ドル水準”に関しても、ムニューチン米財務長官は「強いドルは米経済への信頼を反映(22日)/ドル高には一定の問題(23日)」と相反する発言をしています。“長期/短期の違い”こそあり、“短期筋のドル買い”に調整を促すのは十分だったといえますが、トレンドを伴った動きへの発展は期待薄ということになります。

 

20170224take1

 

 50日移動平均線に“115円ライン突破”を阻まれ(①)、そして“長い上髭”を描いて反落(②)した格好を考えると、“目先の上値は重い”と判断するのは自然な流れです。しかし一目均衡表の分厚い雲の中で推移をし続けている(③)状況を鑑みれば、“まだ方向性は定まっていない”“依然としてレンジ内で揺れ動き”と判断するのも、これまた自然な流れということになります。

 

 “反転もしくは加速”の可能性が高いとされるのが、“雲のネジレ(変化日)”です。これを来月8-9日に控えている(④)中、ドル円のボラティリティは低下しつつあります。…となると、“上値の重さ”ばかりに目がいきがちですが、現在は“エネルギーを貯めている”と見るのが自然です。それでいてレンジ下限と見られる“7日安値(111.586円)”水準には“100日移動平均線(本日は111.583円 ⑤)”がすでに到達してきています。

 

20170224take2

 

 前回も記したように、“週足・一目均衡表先行スパンの雲上限(111.314円)”は“トランプラリーの初押し(11/28安値:111.351円)とほぼ合致しています(⑥)。これは下方向を窺うには「大きな関門」です。 “もう少し時間がかかる”かもしれませんが、明確に割り込まない限り「過度な悲観は必要なし」と考えたいところです。

 

20170224take3

 

 目先、ドル円の変動が小幅となりかねないだけに、その他通貨ペアを一つチョイス…。マイナー通貨の一つであるユーロ/ポンドは、前記“雲のネジレ(変化日)”を迎えています(⑦)。 “反転もしくは加速”のいずれになるかは現時点ではわかりかねますが、大きく変動する可能性が囁かれています。そうした中、長らくサポートラインとして機能してきた“200日移動平均線(同0.84733ドル)”を明確に割り込みました(⑧)。その後は“急反発⇒再下落”と方向性が定まらない動きを見せていますが、ユーロには仏大統領選を巡る不透明感が付きまとっています。

 

 前記“200日移動平均線への回帰の有無”を鑑みつつも、“22日安値(0.84019ドル ⑨)”を割り込めば下落が加速する可能性は十分…?

 

(2017年2月24日執筆)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • シェアする

ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。