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3/10
2017

まさに“教科書的な上方ブレイク” ‐ ただし目先は“事実で売る”への警戒が必要…?

 前回コラム執筆後、マーケットは“米3月利上げ”を急速に織り込みにかかりました。 “20%”にも満たなかった「3月利上げの可能性(織り込み度)」は“すでに90%超”に達しており、次回FOMC(3月14-15日)での25bp利上げは“ほぼ確実視”される状況となっています。これを織り込む過程の中、先行スパンの雲の下に押し出されたドル円は急速に下げ渋り、本日(10日)にかけて115円台へと切り返しました。

 

20170310take1

 

 変化日とされる“(日足・一目均衡表先行スパンの)雲のネジレ”から綺麗に上抜けた(①)格好だけに、まさに“教科書通りの上方ブレイク”といえそうです。また週足・月足では雲の上で元々推移してきた(②、③)だけに、「バイアスは上方向にかかりやすくなった」と考えることも可能ということになります。

 

20170310take2

 

 さらに今回の上抜けは、「2/7安値(111.586円)/2/28安値(111.699円)のダブルボトム(④)も完成(ネックラインは2/15高値:114.944円 ⑤)」させた格好となります。なおさら“この傾向に拍車がかかる”可能性を秘めていると考えることが可能ということになります。“16/12/15高値:118.658円~17/2/7安値:111.586円の61.8%戻し(115.956円 ⑥)”を経て、“同100%戻し(118.658円 ⑦)”への期待は、膨らむばかりです。

 

20170310take3

 

 もっとも「織り込み度合いが急過ぎる」のは、少々気になるところです。今週初には「利上げは織り込み済」が囃され、小緩む場面も見られました。この時は杞憂に終わりましたが、“織り込み済”を囃すには“実際の利上げが必要”と考えると、“実際に利上げが行われればこの限りではない”ということにもなります。

 

 “3月利上げ”から“今年の利上げ回数(昨年12月のドットチャートでは年3回)”へと、マーケットの関心はすでに移行したと見られるだけに、個人的には大きく崩れるとは見ておりません。このため前記バイアスへの期待は大きいものがありますが、FOMC直後には「噂で買って、事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」を十分に警戒しておきたいところです。現時点における基本は、突破した“ネックライン(2/15高値:114.944円)”を支持ラインとして機能させることができるか…?を鑑みつつ、“押し目買い継続”“下がったところは丁寧に買い拾い”と見たいところです。

 

(2017年3月10日執筆)

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ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。