2017
米長期金利上昇を受けてドル円hあ115円台に
直近の為替相場のテーマはコレ!★『米長期金利上昇を受けてドル円hあ115円台に』
米長期金利の上昇を受けてドル円が115円を超えてきた。米10年債利回りは2.61%となりトランプラリー後の高値と同じレベルに上昇した。Fedの金利操作により敏感に反応する米2年債や米3年債はそれぞれ1.38%、1.69%まで上昇しリーマンショック直後のレベルまで上昇してきている。
先週のイエレンFRB議長の発言や、そのまえのFed高官たちのタカ派的なコメントをうけて15日のFOMCでの利上げ確立が70~80%超えまで高まってきたことでドルの金利は上昇していた。
それが8日の米ADP民間雇用者数が29.8万人と予想を大きく上回る数字で、利上げの可能性は90%ほどに高まったことが金利上昇に拍車をかけている。前回のADP民間雇用者数も26.1万人(24.6万人から上方修正)と強かったことで1月の非農業部門雇用者数は22.7万人と久々の20万人超えとなった。最近ADPと非農業部門雇用者数の数字は連動性が高く、本日の米雇用統計でも強い数字が出るものと思われる。それを期待してのドル買いの流れもあるものと思われる。
しかし最近の失業率は完全雇用と呼ばれる5%を切る水準(前回は4.8%)で、非農業部門雇用者数よりは賃金上昇率などが注目されている。とはいえ強い数字であれば来週のFOMCでの利上げはほぼ確定となり、米長期金利、ドルは高止まりとなるのではないだろうか。
ドル円は1月27日以来の115円超えとなり、長らくレジスタンスになっていた115円を上抜けした。しかしまだ115~116は16日まで大きなオプションがあるために上昇も一進一退になるのではないだろうか。
米雇用統計の数字が悪くなく、115円割れがサポートできれば115~118にレンジがシフトした可能性が高い。