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4/7
2017

大台ラインを巡る攻防戦は“不安より期待が大きい”…!?

 思った以上に「上値が重い」が長引いている感のあるドル円ですが、「下値が堅い」も変わっておりません。

 

 昨日(6日)には“好調な米経済指標(新規失業保険申請件数:23.4万件、前週から△2.5万件)”、「年3回利上げを支持、場合によって4回も…」との“ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁発言”、さらには「オバマケア法案は合意に近づいている」との“ライアン下院議長発言”も加わったことで、再び111円台へと値を戻す動きが見られました(①)。「リスク回避姿勢は後退…?」かに思われましたが、根強い“米中首脳会談&北朝鮮リスク”、あるいは米雇用統計を控えた“様子見ムード”も重なったことで、すぐさま110円台へと押し戻されています(②)。

 

20170407take1(ドル円・30分足)

 

 一方で、リスク回避要因には事欠かない状況が続いています。本日も「米国は50発以上のトマホーク・ミサイルを、シリアに向けて発射」との報が東京タイムに流れ、瞬間的に“リスク回避⇒円買い”が加速しました。110.90円水準で推移していたドル円は、一時「110円の大台ラインも風前の灯」というところまで一気に売り込まれました(③)。もっとも割り込むには至っておらず、その後は110円半ばへ緩やかに水準を戻しています(④)。

 

20170407take2(ドル円・週足)

 

 週足を見ると“200週移動平均線(本日は110.200円)”で支えられつつあるように見えます(⑤)が、“先行スパンの雲の中(上限は111.314円 ⑥)”に押し込まれかかっていることが窺えます。決して芳しい状況とはいえず、潜り込んでしまうと“雲の中で下値を拡大しかねない(⑦)”だけに注意が必要です。

 

20170407take3(ドル円・日足)

 

 一方で、日足を見ると“3/27-28安値(110.104円水準 ⑧)”“110.00の大台ライン(⑨)”“トランプラリー(16/11/9~16/12/15)の50%押し&50週移動平均線(109.924円水準 ⑩)”が強力なサポートラインを形成しています。割り込むと“ストップロスを絡めつつ、同61.8%押し(107.863円 ⑪)”への一段安が懸念される反面、割り込むには“かなり骨が折れる”という雰囲気も漂っています。それを死守するかのように“本邦機関投資家&年金のドル買いフロー”も同水準では持ち込まれているとの話(あくまでも噂ですが…)まで考えると、決して悲観論一色という訳ではなさそうです。

 

 リスク回避姿勢は“全ての材料をなぎ倒す破壊力”を秘めているだけに、今後も“細心の注意”を払う必要があります。それでも“北朝鮮・ミサイル発射(4日)”“シリアに向けてトマホーク発射(7日)”が飛び出しても割り込んでいないことを考えると、“ある程度、リスク回避は織り込んだ…?”。それでいてサポートをされ続けると、“反発幅はより大きくなりやすい…?”。

 

 今後の流れを見極める上でも非常に重要な“大台を巡る攻防戦”ですが、“不安よりも期待が大きい”と見たいところです。

 

(2017年4月7日執筆)

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ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。