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6/9
2017

相反する動きを見せるドル円とポンド円 - 共に分水嶺に接近中…!?

 注目の“トリプル・リスクイベント(ECB/議会証言/英下院選)”は、「期待ほど金融政策正常化に向けて進展しなかった(ECB)」「トランプ大統領の捜査妨害疑惑は後退した(議会証言)」となる中、「与党・保守党が過半数割れ(英下院選)」という結果となりました。しかし英下院選の結果を受けたリスク回避姿勢はマーケット全体に波及することはなく、ドル円にとっては“不発”となる中で、ポンド円は9日早朝に“急落”を演じました。

 

 “底堅い動き”を見せたドル円と、“急落を演じた”ポンド円。相反する動きに見えて、実は共通項があります。「200日移動平均線を窺っている」という点です。

 

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 200日移動平均線とは、“長期トレンド”を占う上で重要視されるテクニカルです。位置関係で長期トレンドを占いますので“上で推移するポンド円(①)は買い”“下で推移するドル円(②)は下”ということになります。しかし“100日移動平均線(本日は141.390円 ③)”“日足・一目均衡表先行スパン下限(同141.016円 ④)”を割り込んで“200日移動平均線(同138.869円 ⑤)”に近づいてきたポンド円に対して、ドル円は“6日段階ですでに割り込み ⑥”“底堅い動き ⑦”を見せた後、再び“200日移動平均線(現在は110.410円)”に近づいてきています(⑧)。押し目なしに下落してきたポンド円には“下値メドとしての達成感”が働きやすいのに対して、すでに割り込んでしまったドル円には“戻りが加速する急所(メド)”と捉えられる可能性が増しています。

 

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 まだ突破したわけではありませんので、現状の長期トレンドは“ポンド円は買い”“ドル円は売り”のままということになりますが、フィボナッチ・リトレースメントを見る限り、ポンド円・ドル円のどちらも200日移動平均線は“マイナー水準(76.4%(⑨) or 23.6%(⑩))”とほぼ合致しています。メジャー水準に比べて“抵抗力は弱い”と考えられる中、ファンダメンタルズ的には冒頭で記したように“逆(ポンド円は売り・ドル円は買い)になりやすい”…?

 

 どちらも抜けていないだけに“過度の期待は禁物”であり、 “達成感/急所”の違いから“ドル円が先行、ポンド円はやや分が悪い”との印象もありますが、“100%押し(135.604円 ⑪)”/“50%戻し(111.741円 ⑫)”への期待は膨らむところです。

 

(2017年6月9日執筆)

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ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。