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6/29
2017

タカ派にびっくり

執筆中の29日深夜3時ですが、ダウは170ドル安(-0.8%)SP500は22ポイント安(-0.92%)、ナスダックは112ポイント安(-1.81%)と米国株は急落しています。

 

株の下落にもかかわらず長期金利が上昇しており、長期金利の上昇で恩恵を受ける銀行株は上昇していますが、ハイテク株、バイオ株などは総崩れです。
通常株が崩れると資金の逃避先は債券市場ですから国債は買われて長期金利は下がるのですがそうなってないところが根が深いのです。

 

今月のFOMCでは利上げと今年度中の緩和縮小が発表されました。また今週のドラギ総裁のデフレからリフレの状況に変化した。カーニー英中銀総裁の英国経済が完全稼動に近づくにつれ中銀は利上げを実施する必要が出てくる可能性があり、金融政策委員会は無効数ヶ月以内に討議すると発言しました。
この各国中銀のタカ派的なスタンスに株式市場はそれほど反応していませんでしたが、今日になっていきなり反応しだしました。
米国株だけではなく本日の欧州株式市場はドイツDAXが-1.8%、フランスCAC40が-1.88%など軒並み下落しています。
この株式の下落を受けて112.80付近まで上昇していたドル円は112円割れに下落。128.80付近まで上昇していたユーロ円も128円割れまで下落しました。

 

ドラギ総裁の発言以来、ユーロ主導の動きでユーロ円などクロス円も総じて急上昇し、クロス円の上昇を受けてそる円も上昇していました。
各国の中央銀行が引締めスタンスを確認する中でひとり日銀だけが緩和策の計座区ということで円全面安の流れが続いていました。
しかしさすがにこの株の下落を受けてリスクオフ的な円買いとなりドル円、クロス円が下落しています。

 

とはいえダウの下落はわずか1%弱、ナスダックも2%弱です。株価の下落が止まれば再びクロス円を中心とした円売りの流れが復活するものと思われます。
当面、ユーロ円は126~131、ドル円は110~114のレンジで動くのではないでしょうか。

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ブロガープロフィール

田代 岳

アナリスト 田代 岳(tashiro gaku)

シティバンク銀行、スタンダード・チャータード銀行で、金融、マーケット部門で仕事をし、為替ディーラーとして活躍。マーケット部門の中で外国為替、金利、債券の取引を行い、資金の運用を担当した経験を活かして、日本の個人や中小企業に正しい金融情報を伝え、日本人の資金の有効活用、しいては金融で日本人を元気にすることが使命であると考えている。投資家向けのみならず、現在は一般の方や中小企業向けにわかりやすく話す講演やセミナーも人気である。

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