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10/2
2017

今週の為替相場を考える(10月2日~10月6日)

今後は、イエレンFRB議長の発言と週末の米雇用統計と控え、来週月曜の日米祭日の影響も考慮へたポジション作りが必要ながら、円相場は今後の方向性を期待し強く意識する時で、日本の衆議院選の事前予測に変動し判断が難しい場合には選挙の結果待ちへ。

 

今日から10月がスタートする。巷では、為替相場の変動が狭まっているとの声が多く、ドル相場、円相場に関して期待する方向性もブル派・ベア派に大きく分かれている。

 

これが相場変動を期待する反動か、それとも事実なのかを2016年と、2017年1~9月までの月平均値の変動率で比較してみると、USDJPY6.35→3.97%、EURUSD3.91→3.68%、GBPUSD5.72→3.95%、AUDUSD5.21→3.97%と低下している。

 

円クロスでも、EURJPY5.29→3.75%、GBPJPY8.41→4.98%、AUDJPY7.14→4.1%と大幅に低下しており、円絡みの取引が多い日本の投資家は相場の動きが物足りないことがよく理解できる。

 

USDJPYを見ると2016年11月からの月末時点の平均値は112.33円で現在の水準に極めて近くにとどまり、逆に考えれば「いざ、事があれば」動きが加速する可能性が高いことを意味し、相場変動が高まる秋の陣に入ってくる。

 

金融政策を見ると、既に2度の利上げを開始し10月からQEの縮小を決定している米国を筆頭にし、2度政策金利を引き上げているカナダはもちろんのこと、ユーロ圏、英国も緩和政策の解除が近く期待されているがある程度は相場に織り込み済みで、それらの動きの変化に注意。

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 111.50~113.50】

 

円相場はまさに衆議院選の行方にかかわっており、日銀短観という重要な指標は注目されるが、今後の円相場見通しはこのことだけを考えればいいのでは? 市場の思惑は「希望の党勝利」=円高、「自民・公明党勝利」円安思考が多いのでは?

 

投票日は10月22日ながら事前予想に相場変動することは避けられず。先週の動きを見ていると上昇傾向が続くも、よりレンジ相場の傾向が濃く、衆議院選による突発的な動きがなければ、111.50~113.50、112.00~113.50のレンジに入りやすくなっている。

 

過去2週間は111~113円前半の動きで、3週続けて陽線引けながら、先週は転換線になる可能性もあり、111円を割り込んだらロングの撤退が予測でき売り変化になる可能性も。

 

StockRSIのDailyでは、K=78.79.29 D=85.08の超買われすぎゾーンを維持。BBはベースが110.82で、107.84~113.80のレンジを示唆。移動平均線では、200日MAは112.02で安値111.55~高値112.52、36日MAは110.29でこの水準が今はベースになっている。

 

IMM通貨先物では、【円】-51,322→-71,347(-20,025)と、円は、7月18日をピークにショートは減少気味に推移するも、今回は9月5日来の水準へ増加し逆戻りし、円の先安期待が復活。

 

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、一週間が-0.85→-1.25%%へ、1か月が-0.80→-1.65%と円コール・オーバーが強まり、12か月までもその流れが続き、円の先高期待が強まっており、USDJPY&EURJPY&GBPJPYでも円コール・オーバーが続いている。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.1720~1.1920】

 

過去の動きを振り返ると、1.20台でブルになり1.21台直前まで押し上げるが失敗し、1.1800割れてからはロングのストップが多発し、今1.1700でようやく下げ止まる流れとなっている。今週は5日のECB理事会議事録の内容の影響を受けそうで、8月4日の週から続く1.17近辺をボトムラインとして維持できるかを注目。サプライズがなければ緩やかな上昇を期待したい。

 

StockRSIのDailyでは、K=12.26 D=8.56で、先週に続き売られすぎゾーンにあり買い変化となっている。BBはベース1.1907で、安値1.1754~高値1.2060のレンジを示唆。移動平均線では、200日MAは1.1122で遥か下方に位置、36日MAは1.1873と36日MAの安値1.1829を先週割り込み続落へとつながり、36日MAの安値1.1829~高値1.1918で、1.1873と1.1918が戻りのポイントへ。

 

IMM通貨先物では、【ユーロ】62,753→88,167(25,414)と、ユーロは、前週比でロングが3週間ぶりに拡大し、ロングNO.1の座が復活。為替市場でEURUSDは軟調ながら、安定したユーロのロングポジションを継続中で、先高期待は変わらず。

 

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、一週間が前週-0.55→0.20へとユーロコールが低下するも、1か月~12か月はユーロコール・オーバーを維持し、安定したユーロ高期待は変わらず。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.3300~1.3500のレンジを継続】

 

上昇傾向が続き、IMM通貨先物市場ではポンドはショートからロングへと転換し歴史的変化となったが、先週は期末要因が強かったのかカーニー総裁発言も神通力がやや弱まりポンド買い反応は鈍い。先に6日間続いた1.13450~1.3650のレンジの下限を割り込み、今回は1.3350~1.3500のレンジで過去4日間続いている。

 

今週は英国発のイベントは少なく結局は米雇用統計が主要材料でGBPJPYの影響も気なる。上昇の出発点となる1.3300をボトムに切り返すことができるか? 今週注目している。週足では、9月15日に1.32→1.36台へ急伸から2週連続し陰線引けで上値は重い。今週下げて三週陰線引けでボトムアウトするのはきれいなパターンだが、1.3200はマジの水準。

 

StockRSIのDailyでは、K=3.34 D=20.80で、売られすぎゾーンにあり買い転換を待つ動きで、BBはベース1.3331で、ワイドながら安値1.29454~高値1.3718のレンジを示唆。移動平均線では、200日MAは1.2745、36日MAも1.3137と遥か下方に位置し上昇トレンドを継続。

 

IMM通貨先物では、【ポンド】-10,161→5,054(15,215)と、祝ポンドロング転換! ポンドがショートからロングへと転換。2015年11月10日の週から98週間続いたポジションが変化し、ある意味では歴史的は転換と言える。今後のポンドの上昇を期待したくもなるが、集計日とのズレが気になる。

 

GBPUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間は0.35→0.25%へ、1か月も0.15→0.10%へポンドコール・オーバーは軟化し、3か月~12か月は相変わらずポンドプット・オーバーでポンドの軟化を受けてやや拡大気味。

 

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今週の主な材料(10月2日~10月6日)米雇用統計がメイン・イベントで来週月曜の日米祭日の影響も考慮へ。

 

今週から10月が始まります。今週のメイン・イベントは10/6(金)の米雇用統計ですが、 10/9(月)は日本が体育の日、米国はコロンブス・デーと、日米共に休日になるため、結果を受けた相場変動がより高くなることが予想できます。

 

さて、今週の主な材料を挙げてみたいと思います。米雇用統計10/6(金)、ECB議事録10/5(木)、豪中銀金融政策10/3(火)、イエレン発言10/4(水)、日銀短観10/2(月)と、衆議院選挙の行方、北朝鮮リスク、カタルーニャ自治州住民投票10/1(日)の結果と行方。それと、いつもながら米国発の景況感関連の指標と、主要中銀の要人発言です。

 

米雇用統計10/6(金)ですが、市場のコンセンサスは、失業率=予想4.4%(予想範囲4.3 ~4.5%) 前回4.4%、非農業部門雇用者数=予想7.5万人(予想範囲 3.0~14.0万人) 前回15.6万人、時間当たり平均賃金=前月比予想0.3%(予想範囲0.2~0.4%) 前回0.1%、前年比予想2.5%(予想範囲2.5~2.6%) 前回2.5%、平均週間労働時間=予想34.4 前回34.4となっています。予想数字は変化する可能性もありますので、事前に変更の有無をチェックする必要がありそうです。

 

ECB議事録10/5(木)は、9/7日の理事会分で、金融政策を据え置き、ガイダンスの変更もなく、EUR高を警戒していました。ECBスタッフはインフレ見通しを引き下げるが、ドラギECB総裁はQEの大筋は10月に示すことを示唆。強弱材料にEURUSDは直後の1.1930~1.2060と上下変動から、1.20台を維持し市場の評価はEUR買いへと動いていたことが重い出されます。

 

最後に付け加えるなら、10/6(金) のカナダ雇用統計も忘れることはできません。ちょうど、米国の雇用統計の発表時間と重複しますので、どの部分で反応したのか分かり難いこともあります。9/29の米個人消費とカナダGDPの同時刻の発表では、弱い米個人消費にドル売りが加速する中で、カナダGDPが弱く、USDCADが一時急騰していたことが思い出され、特にCADJPYなどのクロスの変動には注意が必要です。

 

問題の地政学的リスクでは、北朝鮮リスクはいつもながら存在し、特に週末のリスク要因となっています。今週は該当がないようですが、韓国発のニュースでは行動を起こす可能性が高い日は、朝鮮労働党創立記念日の10/10、共産党大会開幕の10/18との観測もあり将来的な不安定要因となっています。

 

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太田 二郎

FXストラテジスト 太田 二郎(ohta jiro)

FXのスタートはすでに35年近く前に遡る。外資系銀行でFXを学び現在に至る。米 系・英系・独系・オランダ系の外銀を経て、日本のFXリテー ル・ビジネスの草 分けとして米系支店の設立を経て、多くの個人投資家と関わりをもち、現在に至 る。現在は投資助言会社の業務部長を兼任し、頻度は 少ないながらも、セミ ナー講師をし、業界紙へFXコメントを掲載中。
信条は、「Once a dealer, always a dealer」教訓は、「FX Dealerは、全ての 面で人の手本となるべき」