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12/29
2017

2018年最初のテクニカルポイントは“ダブルトップの完成or否定”…!?

 「米利上げ(12月FOMCでも25bpUP、2017年は計3回)」「2018年見通し(ドットチャート)も年3回据え置き」「米税制改革法案可決/成立」を背景に、前回掲載した以降のドル円は上値を探る展開になりました。しかし抜け切るには至っておらず、現在は上値を押さえられています。

 

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 日足・一目均衡表先行スパンの“雲割れ回避”が反発を促した(①)ものの、明確に上抜けるには至っておりません。「膠着状態は変わっていない」ということになりますが、直近の“再び113円割れ(②)”を見れば、“上値が重い”がより囃されやすいのは事実です。

 

 もっとも「113円ラインより上で推移? or 下で推移?」に関しては、テクニカル的にはさほど大きな意味を持ちません。前記“日足・一目均衡表先行スパンの雲(執筆時は112.142-694円 ③)”でも割り込んで来ればまた話は変わってきますが、現時点では“20/50日移動平均線(同112.970-983円 ④)”を下回ったにすぎないからです。…にもかかわらず、“上値が重い”ばかりが囃されやすい現状は、押し目を拾うには絶好のチャンス…?

 

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 振り返るってみると、今年(2017年)のドル円は“わずか11.287円の変動幅”に留まりました(⑤)。変動率に直すと“過去20年で下から3番目(9.4%)”であり、動意に乏しい一年だったといえます。日米金利格差を背景にした“円売り”と、緩やかな上昇に留まる米インフレからくる“高まらない米金利先高期待(ドル売り)”が引っ張り合い、「動くに動けなかった」というのが実状かもしれません。

 

 ただ同じように小動きに留まった“2015年(約10円/8.2%)”“2006年(10.9円/9.2%)”の翌年(つまり2016年/2007年)を見れば、“急変動”とはいわないまでも“そこそこ動いて(22.6円・18.8%/17円・14.2%)”いることが窺えます。あくまでアノマリーに過ぎませんが、「来年は動く」への期待は募るところです。

 

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 再び日足・一目均衡表に目を転じると、まもなく“先行スパンの雲”に“ネジレ(112.480円水準 ⑥)”が生じています。それもちょうど“年末・年始(つまり流動性の乏しい時期 ⑦)”に当たっています。“変化日”として注目されるテクニカルラインであるだけに、今年も「年末・年初の急変動には要警戒」といえそうです。

 

 ポイントは、上方向が“ダブルトップ(⑧)の否定(12/12高値:113.747円)” “11/6高値(114.733円)”、下方向が“前記ネジレ(112.480円”“ダブルトップのネックライン(12/15安値:112.031円)”と見られますが、後者にはまもなく“100日移動平均線(同111.966円 ⑨)”も重なります。

 

 “米インフラ投資計画”、税制改革に盛り込まれた“本国投資法第2弾(いわゆるHIA2)”等、年明け以降は「ポジティブ要因が囃されやすい」と考えます。また日足・週足共に「先行スパンの雲の上」という状況もあって、個人的には「再び、上値模索が優勢」とも考えています。ただテクニカル的な観点で見ると、まだ「ダブルトップの否定(113.747円越え ⑩)/ダブルトップ完成(112.031円割れ ⑪)を見極める必要あり」といえそうです。

 

(2017年12月29日執筆)

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武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。