ホーム > コラムの泉 > FXストラテジスト 太田二郎の今週の為替相場 展望と注目材料

迷ったらココ!期間限定

1/23
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(1月23日~1月27日)

トランプ新大統領の、アニマルスピリット(野心的意欲)を見守る動きへ。

 

先週はトランプ氏の米大統就任と、英国のEU離脱プロセスの説明が行われた。今週は24日に英最高裁がEU離脱の議会承認で判断を発表するも、メイ首相はすでに「議会にも採決を求めることを約束」しており、重要性は減少気味。また、週末27日(金)から中国は春節で休場となり多少なりともその影響を受けることになる。

 

為替相場は、先週のトランプ氏の就任演説の検証と実効を確認する確認する週になりそうだが、リトマス試験紙のように白黒を直ぐに判断できることは難しく方向性は定まらず、経済指標では米第4四半期GDPの速報値が主テーマに。

 

先週の振り返りとなるが、トランプ氏の米大統領就任演説では、「アメリカ・ファースト、バイ・アメリカン、ハイヤー・アメリカン」を唱え、米国産業を犠牲にして他国の産業を豊かにしてきたと批判。当然、貿易不均衡の是正を目指すことになり、いずれの時に為替問題もテーマになることは考えやすい。

 

メイ英首相は、EU離脱に関して明確に説明をした。EU単一市場から離脱し、独自の道を歩む覚悟を示し、議会にも採決を求めることを約束」とし、「欧州市場への最大限のアクセス確保を目指し、欧州以外の国々と独自の自由貿易協定の締結を目指す」と建設的な発言に、ポンドは急騰していた。

 

さて、本題の為替相場は、トランポノミクス「インフラ投資など財政拡大、大型減税、規制緩和」を唱える新大統領がどこまで「アニマルスピリット(野心的意欲)」を示すことができるのか? これがスムーズに実現できれば「米金利の上昇+株高」で、市場センチメントもそれなりにドル高方向を意識しているが、ハードルが高いことを誰もが認識している。ピンポイントで雇用拡大を押し進め、貿易不均衡を是正する、保護主義的な行動が、ドルにとってどの程度マイナス要因になるのか、相変わらず不透明で、今週を含め暫くは決め打ちできる状況になってはいない。

 

となれば、レンジ相場に陥る可能性が高くなり、単発的な材料に相場は上下変動を繰り返しながらも、方向性を示すことは難しい。米国発の経済指標も単発的な変動要因にされやすいが、27日(金)の米第4四半期GDPの速報値は重要。前期比年率の予想は2.1%(前回1.4%)から上昇が見込まれており、当然成長の加速度合いがドルに対しての評価につながる。また、同日の米耐久財受注も注意が必要。

 

それ以外では、主要国の消費者物価指数の発表が多い。豪州=25日(水曜)第4四半期CPI、NZ=26日第4四半期CPI、日本=27日12月CPI。それ以外では英国=26日(木)の第4四半期GDP・速報値が重要で、相場変動が高くなりやすい。

 

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【今週の注目材料】

 

1/23(月) 
00:00 ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値

 

1/24(火)英最高裁判所、EU離脱の議会承認めぐる判決発表、 米議会予算局、財政・経済見通し発表
18:00 ユーロ圏総合・製造業・サービス業PMI速報値
23:45 米製造業PMI速報値
00:00 米NAR中古住宅販売件数

 

1/25(水)
08:50 日本通関ベース貿易収支
09:30 豪州第4四半期 消費者物価指数
18:00 独IFO業況(総合)指数
23:00 米FHFA住宅価格指数
01:00 カーニーBOE総裁発言

 

1/26(木) シドニー市場休場(オーストラリア・デー)
06:45 NZ第4四半期 消費者物価指数
08:00 ウィーラーNY中銀総裁発言
18:30 英第4四半期GDP・速報値
22:30 米卸売在庫・速報値
22:30 米新規失業保険申請件数
23:45 米総合PMI・サービス業PMI速報値
00:00 米新築住宅販売件数

 

1/27(金) 上海市場、春節で休場(2月2日まで)
08:30 日本消費者物価指数
16:45 仏第4四半期 GDP・速報値
22:30 米第4四半期GDP・速報値
22:30 米耐久財受注
00:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値

 

≪詳しい予定は、添付ファイルの今週の予定をご覧ください≫

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 113.50~116.00】(予想レンジの下限を割り込んでいます)

 

先週は、トランプ新大統領の就任を前にして、貿易不均衡の是正がクローズアップし、貿易不均衡が主テーマでドル安是正のプレッシャーもあり一時112円台まで予想外に円高が加速し、115.50の上値が重くなっている。

 

今週は、米金利の高止まりと堅調な米株に、ドル先高期待感は相変わらず変わらないが、新政権の通商政策で、貿易不均衡の是正を目指すことになり、どこまで円安を容認できるのか? 今後の関係者の発言に翻弄されながら変動することになりそうで、明確な指針がなければレンジ相場になりやすい。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.060~1.0800】

 

先週は、ECBが予想通り金融政策の据え置きを決定、ドラギECB総裁は記者会見で「刺激策の縮小について議論せず」と、ハト派発言にも底堅く推移。

 

今週は、英国発の悪材料も一応消化しながら、トランプ新大統領の就任後のEUR上昇もあり、底堅さが感じられる。終値ベースでは5連騰で底堅く推移。1.08を超えることができるかカギへで、失敗すれば先週の1.06~1.07のコアのレンジに逆戻りへ。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.2200~1.2400 】

 

先週は、メイ英首相がEU離脱に関して明確に説明を、ポンドは予想外に急騰し、英国のEU離脱に伴う急落相場も落着きを取り戻している。

 

今週は、メイ英首相の建設的な英国のEU離脱プロセスを評価した流れの継続と、英国の主要産業である金融業で、金融機関が英国からEU国内へ拠点を移動する動きもあり、強弱が混在する可能性も気になる。評価の分かれ目は1.2500を超えることに思えるが、今週は英GDPが注目されるも、1.2500を超えての上昇も難しそうで、逆に予想の前年比2.1%(前回2.2%)を大幅に下回れば、ネガティブなインパクトも。

 

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◎AUDUSD【予想レンジ 0.7450~0.7600→0.7700】

 

先週は、0.7500の大台を超えてから買いが強まり、欧州のリスクや米国の保護主義的のリスク影響が少ない通貨の選択なのか、上昇傾向を維持するも0.7600でキャップされ、伸び悩む。

 

今週は、25日のCPIが波乱材料で、前年比予想1.6%(前回1.3%)と上昇予想の中、相場変動要因となっている。また、CFTCのIMM通貨先物市場では、主要通貨で唯一、4週間ぶりにネットショートからロングへと変化、AUDUSDの先高期待が強まっていが、今週も0.7600の大台を達成できるかが大きなポイントになっている。

 

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1/16
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(1月16日~1月20日)

トランプ次期米大統領の当選後初の会見は騒動の中、ドル売りの流れで終了しましたが、米株は底堅く推移し、米金利も下げ止まっており、強い米国のイメージは残ったままとなっています。

 

今週は、中国・英国・米国で、重要なイベントが控えており、相場変動が高まる可能性が高い週となっています。

 

ダボスの世界経済フォーラムが17日~20日に開催され、17日には習国家主席が初登場します。トランプ氏が非難する米中貿易不均衡や西沙諸島で中国軍事拡大の動きに、どのように反論するのでしょうか? 

 

世界第二位の経済大国として世界各国に何をアピールするのでしょうか? 今週は、トランプ氏の大統領就任と中国GDPの発表もあり中国発の材料に関して注目度は非常に高いものがあります。

 

同じく17日にはメイ英首相はEU離脱に関して重要な演説を行いいます。

 

英国のEU離脱が正式に開始となるリスボン条約50条発動で、ロンドン高等法院は昨年11月に議会の承認が必要と判断、政府は上告をしています。

 

最高裁は月内に判決を出す見込みですが、一部報道では議会承認が必要となり政府は対応策を協議ともあり、メイ首相の会見の内容は非常に重要です。ポンド相場の変動がユーロを動かし、ドル相場全体が動く可能性も過去の教訓から意識する必要がありそうです。

 

そして、今週の主役はもちろんトランプ氏。週末20日には、いよいよトランプ氏が第45代米大統領に就任します。先週の会見では具体的な経済政策の説明はなく、米国ファーストに執着した発言に驚きはしましたが、全ては今後の政策実施待ちとなっています。

 

先週の会見後はドル高が是正される相場が続いていますが(除くポンド)、再びドル買いへと変化することができるのでしょうか? それとも失望感が増しドル売りがさらに加速するのか? 

 

日本をはじめ貿易不均衡国対しては厳しい対応を続けることは間違いなく、貿易赤字の要因の一つと指摘される円安相場をどこまで容認することができるのか? 今後の政策担当者の発言を見守る必要がありそうです。

 

さて、今週は16日(月)がキング牧師生誕記念日で米金融市場は休場となり、20日(金)の米大統領就任の日で、米国が定める休日となりますが、金融市場は通常通り取引きされます。

 

上記の重要なイベント以外に、16日にはIMFが世界経済見通しを発表します。英国=CPIや雇用統計、米国=CPI、カナダ=CPI、金融政策、ポロズ中銀総裁発言、豪州=雇用統計、ユーロ圏=ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見、中国=GDP、鉱工業生産と、注目材料が目白押しとなっています。

 

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【今週の注目材料】

 

1/16(月)NY市場休場(キング牧師生誕記念日)、IMF世界経済見通しを発表
03:30 英カーニーBOE総裁講演

 

1/17(火)ダボス・世界経済フォーラム(WEF)年次総裁(17日~20日)習中国国家主席演説予定、メイ英首相EU離脱に関して重要な演説
18:30 英消費者物価指数
22:30 米NY連銀製造業景況指数
22:45 米ダドリーNY連銀総裁講演

 

1/18(水)ダボス・世界経済フォーラム(WEF)年次総会(17~20日)
18:30 英雇用統計
22:30 米消費者物価指数
00:00 カナダ中銀金融政策発表
01:15 ポロズ・カナダ中銀総裁・ウィルキンス副総裁講演
04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
05:00 イエレンFRB議長、パネル討論会出席

 

1/19(木)ダボス・世界経済フォーラム(WEF)年次総会(17~20日)
09:30  豪雇用統計
21:45  ECB理事会 金融政策発表
22:30 ドラギECB総裁記者会見

 

1/20(金)第45代米大統領にトランプ氏が就任、ダボス・世界経済フォーラム(WEF)年次総会(17~20日)
11:00 中国第3四半期GDP
22:30 カナダ消費者物価指数

 

≪詳しい予定は、添付ファイルの今週の予定をご覧ください≫

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 113.50~116.00】

 

先週は、トランプ氏の会見から経済政策の具体策はなく、日本が貿易不均衡国として名指しで非難されたこともあり、FOMCの利上げでジャンプアットした水準の115.00~50円を割り込み、一時113円台まで続落する予想外の円高となりました。

 

今週は、米金利の高止まりと堅調な米株に、ドル先高期待感は変わらないものの、予想外のドル下落に年末・年始に抱いていた円安相場のシナリオに一時的な変化が表れていることも事実です。イベントを考えれば、相場変動を伴う材料が多く、先週の後半に見られは上下の変動幅が拡大する動きが継続と、コアで113.50~116.00の相場が予想されやすくなっています。

 

トランプ新政権が発足し、明確な期待通りの規制緩和、財政拡大、インフラ積極投資など、経済政策が提示されることも重要ながら、日本などの貿易不均衡国への具体的な政策と、円安(ドル高)をどこまで容認できるのか、具体的な水準を見極めなければ、積極的に上下のレンジを抜け出すことも難しそうです。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.0500~1.0700→1.0800】

 

1.0400台のボトム水準から、先週は1.0500をボトムに、トランプ氏の記者会見後にはドル売りの中で、1.0700を試す動きが一時続き、予想以上に上昇傾向を維持しています。

 

今週は、ECB理事会では金融政策の据え置きが予想されますが、ドイツなどの北部諸国からはよりタカ派の意見が多く、景況感の改善やインフレ上昇を示す経済指標が多く、その影響も気になります。トランプ新政権の発足で、ドル相場の流れが、上下ともに変化するリスクはありますが、1.0500をボトムにどこまで上昇傾向を続けることができるかがメインシナリオと考えます。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.2050~1.2250 】(1月16日に1.1900~1.2250に変更)

 

先週は、トランプ氏の会見後のドル安相場に対して、英国のEU離脱交渉を巡る不透明感に、GBPUSDは1.2300近辺を上限に弱く、クロスでも全面安の展開で、唯一強さが見られなかった通貨ペアとなっています。

 

今週は、17日にイ英首相はEU離脱に関して重要な演説を予定しポンド相場にとっては非常に重要なイベントになっています。市場に流れているうわさ通り、リスボン条約50条の実施で議会の承認が必要と判断されれば、予定通り3月末までの交渉実施は難しくなりそうで、さらにポンド売りの流れが強まることでしょう。また、今週は英CPIと雇用統計の発表もあり、短期変動が高くなりそうです。

 

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◎AUDUSD【予想レンジ 0.7350~0.75500→0.7650】

 

先週は、原油価格の高止まりと資源価格の上昇もあり、トランプ氏の会見に関係なく豪ドル買いへと動き強さが目立っています。

 

今週は、中国経済指標、特に中国GDPの結果に左右されそうですが、0.7500は心理的な壁で、200日移動平均線も0.7500近辺にあり、12月14日の高値0.7520台を超えられるかが重要となっています。

 

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12/27
2016

年末年始の休暇についてのお知らせ

平素よりガチンコFXコラムをご覧いただきありがとうございます。

 

年末年始の休暇についてのお知らせさせていただきます。
誠に勝手ながらコラム更新について、下記期間をお休みとさせていただきます。

 

<コラム更新お休み期間>
2016年12月29日(木)~2017年1月3日(火)

 

なお、2017年1月4日(水)より通常通り更新させていただきます。

 

何卒ご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

 

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12/26
2016

今週の為替相場を考える(12月26日~12月30日)

トランプ発言にドル先高への不安感が募るも、ドル高期待相場は変わらず。薄商いながら新たなは方向性が出やすい年末最終週に注意。

 

今年も残すとこ1週間。26日(月曜)はクリスマス・ボクシングデーで、東京市場を除き多くの主要市場は休場で、27日(火曜)も休場が多く続く。イベントや経済指標も極端に減り、市場参加者が一年で最も減少する週に突入する。

 

実需筋は動けず、為替相場も動かないと思うのが当然でもあるが、クリスマス明けは同時に、来年に向けた始動の時でもある。週後半は一部の投機筋にとっては、市場センチメントをうまく利用し薄商いの中で、年初の相場をリードすることができるチャンスでもある。

 

経験則から考えて注意しなければならないのは、28日~30日は時として予想外に動く可能性があり、目の前の相場に飛び乗りそれが来年に向けた正しい相場の動きであると信じないことでもある。

 

トランプ次期政権の主要な顔ぶれもほぼ決まり、米証券会社の要職経験者や大企業経営者など、金持ちで実務派のイメージが強い。政権発足後の経済活性化へ向けたかじ取りが期待できる反面、西沙諸島や台湾問題で中国を刺激し中国海軍が米無人潜水艇を拿捕、ロシアと対抗したのか核装備の増強発言など、トランプ氏の発言が何を引き起こすかわからない不安は残っている。

 

FOMC(12月14日)の予想通りの利上げと、予想外の利上げ拡大予測に、米金利の上昇=ドル買いが加速して以降、為替相場はドル高傾向を維持ししているが通貨間で異なる。

 

先週一週間では、USDJPYの上昇力は弱まり小幅な調整へ、EURUSDは下げ幅を縮めている。一方、GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは下落し、USDCADは上昇し、共にドル高を維持して今年最終週を迎える。

 

為替市場のドル高相場に反して、IMMの最新データからは、主要国通貨では円を除き、ポンドやユーロを中心にショートポジションの縮小が続き、スイスフランがショートからロングへと変化する逆の動きとなっている。

 

通貨のショートポジションの減少だが、これには、二つの意味があると思われる。一つは、もし、新たなドル高材料が出れば、ポジションが軽くなり通貨ショート(ドル高)が増幅しやすいこと。二つ目は、市場参加者はドル先高への不安感が強いということではないだろうか?

 

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【今週の他の注目材料】
※今週は海外発で最重要と思える経済指標はなく、国内では27日の全国CPIを注目。

 

12/26(月)
クリスマス・ボクシングデー 日本を除き、ほぼ世界的に休場
08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(11月1日分)

 

12/27(火)クリスマス・ボクシングデー 英国、豪州、NZ、カナダ、スイスは祭日
08:30 日本 全国消費者物価指数
23:00 米S&P/ケースシラー住宅価格指数
00:00 米消費者信頼感指数

 

12/28(水)
00:00 米中古住宅販売保留

 

12/29(木)
22:30 米新規失業保険申請件数

 

≪詳しい予定は、添付ファイルの今週の予定をご覧ください≫

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 115.50←116.50~117.80→118.50】

 

米大統領選から週足ベースで6週間続いたドル円の上昇も、米10年債利回りの上昇がストップした変化と同じく、先週は118円台で上げ止まり下落し、週終値ベースでは118円台を達成できずにいる。

 

USDJPYの値動きは、14日のFOMC直前の安値115円近辺→翌日12月15日の高値118.60台をピークに、米中緊張の高まりから円高へ動いた12月19日116.50台で下げ止まり、116.50~118.50のレンジに収れんしている。

 

先週は、117.50円の上値が重く下値を試す動きが考えやすいが、クリスマス休暇を前にし円ショートのポジション調整が強かった分を割り引いて考えると、円先安センチメントの変化は感じられず。

 

流れだけを考えれば、117.50円の上値が重く下値を試す動きが考えやすく、一度117.80円を超えてくれば、元の円ベアセンチメントが復活へと動きやすい。

 

来年スタートのドル円相場を考えれば、できるだけ有利な水準(円高水準)でドル円を買いたい(円ショートを作りたい)と思っていると推測でき、薄商いの中で116.50円割れを狙い、後で買い戻すことも選択肢として考えたい。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.0350~1.0550】

 

先週は、トルコのロシア大使銃撃+ベルリンのトラックテロ攻撃とユーロ圏に近い、または、当事国の事件にも、20日の安値1.0350で何とか下げ止まっており、IMMのポジションもユーロショートポジションは急減し、1.0300が目先の大きな壁となっている。

 

1.00のパリティーを破ることは過去何度も失敗しており、並大抵のことではないことも理解しているが、1.0500を割り込んでからは、上値が重くしクリスマス休暇直前でも反発力は鈍いことは事実。順当に考えれば、1.0350~1.05500のレンジで小動き予想されるが、薄商いでECB当局者が動きにくい中で、どこまで下げらるか見てみたい心境にかられる。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.2200~1.2400 】

 

目先のポンド安による輸出の拡大が成長を後押させ、輸入物価の上昇から利上げ期待が高まり、拡大したショートポジションの巻き戻しも期待できた。それらから買いが選好したポンドも、1.2800を超えられず売りへと変化へ。過去3週間は続落気味で、先週は1.2300を割り込み、EURGBPの買いから売りへと変化し、弱さが目立っている。

 

クリスマス休暇と年末最終週で、実需と投機筋の参加者不在の中で、大きな変化は期待できそうにもないが、1.23を割り込んだことを考えれば、1.2500を超えられないと、下値トライの流れは変わりそうにない。

 

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◎AUDUSD【予想レンジ 0.7100~0.7300】

 

トランプ氏が次期米大統領に選出されてからは弱さが目立っている。0.7310台で下げ止まり、一時0.7500を回復し、上昇の兆しが見えてきたが、14日のFOMC後の米金利上昇に0.73の大台を割り込み、再び続落へ。トランプ次期米大統領の中国を刺激する発言や、中国が成長鈍化する可能性も加わり、資源国通貨高と高金利のメリットは感じられず。

 

クリスマス休暇と年末最終週で、実需と投機筋の参加者不在の中で、大かいな変化は期待できないが、直近は0.7200を割り込み上値の重さは変わらず、下値トライが続く可能性が高い。

 

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「作成日時 2016年12月25日(日)午前10時」

 

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12/19
2016

今週の為替相場を考える(12月19日~12月23日)

米金利高=ドル高は今週も続くのか? 米株の動きに注目。

 

FOMCの利上げと来年0.25%×3度の利上げ見通しは、トランプ次期政権の政策を考えれば、それほどサプライズと思えず。市場の反応は、米10年債利回り2.47→2.6%、の大幅上昇と米株は伸び悩み(NYダウは2万ドルの大台を試せず)、為替相場はドル全面高。

 

今週は、23日が天皇誕生日で東京市場は休場、23日は米国市場の債券市場は短縮取引、株式市場は通常取引、英株式市場は短縮取引。週末はクリスマスで、26日は米国市場はクリスマス振替休日で、実質的には今年の最終週。

 

トランプ次期大統領の財政拡大策から始まった金利高+株高は、14日のFOMCで後付けながら、ドルは全面高となり、ドルインデックスはFOMC前の約101→103までと2003年来の水準に上昇している。

 

米株は、S&P+Nasdaq+Dow Jonesも伸び悩み、Dow Jonesは12月13日から4日間連続で1万9千9百ドル台で、2万円の大台を目指しながらも達成できずにいる。目の前の人参(2万ドル)を前にして切磋琢磨の馬たち(投機筋)が達成を飽きらめ切れるとはなかなか思いにくい。

 

さて、為替相場は予想外に加速している米金利の上昇+ドル高に、ドルを買えていないリスク+来年のドル高期待相場を考えれば、ドルをショートして年末を迎える可能性は低く、ドル売り要因はポジションの調整だけで、調整幅は限定的と考えたい。

 

IMMシカゴ通貨先物市場のポジションからは、円ショートが短期的に拡大する一方、ユーロとポンドのショートが減少しているが、先週のFOMC後のEURUSD+GBPUSDの売りと、短期的な円ショートの急速な拡大が、今週の為替相場へ与える影響も考慮。

 

ただし、トランプ氏の中国・台湾問題など突然のサプライズ発言を含め、年末の相場は何が起こるか予断を許さないケースも多々あり、「大幅な米株価の下落=ドル売り=リスク回避の円買い」のリスクだけは注意が必要。

 

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【今週の他の注目材料】

 

12/19(月) 
3:30 USD イエレンFRB議長講演

 

12/20(火)
9:30 AUD 豪中銀議事録公表(12月6日分)
昼頃 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

 

12/22(木)  
6:45 NZD 第3四半期GDP
22:30 USD 耐久財受注数
22:30 USD 第3四半期GDP
22:30 CAD 消費者物価指数
00:00 USD 第3四半期個人所得・個人消費支出

 

12/23(金)
日本市場休場(天皇誕生日)、
米国市場の債券市場は短縮取引、株式市場は通常取引、
英株式市場は短縮取引
18:30 GBP 第3四半期GDP
22:30 CAD 10月次GDP

 

12/26(月)
米国市場はクリスマス振替休日

 

≪詳しい予定は、添付ファイルの今週の予定をご覧ください≫

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 115.00←116.50~118.60→119.50】

 

米次期大統領にトランプ氏が選択されてからは、6週連続で上昇傾向は止まらず。日足では先週末は久々の陰線引けで、118.60台を超えられないと弱気ムードが強まる可能性も。ただし、116.50円は固く、12月14日のFOMC発表前の115.00円がベース。

 

今週は日銀の金融政策決定会合が予定されているが、金融政策の変更はなさそう。引き続き日米金利差が相場のカギながら、伸び悩んでいる米株の動きが気になる。

 

年末・年初の相場を考えれば、円の買い戻しの可能性もあるが、短期的で円売り傾向は変わら。基本は116.50~118.60円のレンジで、これを抜け出すとさらに1~1.5円程度加速する可能性も。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.0300~1.0600】

 

FOMCでついに1.0500を割り込むも、達成感は見られず。目先はイタリアの銀行救済問題もあるが、中長期の政治的な問題は一朝一夕で解決することはできず。

 

年末の調整も進む中での、FOMC後のEURUSDの下落にEURショートをどこまで作ることができたのか疑問も残り、売りの流れは変わらず。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.2300~1.2600】

 

英国のEU離脱から続くGBP売りも、年末に向けて弱まり、EURGBPの売りにGBP買いの流れが強まっていた。先週は1.2800の大台トライが失敗し、FOMC後の米金利上昇に売りの流れが加速し、1.2400まで売りが続くも、全体的にクロスではGBPの強さを維持し、大幅な下落も考えにくい。

 

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◎AUDUSD【予想レンジ 0.7150←0.7300~0.7550】

 

予想外に弱いGDPにも底堅く推移していたが、FOMC後の反応は新興国市場の売りの影響をもろに受け0.7300の大台を割り込む予想外の下落へ。

 

今週も新興市場国市場の動きを見ながらとなりそうだが、引き続き0.7300は重要なポイントでクリアに割り込むと5月23日の安値0.7145まで大きな壁は見られず。

 

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「作成日時 2016年12月18日(日)午前9時」

 

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太田 二郎

FXストラテジスト 太田 二郎(ohta jiro)

FXのスタートはすでに35年近く前に遡る。外資系銀行でFXを学び現在に至る。米 系・英系・独系・オランダ系の外銀を経て、日本のFXリテー ル・ビジネスの草 分けとして米系支店の設立を経て、多くの個人投資家と関わりをもち、現在に至 る。現在は投資助言会社の業務部長を兼任し、頻度は 少ないながらも、セミ ナー講師をし、業界紙へFXコメントを掲載中。
信条は、「Once a dealer, always a dealer」教訓は、「FX Dealerは、全ての 面で人の手本となるべき」