ホーム > コラムの泉 > FXストラテジスト 太田二郎の今週の為替相場 展望と注目材料

迷ったらココ!期間限定

2/20
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(2月20日~24日)

イエレンFRB議長の議会証言からは、3月の利上げの可能性を残すも、大勢は6月利上げを意識した動きと、トランプ政権の不調和音や、新たな政策発表が台風の目へ。

 

為替市場を遠目から長い月足で眺めると、EURUSDは1.05~1.15、AUDUSDは0.7~0.8のレンジとそれぞれ1000pipsのレンジ相場が続き、GBPUSDは三角持ち合いで1.24~1.25近辺にしゅうれんし、USDJPYは広くは100~125円、狭くは110~120円のレンジにしゅうれん。各々その動きがブレークしたときが新たな大相場になる可能性が高いと思われます。

 

トランプ政権の拡張的な経済政策を意識し、株価では上海総合と日経平均株価は伸び悩みながらも高値圏で推移し、米株は最高値を更新し、新興国株価も2015年7月来の水準へと上昇し、欧州株も堅調に推移し、株高傾向は止まりそうにありません。

 

一方、金利ですが、米債券利回りは上昇し、債券から株式へと資金シフトが進み、米金利上昇を見越す動きも強い反面、米10年債利回りは昨年12月16日の週2.6%をピークにして、高止まり2.3~2.5%のレンジ、2年債利回りも1.3%をピークにし大枠で1.15~1.25%のレンジで安定推移となっています。

 

結果としては、資金は債券市場→株式市場へとシフトし、為替相場はドル高値圏で推移するも、「ドル急伸から安定的なドル高を維持」とでも言えそうです。円相場ですが、最近の流れは米株高=USDJPYの上昇圧力は弱まり、金利との連動性が高いのかレンジ相場に入っていますが、トランプ政権の影響を最も強く受ける通貨とも言えそうです。

 

さて、短期的な材料を独断と偏見で考えてみましょう!

 

【米国】
●トランプ政権内の勢力争いによる混乱→ 積極的なドル買いが抑制。
●トランプ政権の移民規制への混乱→ 積極的なドル買いが抑制。
●米金利の上昇(量的緩和終了→利上げ継続)=3月の可能性を残すも6月再利上げが本命でドル高期待を維持。
●トランプ政権の通商政策期待(米国への資金還流)=総論はドル高期待。
●最新のIMMポジションでは、通貨ショートが7週連続で減少(ドル高思考の低迷)。

 

【英国】
●英国のEU離脱の申請へ(3月9日~10日EU首脳会議)=影響を見守る動きへ。
●BOEの不透明な金融政策(インフレ進行+成長率減速リスク)=影響を見守る動きへ
●最新のIMMポジションでは、ポンドショートの減少が止まりやや増加へ。

 

【ユーロ圏】
●フランス・イタリア・オランダ政治的な動き、メルケル独首相の求心力の低下→ ユーロ売り要因へ。
●最新のIMMポジションでは、ユーロショートは4週間ぶりの若干増加へ。

 

【日本】
●日米首脳会談後の円高リスクの軽減+自発的な円高抑制の動き→ 円売り圧力が弱まるが、潜在的な円売り材料は変わらず。
●日銀の長期金利0.0%±0.1%の維持の継続性への疑問→ 日銀の政策への注目度が高まる。
●最新のIMMポジションでは、円ショートが7連続で減少へ。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 112.00~114.20】

 

チャートパターンはドル売り・円買いの継続を示唆しており、ファンダメンタルズの円売りとは逆の動きとでもいえそうです。先週は115円のポイント直前を高値にし、トランプ政権内での対立や移民政策の不透明感が強く、安全資産の円買いへと変化し、予想外に円は他通貨に対して上昇し、ドル円の買い戻しは限定的となっていました。

 

今週予定されえているトランプ大統領の新たな政策があるのかないのか? それがどのようなものか? その影響は? などつい考えてしまいます。USDJPYは上値113.70~80、114.10~20円に高いハードルが控えており、この水準を超えるまでは、市場のドル安・円高センチメントは変わりそうにありませんが、112円台は先に下値トライを失敗した経緯もあり、積極的にドル売りをスタートすることも躊躇されます。ただし、111.50円割の先週の安値を割り込むとストップの売りが控えていることでしょう。

 

=======================================

 

◎EURUSD【予想レンジ 1.0550~1.0750】

 

欧州委員会の冬季経済見通しはユーロ圏GDOPを上方修正しましたが、逆にユーロ圏+独+イタリア+ギリシャ第4四半期GDP・速報値は予想外に弱く、イタリアとフランスの選挙の思惑とその影響、ギリシャ支援の動きに、EURUSDは1.07台を達成できずにいます。

 

フランスの大統領選では極右のルペン氏の大統領選の当選率確率の度合いの高さが注目され、現状ではユーロ売り材料に利用されています。ECBの量的緩和の縮小から始まったユーロ買いの流れも続かず、ECB理事会の議事録では安定的な金融政策を維持する必要があると金融緩和策の縮小には消極的でした。オランダ、フランス、ドイツのユーロ圏主要3カ国で今年選挙が実施されることから、ECBは当面、様子見姿勢を維持し当面の緩和継続に大枠で1.05~1.08のレンジで、目先は1.06~1.07のレンジで推移する可能性が高いと判断しています。

 

=======================================

 

◎GBPUSD【予想レンジ 1.2300←1.2400~1.2600 】

 

英雇用統計の雇用者の伸びは強く、英CPIは高水準ながら小売物価指数はやや弱くインフレリスクを意識しており、予想外に弱かった英小売売上高にポンドは急落したことは記憶に新しいことです。今週も英第4四半期GDPの速報値が発表され相場変動の材料になることは間違いありません。

 

週を通じてもGBPUSDの伸びは鈍く逆に上値の重さげ目立ち、テクニカルでは日足、週足と上値の重い展開が続いています。メイ首相は3月9日~10日に開催されるEU首脳会議でEU離脱を通告する計画を示していますが、ポンド相場への影響は未定です。

 

=======================================

 

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7600~0.7750】

 

先々週、ロウ豪中銀総裁は2017~2018年豪GDP見通し3.0%へ上昇し、今後の豪経済は底堅いとの発言しAUDUSDは上昇傾向を続けていました。先週の豪雇用統計も改善傾向が続いていますが、3週間続伸の後だけに0.77台からやや値を上げていますが、資源価格が後押し上昇傾向を維持しています。

 

今週は豪中銀議事録や、ロウ豪中銀総裁の証言もあり、結果によっては相場への影響も気になります。ただし、0.7500をボトムに維持できれば上昇傾向を維持するとみています。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

【今週のイベント】

 

今週は最重要のイベントは少なく、20日(月)が米国とカナダは祝日で株式と債券市場は休場となり、短期のポジション調整が進んだ後のドル相場の変化や、トランプ政権発の材料や行動に振り回されることも材料として考えておかなければなりません。

 

22日のFOMC議事録は2月1日の発表分で、予想通り金融政策の据え置きを決定し、期待した早期利上げを示唆する発言がなくドル売りに反応したことを思い出します。ただ、その後のイエレンFRB議長の議会証言や他のFOMCメンバーの発言からは早期利上げを求める意見も多く、3月15日のFOMCを前にして利上げの可能性を判断する重要な議事録ともいえるでしょう。

 

21日の豪中銀議事録では2月7日の発表分で、政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定し、市場へのインパクトは皆無の状態でした。その後、ロウ中銀総裁、四半期金融政策報告書では、成長率見通しを引き上げタカ派の内容に、豪ドルが上昇した経緯があり議事録と、22日、24日のロウ豪中銀総裁発言を合わせ注目しています。

 

米国関係では米債入札による長期金の変化を材料にして為替相場が動くことも、最近ではよく見られます。FRB理事や連銀総裁の発言も、決定的な影響力はあるとは考えにくいのですが、いつもながら、短期的な相場変動の材料に使われており、注意が必要となっています。

 

2/20(月)米国・カナダ市場は休場
2/21(火)豪中銀議事録公表(2月7日分)、米2年債入札(260億ドル)、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言、 ウィリアムズ・SF連銀総裁講演
2/22(水)ロウ豪中銀総裁講演、FOMC議事録公表(2月1日分)、米5年債(340億ドル)、パウエルFRB理事講演
2/23(木)米7年債(280億ドル)、ロックハート・アトランタ連銀総裁会見
2/24(金)ロウ豪中銀総裁議会証言

 

【今週の主要な経済指標】

 

今週は重要な経済指標は少ない週です。その中で注目したいのは英第4四半期GDP速報値で、前年比2.2%と前回と同水準が予想されています。また、カナダCPIは前年比1.3%と前回の1.5%から低下が、コアの前年比も1.3%と前回の1.6%から低下が予想されています。

 

2/20(月)ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値
2/22(水)英第4四半期 GDP・速報値
2/24(金)カナダ消費者物価指数

 

米国発
2/21(火)総合・製造業・サービス業PMI・速報値
2/22(水)中古住宅販売件数
2/23(木)週間新規失業保険申請件数、シカゴ連銀全米活動指数、FHFA住宅価格指数、
2/24(金)新築住宅販売件数、ミシガン大学消費者信頼感指数

 

詳しくは、今週の予定表をご覧ください。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

20170220ota_1
クリックして拡大

 

20170220ota_2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • シェアする
  • 【この記事のURL】
2/13
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(2月13日~17日)

日米首脳会談も予想外に政治的な配慮が強く無事に終了。両首脳はプライベートでゴルフを1.5ラウンド(二つのゴルフ場)で楽しみ、日米友好ムードは満点。

 

ただし、貿易問題は麻生財務相・ペンス副大統領にゆだねられ、これから残る大きなテーマに変わりありませんし、トランプ米大統領が発する大統領令(13日の予定)とその影響への注目度も大きいものがあります。

 

それ以外で為替相場に影響を与える可能性が高い今週の材料としては、①米金利+米株価動向、②イエレンFRB議長の議会証言、③主要国のGDP+CPI+雇用統計、④イタリア・フランス・ギリシャの政治的・経済的な問題、⑤日銀の金融政策が挙げられます。

 

①米金利と米株は、米金利は3月のFOMCでは利上げ観測が後退する反面、年内の2回~3回の利上げを示唆するFOMCメンバーの発言も多く、政策金利と関連性の高い米2年債利回りは1.15~1.30%のレンジで推移し、利上げ期待を残しています。一方、米株は好調な企業業績と、トランプ大統領の拡大経済政策への期待感に、ダウは2万ドルをクリアに上回り上昇傾向は変わらず。ドル高思考へ。

 

②イエレンFRB議長の議会証言は、トランプ政権の打ち出す拡大経済政策と財政支出をもとに考えれば、将来のインフレ・リスクが高いことを意識しており、将来の利上げを示唆する流れに変化はないと思われ、ドル高思考へ。

 

③と④では、政治的に揺れるイタリア・フランスの政局と、支援策で揺れるギリシャ経済(先週末に国際債権団と支援協議で進展あり)の影響もあり、ユーロ圏・ドイツ・イタリア・ギリシャの最新のGDPの数字が重要となっています。

 

⑤日銀の金融政策は、従来通りで変わらずですが、長期金の変動に円相場が動くことも多く、日本のGDPの影響も注目材料。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 111.50-112.50~115.50】 押し目買い

 

日米首脳会談は、貿易不均衡に円安傾向を非難する発言もなく、まずは無難に終了。日米貿易不均衡の是正に円高への圧力を意識した、円ロングのポジションも先週金曜日に一時大幅に解消されていました。

 

そして、日米首脳の共同記者会見では、逆にやや円高へ振れるという、週末の影響も考えられますが、結果としては主体性の乏しい展開で終わっています。

 

さて、今週は強い米株と堅調な米金利や、トランプ政権からは当面の円高プレッシャーも消えたこともあり、円売りの継続が予想される反面、貿易問題は麻生財務相・ペンス副大統領との間で、どのようなことが取り決められる、不安定要因は解消されていません。

 

そのため、112.50、111.50円をボトムにした押し目買いの方針で臨みながらも、115.50円の壁は引き続き厚く広がっている。

 

=======================================

 

◎EURUSD【予想レンジ 1.0600~1.0850】1.08台の重さ変わらず。

 

EUR売りの際に材料として使われる、イタリア・フランスの政局不安、ギリシャの支援策。仏は世論調査では極右ルペン氏の支持率は低下するも、混迷は変わらず。ギリシャは国債債権団で話し合いが再開とのことで、好転する可能性はあるも問題は山積。

 

週足では、1.08台の上値の重さを確認した後、過去週間の安値を割り込み大陰線で終了しており、市場のEUR買いセンチメントが変化している可能性を指摘、基本は1.0850を超えるまでは戻り売りの流れとなっています。

 

日足では、1.0600を維持できれば、1.0750~1.08台への復活の可能性が高まることもあり、基本は戻り売りを維持しながら、EUR売りの流れは変わらずと考えます。

 

=======================================

 

◎GBPUSD【予想レンジ 1.24000~1.2700 】レンジ相場が続く

 

英国のEU離脱も、メイ首相が明確は指針を示したことで、金融界からの強い反発が残りますが、目先は最悪のリスクを目先は回避。今後は3月までに離脱の申請をすることができるのかを注目しています。

 

週足では、21週MAが1.2459にあり、過去3週間はこの水準から離れられず。1.2800の大台を超えることができれば、再上昇の流れを確認できるも、逆にダブルトップになるリスクもあり、注意しています。

 

日足では、予想外に底堅い動きとなっており、EURGBPの売りの影響もあるとは思うが、終値ベースでは1.24を維持し、底堅さも感じられ、1.2400~1.2700を週終値ベースで抜け出すまでは、レンジを意識した動きを考えています。

 

=======================================

 

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7600~0.7700→0.7800】レンジ相場の継続

 

ロウ豪中銀総裁や豪中銀四半期金融政策報告では「2017年6月期のGDP伸び率予想を1.5~2.5%に1%引き下げへ」するも、「今後2年間は回復することで、追加緩和は検討せず」。「2017、18年は3%程度、19年6月期は2.75~3.75%に加速へ」、「中銀目標の2~3%の範囲に達するのは19年半ば以降」と、将来の成長とインフレ拡大を示唆。これが今後の為替相場にどの程度影響を与えるかは不明ながら市場は好意的に見てはいますが、0.77の大台は達成できずにいます。

 

週足では、昨年の4月29日の週以来、0.7700を上回ってクローズしたことはなく、安定して上回ったことが定義となれば、2015年7月15日以来長期にわたり実現していません。そのため0.7700の大台をクリアに上昇できるかが重要なポイントになっている。

 

日足では、今年に入って超えられなかった0.7600を上抜けしてからは、0.7600~0.7700のレンジが続き、結果的にはレンジ相場が継続していることになっています。今週このレンジから抜け出すことができるかを注目しています。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の主な材料

 

注目の日米首脳会談は終わり、今週以降はその結果を受けて、麻生財務相・ペンス副大統領とでどのような動きがみられるのでしょうか?

 

今週も引き続き、トランプ大統領が発する大統領令と、発言に市場が振り回されることになりそうです。それ以外でも、イエレンFRB議長の議会証言や、主要国のGDP、CPI、雇用統計と、米国発の雇用・住宅・景況感指数は重要で、米金利や米株価の動向が、為替相場に与える影響は相変わらず大きいものがあります。

 

【今週のイベント」
●トランプ大統領が(13日~14日)に、国家安全保障に関する追加措置の大統領令を発表する可能性を示唆しており、重要です。

 

●イエレンFRB議長は(14日&15日)に米上下議会で半期に一度の金融政策報告を議会に提出し、証言を行う。FRBの金融政策は相場変動要因では最も影響度の高い部類の一つで、いつもながら非常に重要です。

 

特に、初日の14日の上院銀行委員会での証言は特に影響度は高く、多くの市場参加者が注目しており、金融政策の方向性はもちろんながら、言葉尻でも相場が上下変動する可能性が高く注意が必要です。

 

【今週の経済指標」(主要国でGDP、CPI、雇用統計の発表が多い)。
≪GDP≫
●イタリア&フランスの政治的リスク、ギリシャの経済的リスクがユーロ相場のテーマとなっていることもあり、14日の独・イタリア・ユーロ圏・ギリシャのGDPは最新第4四半期の速報値でもあり、注目度は高くなっています。また、13日の日本のGDPも注目されています。

 

●13日の日本第4四半期GDPは、前期比では0.3%と前回と変わらないが、前年比では1.1%と前回を下回る予想で、予想数字から大きく逸脱することは稀ながら、注目材料となっています。

 

≪GCPI≫
●14日には、中国CPI、ドイツCPI、スイスCPI、英CPI、15日には、米CPIが控えており、それぞれでは直後の相場変動が高いこともあり、注意が必要です。

 

≪G雇用統計≫
●15日には、英雇用統計、16日の、豪州雇用統計が控えており、こちらも直後の相場変動は高いので、注意が必要です。

 

≪米国発≫
●14日=生産者物価指数、15日=小売売上高、鉱工業生産・設備稼働率、NAB住宅市場指数、16日=新失業保険申請件数、住宅着工・許可件数、フィラデルフィア連銀景気指数、17日=景気先行指数などでは、予想外の結果での変動に注意しましょう。

 

詳しくは、今週の予定表をご覧ください。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

20170213_1
(クリックして拡大)
 

20170213_2
(クリックして拡大)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • シェアする
  • 【この記事のURL】
2/6
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(2月6日~10日)

ドル安政策への変化を疑う動きへ。週末の日米首脳会談を目にして、円相場の流れを予測することは難しく、貿易不均衡の是正要求のリスクヘッジに円高傾向の流れは変わらず。

 

トランプ米大統領の選出から続いたドル高は、2017年に入りドル売りへと変化し、強硬な移民規制に米国内外から反発が強まり、その流れは止まらず。ドル高が復活するにはトランプ政権から明確なドル高政策を示唆する発言が必要になっています。

 

今週は、主要国で重要な経済指標や金融政策の発表が極めて少ない週で、円相場がリードするドル売りの流れが継続するのか、それとも、反転するのか、週末の日米首脳会談の結果を見守る流れが続く可能性が高いと言えるでしょう。

 

リスクはサプライズの円高で、投機筋が円高を試す可能性を意識しながらも、トランプ大統領の得意とする交渉術「飴と鞭」の政策を考えれば、予想外に友好ムードで終わる可能性も消えず、結果はポジションを一方向に傾け、維持することも難しい状況は変わっていません。

 

—————————————–

 

先週までの流れを振り返ってみましょう

 

【先週はドル売りの流れ止まらず】
先週は、米国の貿易不均衡がテーマとなり、米国から円安誘導との非難をうけた円相場の上昇が進み、IMM通貨先物市場での円のショートポジションが減少する流れが止まらず、主要国通貨でも同じような流れが続いています。

 

【先週は円の上昇はNO.1で、ポンドは伸び悩む】
前週比を変化率で見れば、USDJPY-2.19%と最も高くドル売りをリードし、次いでAUDUSDの+1.8%。トランプ政権からドイツの貿易黒字が問題視されたEURUSDも+0.88%の上昇となっています。

 

逆にGBPUSDは弱く-0.51%と、英国のEU離脱プロセスが明確になり、白書を公表した結果にも拘わらず、将来の英国経済への不安感は払しょくできない結果と思われます。

 

【2017年に入りドル売りの流れが止まらず】
週足でみると、USDJPY相場は、12月16日週の118.60台→112円台まで7週間かけて下落。EURUSDも1.0400割れを4週間続けた後、1.0340台→1.0830へ上昇、AUDUSDは12月23日の週0.7160台→0.7700直前へと上昇していますが、GBPUSDは1.2000近辺→1.2700へと上昇しながらも、昨年10月のフラッシュ・クラッシュ後は1.2800の大台を超えられずにいます。

 

【米金利は伸び悩む】
注目のFOMCでは、米金利の上昇傾向は変わらず、より大幅な利上げを求める動きがある反面、トランプ政権の政策の結果を見極める安全策なのか、3月の利上げ期待は弱まり、米金利は低下気味です。FFレートと連動性の高い米2年債利回りは先週末1.1969%で終了し、昨年12月に米利上げをした週の終値1.25%をつけてからは、伸び悩み1.2%前後で推移しています。

 

【米株は上昇止まらず】
NYダウは2万ドルの大台を達成、日経平均株価は週間ベースでは19500円台を超えることはできずにいますが、19000円をベースにし底堅く推移しており、今までの株高=円安の連動性は弱まる傾向にあります。

 

【CFTCのIMM通貨先物は通貨ショートが減少】
市場のセンチメントを理解する上で、重要視しているCFTCのIMM通貨先物市場では、通貨ショートが4週連続で減少し、相対的にドルの弱さが目立っています。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 111.00~113.50】

 

USDJPYは、円相場のアキレス腱となっている「貿易不均衡是正へのプレッシャー=円高への圧力」がトランプ大統領や政権担当者から指摘されてはどうしようもない。「株高=円安」の方程式は有効性が薄らぎ、積極的なドル買いも弱まり、逆に必要外の円ショートを解消する動きは止まらず。

 

日銀のスタンスが10年債利回りを明確に0%上下±0.01%に固定してくれるのか? 先週の日銀のオペで上下変動した円相場をみれば、不安でなりません。

 

結論として、10日の日米首脳会談の結果待ちで投機筋はやや円ロングへと傾きやすいが消極的。ポジション調整と実需筋の動きが市場をリードすることになりやすく、レンジは先週の112~114円のコアから、下値リスクは解消できず。

 

CFTCの円ポジションは引き続き高水準ながら、5週連続でショートが減少しており、円先安期待は弱まっている。

 

=======================================

 

◎EURUSD【予想レンジ 1.0700~1.0850】

 

EURUSDは、先週コアで1.0700~1.0800と、1.0800の上限を抜けてからも加速できず、米当局者の独貿易黒字(ユーロ安)を問題視する発言もあり、逆に低下。過去3週間の変動率も、+0.55%、-0.07%、+0.88%と緩やかで、今週もEURGBPの影響をうけながらも、緩やかな上昇が期待したいが、円相場の変動次第では、上下を抜け出す可能性も。

 

CFTCのユーロ売りポジションは2週連続で減少。ただし、前週からは半減以下と減少の流れは落ち着いてきている。

 

=======================================

 

◎GBPUSD【予想レンジ 1.24000~1.2700 】

 

GBPUSDは先週1.24~1.2700のレンジで推移し1.2800の重要のポイントを試す動きも見られず。メイ首相のEU離脱のプロセスの発表後は底堅い値動きとなるも、BOEの緩和策継続に、利上げ期待が払しょく。主要国でドル売りが進む中で、週終値では逆に低下して、上昇傾向が弱まっている。

 

今週は特に重要な発表もなく、上下のレンジ内での動きが予想される。1.28は昨年12月序盤の高値水準に位置し、1.28の水準は7月序盤のボトム当たり今後の重要なポイントになっていることに変わりない。この水準を超えると上昇力も本物か? 

 

CFTCのポンド売りポジションは、2週連続で減少を続け減少しポンド売りのセンチメントは後退中。

 

=======================================

 

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7600~0.7800】

 

UDUSDは、上限となっていた0.7600の大台をクリアし、上昇傾向を維持している。0.7500の下限から0.7600台へとスライドし、どこまで上昇することができるのか? IMM通貨先物では、NZのショートが急減していることもあり、理由は不明ながら資金が移動している可能性も。

 

CFTCの豪ドル・ポジションはショートからロングへと変化して3週間過ぎ増加中で、予想外に強さを維持している。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の主な材料

 

日米首脳会談が主役で、日銀のスタンスは波乱要因。主要国の経済指標や金融政策は少なく、豪州&NZの金融政策と、カナダの雇用統計を注目。

 

———————

 

【日米首脳会談】
10日(金)の日米首脳会談では、日本がどのようなお土産を持参して、その結果に、トランプ大統領がどのように反応するのか? 結果として為替相場どう反応するのか? 

 

一部報道では、ワシントンでトランプ大統領と首脳会談をした後、エアーフォースワンでフロリダ州パームビーチに移動し、トランプ氏とゴルフのプレーをするとの案もあるとのこと。考えるだけでも興味深い週末になりそうです。

 

事前の報道では、トランプ大統領が目指す「米国のインフラ投資に4500億ドル(約51兆円)の市場を創出し、70万人雇用を作る」とあります。安倍首相は「日米成長雇用イニシアチブ」をお題目にし、日米の成長と雇用をもたらし、絆を強化することを目標としていることでしょう。

 

スパイサー・ホワイトハウス報道官は、日米首脳会談の議題は「貿易や安全保障が多く含まれる」と発言しており、米国は日米の貿易不均衡の是正を求めることは必至です。自動車輸出問題など日本の対米黒字問題の激化を抑えることができるのでしょうか? USDJPY相場の大きな影響は避けられそうにありません。

 

安全保障では、マティス国防長官の来日で、日本は「防衛力を強化し、役割の拡大をはかっていく方針」、米国は「在日アメリカ軍の駐留経費で、日本とのコスト分担の在り方は他国にも手本になる」と発言しています。

 

各国の駐留米軍経費の負担率ですが、日本は74.5%。韓国は40.0%、ドイツは32.6%にとどまり、日本は突出して高かったことを評価していると思われるが、それをさらに増額することになるのか? 日米首脳会談を注目しましょう!

 

———————

 

【日銀のスタンス】
先週3日(金)に日銀の輪番オペに円相場が急変するなど、中長期的な日銀のスタンスを見極める必要がありそうです。

 

日銀は10年債利回りをゼロ%近辺で推移するように国債を買い入れており、市場が予想する±0.1%のレンジ枠を上回り、一時0.153%まで上昇したことでUSDJPYは1113.10円台→112.50円台へと円高へと動きました。(指値オペがなかったことで)

 

これに対して日銀は、2か月半ぶりに指定した利回り(0.11%)で国債を無制限に買い入れる「指値オペ」を実施しました。計7,239億円分の国債を購入し、USDJPYは112.60円台→113.20円台へと円高→円安へと切り替わっていました。今後も、日銀のスタンスや10年債利回りの動きに注意が必要です。

 

———————

 

【経済指標&金融政策】
米国発の経済指標はいつもながら重要で、中国初の経済指標も要注意ですが、米国を含め久しぶりに主要国での最重となる経済指標や金融政策の発表も少なく、豪州&NZの禁輸政策とカナダ雇用統計の注目度が高まっています。

 

「米国」
2/6(月)労働市場実勢指数(LMCI)
2/7(火)貿易収支、JOLT労働調査(求人件数
2/8(水)米10年債入札
2/9(木)新規失業保険申請件数、卸売在庫&卸売売上高、米30年債入札
2/10(金)日米首脳会談(ワシントン)、輸入物価指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、

 

「中国」
2/7(火)財新総合PMI
2/10(金)貿易収支、人民元建て新規融資

 

「豪州」
2/7(火)豪中銀 金融政策発表=政策金利1.5%の据え置きを予想していますが、いつもながら中銀の声明に市場の変化度合いは高いイベントで、AUDUSDやAUDJPYのポジション管理には十分注意が必要です。

 

「NZ」
2/9(木) NZ中銀 金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを予想。ウィーラーNZ中銀総裁記者会見。午前5時の米国市場の終盤で、欧州市場が終了した後の時間帯だけに、通常よりもインパクトは大きく、上下変動のリスクが高いイベントです。中銀総裁の記者会見を含め「動くことは当たり前」との考えて臨んだほうがよさそうです。

 

「カナダ」
2/10(金)カナダ雇用統計は、失業率=予想6.9% 前回6.9%、雇用者推移=予想0.0人 前回53700人と大幅な低下を予想。金曜日で他に重要なイベントも見られず、USDCADやCADJPYを中心にして動きが強まりそうです。労働参加率や(予想65.8% 前回65.8%)、フルタイム雇用者(予想 前回81300人)、パートタイム雇用者(予想 前回-27600人)も併せて見る必要があります。

 

その他を含め詳細は、経済指標の予定表をご覧ください。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

20170206_01
※クリックで拡大します

 

20170206_02
※クリックで拡大します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • シェアする
  • 【この記事のURL】
1/30
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(1月30日~2月3日)

米国のFOMCと雇用統計、それと、トランプ米大統領の一挙一動。その結果に米金利と米株、それと、為替相場の変動を注目。

 

今週は重要な経済指標と金融政策の発表が非常に多く、その結果により短期的な反動が大きな週になっている。特に米国の雇用統計は最重要で、金融政策では米国、日本、英国で発表を控えており、現状では政策の変更は考えられず、今後の見通しだけが変動要因と考えたい。

 

トランプ氏が米国の大統領に就任することが決定した後は、1月20日の就任式を待たずに、彼の一挙一動が市場にとっては重大事項となっていることに変わりないが、言葉を覆す動きが目に付く。

 

メキシコ国境への壁建費用の問題で対立姿勢を劇化させた米国とメキシコ。先週末にはメキシコ大統領と電話会談をし「両国の関係は非常に良好だと」発言内容が急変させている。トランプ氏の経済政策は今後の判断に任せることにするが、イスラエル大使館の移転問題発言などを含め外交政策ではやや懸念材料も見られる。

 

円相場に影響の大きい日米関係では、28日の日米首脳の電話会談に続き、2月10日にワシントンで2国間首脳の会談が予定されている。日米貿易不均衡の是正が主要テーマの一つになることは間違いないと思われている。表面的(外交上)には友好ムード装いながらも「米国の利益に関しては寛容で、不利益に関しては厳格」であることは変わらず、USDJPYの上昇力を削ぐ要因となっている。

 

為替相場は、CFTCのIMM通貨先物市場では、円を含め主要国通かのショートが減少傾向にあり、カナダドルとNZドルはロングへと変化しドル高傾向に疑問がもたれてはいる。反面、トランプ米大統領の経済政策への期待感はまだ続いており、強い米経済にするとの政策を考えれば、ドル高傾向の終わりとは考えにくい。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の【通貨ペア別の予想レンジ】

 

◎USDJPY【予想レンジ 113.00~116.00】

 

USDJPYを過去3週間で比較すると、前週比で-2.11→+0.12→+0.44%と、急落ごは2週連続で緩やかなドル買いの流れとなっている。日銀のテーパリングの思惑や米国の為替政策で円高への懸念が強まった先週でも、USDJPYは112.50~113.00をボトムに下げ止まり、115円台まで反発する底堅さは変わらず。

 

115円台は1月12日から上値が抑えられている需要なポイントで通商問題もあり積極的なドル・ロングも難しく、この水準を完全に超えられるか注目したい。日米首脳会談で貿易問題がどうなるのかをハッリさせるまでは、USDJPYのポジションは控え気味で、円相場はクロスでの変動に左右されやすくなっている。

 

CFTCの円ポジションは引き続き高水準ながら、4週連続でショートが減少しており、円先安期待は弱まっている。

 

=======================================

 

◎EURUSD【予想レンジ 1.0600~1.0800】

 

EURUSDを過去3週間で比較すると、前週比で+1.03→+0.55→-0.07%と、ユーロの上昇も弱まり、上下の反動も収まる傾向にある。日足ベースでは目標の1.0800を達成できず、週足終値ベースでは1.0700台をクリアに超えられずにいる。

 

EURGBPの下落によるEURUSDの売りも一因だが、基本は主要国の政治的なリスク不透明なこともあり、イタリアは憲法裁の判決で年内の選挙の可能性が高まり、フランスの大統領選の不透明性も材料に。

 

CFTCのユーロ売りポジションは引き続き高水準ながら、昨年11月1日トから減少傾向にあり、先週の減少幅大きく、ユーロ売りセンチメントは後退していることが示されている。

 

=======================================

 

◎GBPUSD【予想レンジ 1.2450~1.2800 】

 

GBPUSDを過去3週間で比較すると、前週比で-0.72→+1.49→+1.37%と上昇力が強まり、予想外の上昇となった。メイ首相のEU離脱の明確な説明を受け、議会承認を得ることが決まり、プロセスの透明化が評価され、1.2500のサイコロジカルなポイントも難なく超えた。そして、先週は1.25台をベースにし、1.27台を試した後で伸び悩んでいる。

 

1.28は昨年12月序盤の高値水準に位置し、1.28の水準は7月序盤のボトム当たり今後の重要なポイントになっている。

 

CFTCのポンド売りポジションは、引き続き高水準ながら、2週連続で減少を続け減少しポンド売りのセンチメントはやや後退中。

 

=======================================

 

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7450~0.7600】

 

AUDUSDを過去3週間で比較すると、前週比で+2.75→+0.78%→-0.11%と大幅に上昇した後は、25日の弱い豪CPIに0.7600台から売りへと変化しているが、下げ幅は予想外に少ない。

 

CFTCの豪ドル・ポジションはショートからロングへと変化して2週間過ぎ、予想外に強さを維持している。ただし、25日の弱い豪CPIにAUDUSDは売りに変化しているが、今回の数字の集計日は24日でこの影響は消化できず。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

主要国の重要な経済指標と金融政策の予定が多く、国別で分けて整理をしてみた。

 

米国発
2/1(水)FOMC
政策金利は現行の政策金利0.5~0.75%に据え置くことが予想されているが、最近の連銀総裁や理事の発言では、速めでより大幅な利上げを求める声も多く、今後の見通しに対する判断を注目したい。

 

2/1(水)ISM製造豪景気指数
予想55.0 前回54.7、2/3(金)のISM非製造業景況指数は予想57.0 前回57.2と、共に前回からは低下が予測されている。相場変動率が高い指標で注意が必要。

 

2/3(金)米雇用統計
予想値は、失業率4.7%で変わらず、注目の非農業部門雇用者数17.5万件で前回15.6万件から上昇が、平均時給の前月比は0.2%と前回0.4%から低下となっており、「非農業部門雇用者数+平均時給・時間当たり賃金の伸び率」と両面から判断する必要がある。

 

日本発
1/31(火)日銀金融政策決定会合
金融政策の据え置きを予想されているが、黒田日銀総裁の記者会見では、好調は米経済、やや強い日本CPI、日本国債の利回り上昇の結果を受け「緩やかな景気の回復基調と、物価上昇率2%への目標達成の可能性」を示すことは考えやすく、テーパリングに関して発言がなければ変動は限定的。

 

ユーロ圏発
1/31(火)第4四半期GDP・速報値
予想は前月比で0.4%と前回0.3%から上昇となっているが、前年比1.7%と前回と変わらずで、大きな変化は期待できそうにないが、下振れリスクには敏感になりやすい。

 

1/31(火)CPI・速報値
予想は前年比1.5%で前回1.1%から上昇が、コア前年比は0.9%で前回と変わらずで、相変わらずコアは伸びないがどう判断するのか?

 

英国発
2/2(木) BOE金融政策委員会
政策金利0.25%の据え置きを予想、資産買い入れ枠4,350億ポンドの据え置き、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを予想している。同時に四半期インフレ報告とBOE議事録も発表され、いつもながら相場変動が高いイベントの一つでもある。また、カーニーBOE総裁の記者会見も重要。

 

カナダ発
1/31(火)11月の月次GDP
予想0.3%と前回と変わらず、前年比の予想は1.4%と前回1.5%から若干の低下が予想されている。ただ、キーストーンXLのパイプラインの建設が始まることで今後のGDPの上昇期待感は強い。

 

NZ発
2/1(水)第4四半期の雇用統計
予想は失業率4.8%と前回4.9%、就業者数増減=前期比予想0.8% 前回1.4%からの低下が予想されている。四半期ごとの発表であること、発表時間帯が午前6時45分でNY市場の引け間際で薄い市場で、短期的な変動が大きい指標の一つ。

 

カナダ発
1/31(火)11月の月次GDP
予想0.3%と前回と変わらず、前年比の予想は1.4%と前回1.5%から若干の低下が予想されている。ただ、キーストーンXLのパイプラインの建設が始まることで今後のGDPの上昇期待感は強い。

 

NZ発
2/1(水)第4四半期の雇用統計
予想は失業率4.8%と前回4.9%、就業者数増減=前期比予想0.8% 前回1.4%からの低下が予想されている。四半期ごとの発表であること、発表時間帯が午前6時45分でNY市場の引け間際で薄い市場で、短期的な変動が大きい指標の一つ。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

【今週の材料】

 

1/30(月)上海市場旧正月・春節で休場(2月2日まで)、香港休場(旧正月)、ウェリントン市場休場(オークランド記念日)
06:45 NZD 貿易収支億
16:45 NZD デベル豪中銀総裁候補講演
17:00 CHF KOF景気先行指数
19:00 EUR 景況感指数(経済信頼感 、企業景況感、サービス業景況感
19:00 EUR 業況判断指数
19:00 EUR 消費者信頼感指数・確報値
22:00 GER 消費者物価指数・速報値
22:30 USD 個人所得、個人消費支出
00:00 USD 中古住宅販売仮契約

 

1/31(火)上海市場 旧正月の春節で休場(2月2日まで)、 香港休場(旧正月)
08:30 JPY 雇用統計
08:50 JPY 1鉱工業生産・速報値
09:01 GBP GfK消費者信頼感
10:30 AUD NAB企業景況、企業信頼感
昼頃 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
15:30 FRN 第4四半期GDP・速報値
16:00 GER 小売売上高
17:00 EUR ドラギECB総裁発言
17:55 GER 雇用統計
18:30 GBP BOE住宅ローン承認件数
19:00 EUR 失業率
19:00 EUR 第4四半期GDP・速報値
19:00 EUR 消費者物価指数・速報値
22:30 CAD 月次GDP
23:00 USD S&Pケースシラー住宅価格指数
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数
00:00 USD 消費者信頼感指数

 

2/1(水) 上海市場 旧正月の春節で休場(2月2日まで)
01:30 NZD QV住宅価格
06:45 NZD 第4四半期 雇用統計
07:20 CAD ボロズカナダ中銀総裁発言
10:00 CNY 国家統計局 製造業PMI
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格
17:30 CHF SVME購買部協会指数
17:50 FRN 製造業PMI・確報値
17:55 GER 製造業PMI・確報値
18:00 EUR 製造業PMI・確報値
18:30 GBP 製造業PMI
22:15 USD ADP雇用統計
23:45 USD 製造業PMI・確報値
00:00 USD ISM製造業景気指数
04:00 USD FOMC金融政策発表

 

2/2(木) 上海市場 旧正月の春節で休場(2月2日まで)
09:30 AUD 貿易収支
09:30 AUD 住宅建設許可件数
17:15 CHF 小売売上高
18:30 GBP 建設業PMI
19:00 EUR 生産者物価指数
21:00 GBP BOE金融政策委員会
21:30 GBP カーニーBOE総裁記者会見
22:30 USD 新規失業保険申請件数
22:30 USD 第4四半期・速報 単位労働コスト、労働生産性

 

2/3(金)
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表)
10:45 CNY 財新 製造業PMI
17:45 FRN 総合PMI・確報値
17:55 GER 総合PMI・確報値=
18:00 EUR 総合PMI・確報値=
19:00 EUR 小売売上高
22:30 USD 雇用統計
23:45 USD 総合PMI、サービス業PMI
00:00 USD ISM非製造業景況指数
00:00 USD 製造業受注
00:00 CAD vey購買部協会指数
00:00  USD 耐久財受注・確報値

 

その他を含め詳細は、経済指標の予定表をご覧ください。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

20170129_schedule1
※クリックで拡大します

 

太田二郎のFXストラテジーはコチラ

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • シェアする
  • 【この記事のURL】
1/23
2017

今週の為替相場を考える・注目材料(1月23日~1月27日)

トランプ新大統領の、アニマルスピリット(野心的意欲)を見守る動きへ。

 

先週はトランプ氏の米大統就任と、英国のEU離脱プロセスの説明が行われた。今週は24日に英最高裁がEU離脱の議会承認で判断を発表するも、メイ首相はすでに「議会にも採決を求めることを約束」しており、重要性は減少気味。また、週末27日(金)から中国は春節で休場となり多少なりともその影響を受けることになる。

 

為替相場は、先週のトランプ氏の就任演説の検証と実効を確認する確認する週になりそうだが、リトマス試験紙のように白黒を直ぐに判断できることは難しく方向性は定まらず、経済指標では米第4四半期GDPの速報値が主テーマに。

 

先週の振り返りとなるが、トランプ氏の米大統領就任演説では、「アメリカ・ファースト、バイ・アメリカン、ハイヤー・アメリカン」を唱え、米国産業を犠牲にして他国の産業を豊かにしてきたと批判。当然、貿易不均衡の是正を目指すことになり、いずれの時に為替問題もテーマになることは考えやすい。

 

メイ英首相は、EU離脱に関して明確に説明をした。EU単一市場から離脱し、独自の道を歩む覚悟を示し、議会にも採決を求めることを約束」とし、「欧州市場への最大限のアクセス確保を目指し、欧州以外の国々と独自の自由貿易協定の締結を目指す」と建設的な発言に、ポンドは急騰していた。

 

さて、本題の為替相場は、トランポノミクス「インフラ投資など財政拡大、大型減税、規制緩和」を唱える新大統領がどこまで「アニマルスピリット(野心的意欲)」を示すことができるのか? これがスムーズに実現できれば「米金利の上昇+株高」で、市場センチメントもそれなりにドル高方向を意識しているが、ハードルが高いことを誰もが認識している。ピンポイントで雇用拡大を押し進め、貿易不均衡を是正する、保護主義的な行動が、ドルにとってどの程度マイナス要因になるのか、相変わらず不透明で、今週を含め暫くは決め打ちできる状況になってはいない。

 

となれば、レンジ相場に陥る可能性が高くなり、単発的な材料に相場は上下変動を繰り返しながらも、方向性を示すことは難しい。米国発の経済指標も単発的な変動要因にされやすいが、27日(金)の米第4四半期GDPの速報値は重要。前期比年率の予想は2.1%(前回1.4%)から上昇が見込まれており、当然成長の加速度合いがドルに対しての評価につながる。また、同日の米耐久財受注も注意が必要。

 

それ以外では、主要国の消費者物価指数の発表が多い。豪州=25日(水曜)第4四半期CPI、NZ=26日第4四半期CPI、日本=27日12月CPI。それ以外では英国=26日(木)の第4四半期GDP・速報値が重要で、相場変動が高くなりやすい。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

【今週の注目材料】

 

1/23(月) 
00:00 ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値

 

1/24(火)英最高裁判所、EU離脱の議会承認めぐる判決発表、 米議会予算局、財政・経済見通し発表
18:00 ユーロ圏総合・製造業・サービス業PMI速報値
23:45 米製造業PMI速報値
00:00 米NAR中古住宅販売件数

 

1/25(水)
08:50 日本通関ベース貿易収支
09:30 豪州第4四半期 消費者物価指数
18:00 独IFO業況(総合)指数
23:00 米FHFA住宅価格指数
01:00 カーニーBOE総裁発言

 

1/26(木) シドニー市場休場(オーストラリア・デー)
06:45 NZ第4四半期 消費者物価指数
08:00 ウィーラーNY中銀総裁発言
18:30 英第4四半期GDP・速報値
22:30 米卸売在庫・速報値
22:30 米新規失業保険申請件数
23:45 米総合PMI・サービス業PMI速報値
00:00 米新築住宅販売件数

 

1/27(金) 上海市場、春節で休場(2月2日まで)
08:30 日本消費者物価指数
16:45 仏第4四半期 GDP・速報値
22:30 米第4四半期GDP・速報値
22:30 米耐久財受注
00:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値

 

≪詳しい予定は、添付ファイルの今週の予定をご覧ください≫

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 113.50~116.00】(予想レンジの下限を割り込んでいます)

 

先週は、トランプ新大統領の就任を前にして、貿易不均衡の是正がクローズアップし、貿易不均衡が主テーマでドル安是正のプレッシャーもあり一時112円台まで予想外に円高が加速し、115.50の上値が重くなっている。

 

今週は、米金利の高止まりと堅調な米株に、ドル先高期待感は相変わらず変わらないが、新政権の通商政策で、貿易不均衡の是正を目指すことになり、どこまで円安を容認できるのか? 今後の関係者の発言に翻弄されながら変動することになりそうで、明確な指針がなければレンジ相場になりやすい。

 

=======================================

 

◎EURUSD【予想レンジ 1.060~1.0800】

 

先週は、ECBが予想通り金融政策の据え置きを決定、ドラギECB総裁は記者会見で「刺激策の縮小について議論せず」と、ハト派発言にも底堅く推移。

 

今週は、英国発の悪材料も一応消化しながら、トランプ新大統領の就任後のEUR上昇もあり、底堅さが感じられる。終値ベースでは5連騰で底堅く推移。1.08を超えることができるかカギへで、失敗すれば先週の1.06~1.07のコアのレンジに逆戻りへ。

 

=======================================

 

◎GBPUSD【予想レンジ 1.2200~1.2400 】

 

先週は、メイ英首相がEU離脱に関して明確に説明を、ポンドは予想外に急騰し、英国のEU離脱に伴う急落相場も落着きを取り戻している。

 

今週は、メイ英首相の建設的な英国のEU離脱プロセスを評価した流れの継続と、英国の主要産業である金融業で、金融機関が英国からEU国内へ拠点を移動する動きもあり、強弱が混在する可能性も気になる。評価の分かれ目は1.2500を超えることに思えるが、今週は英GDPが注目されるも、1.2500を超えての上昇も難しそうで、逆に予想の前年比2.1%(前回2.2%)を大幅に下回れば、ネガティブなインパクトも。

 

=======================================

 

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7450~0.7600→0.7700】

 

先週は、0.7500の大台を超えてから買いが強まり、欧州のリスクや米国の保護主義的のリスク影響が少ない通貨の選択なのか、上昇傾向を維持するも0.7600でキャップされ、伸び悩む。

 

今週は、25日のCPIが波乱材料で、前年比予想1.6%(前回1.3%)と上昇予想の中、相場変動要因となっている。また、CFTCのIMM通貨先物市場では、主要通貨で唯一、4週間ぶりにネットショートからロングへと変化、AUDUSDの先高期待が強まっていが、今週も0.7600の大台を達成できるかが大きなポイントになっている。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

20170122_schedule1
20170122_schedule2
※クリックで拡大します

 

太田二郎のFXストラテジーはコチラ

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • シェアする
  • 【この記事のURL】

ブロガープロフィール

太田 二郎

FXストラテジスト 太田 二郎(ohta jiro)

FXのスタートはすでに35年近く前に遡る。外資系銀行でFXを学び現在に至る。米 系・英系・独系・オランダ系の外銀を経て、日本のFXリテー ル・ビジネスの草 分けとして米系支店の設立を経て、多くの個人投資家と関わりをもち、現在に至 る。現在は投資助言会社の業務部長を兼任し、頻度は 少ないながらも、セミ ナー講師をし、業界紙へFXコメントを掲載中。
信条は、「Once a dealer, always a dealer」教訓は、「FX Dealerは、全ての 面で人の手本となるべき」