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迷ったらココ!期間限定

9/18
2017

今週の為替相場を考える(9月18日~9月22日)

円安とポンド高は今週の続くのか? 伸び悩みグループの、ユーロ、豪ドル、カナダドルの方向性は? FOMCで資産縮小が決まり、年来の再利上げを示唆するか? 北朝鮮リスクは? 

 

20日のFOMCが今週のメインイベントで、市場参加者全員が注目していることは間違いないでしょう。強い米CPIに、FOMCでは緩和縮小と年内の追加利上げの可能性を予想する動きが強まっており結果待ちの状態です。

 

現状の米10年債の上昇力は鈍く、2年債利回りは上昇し、米株は最高値を更新するなど複雑です。為替相場は、GBPUSDの大幅上昇(ドル安)を除くと、他の主要国通貨に対してドルは総じて強含みで推移しており、FOMCの緩和縮小を意識した動きになっていることは間違いありません。そのため何もなかった場合のリスクはドル売りへと反応しやすくなっています。

 

GBP相場ですが、強い英CPIとカーニー総裁を含めMPCメンバーの多数から利上げの可能性が示唆されたことで、突然始まったGBP高の流れは本物なのでしょうか? そしてその流れが今週も続くのでしょうか? 今週はFOMCの思惑と結果を横目でみながらですが、押し目の買いを意識せざるを得ません。はすでに始まっていますが、中期的なEURGBPの下落基調への変化の流れを意識せざるを得ないと考えます。

 

今週の相場には該当しない可能性がありますが、方向性だけを考えるとインフレリスクを懸念するBOEは通貨高方向を容認すると思われ(スピード違反にはブレーキの可能性も残る)、テクニカルの上限をブレークしていることもあり、22日のメイ英首相の英国のEU離脱方針の演説に関してポジティブな発言にでもなれば更なる上昇の可能性も気にしなければなりません。

 

EURUSDは、EURGBPの激しい売りが上値を抑えており、1.20台の上値を重くし、大枠で1.1850~1.2000のレンジで推移しています。現状ではEURGBPは方向転換した可能性は高く、EUR買いの抑制要因となっています。22日のメイ首相のEU離脱方針演説の内容や市場の反応を見ながら、24日の仏上院選挙、独連邦議会選挙の結果は非常に重要で、その世論調査にEUR相場が左右されることも考えておく必要があります。

 

USDJPYですが、今までも何度も北朝鮮の弾道ミサイルの発射や水爆実験の動きに円急伸していましたが、結果はいつも元の水準へと逆戻りしていました。

 

先週の北朝鮮の弾道ミサイルの発射後のUSDJPY相場が107.30円まで急落後に111.30円台まで急伸したことで、北朝鮮リスクの円買いは幻であったことを証明された動きとなりました。北朝鮮リスクの対応で、安倍政権の支持率が上昇していることは円相場にとってプラス材料ですが、金利差を考えると別物です。

 

資産縮小の開始と再利上げが期待できるFOMC=ドル、利上げ支持が多数となったBOE=GBP、遅かれ早かれ資産買い入れ縮小を決断すると思われるECB=EUR、利上げ継続中のBOC=カナダ、来年に複数回の利上げが期待できるRBA=AUD。そう考えると日銀=JPYだけが蚊帳の外に思えてなりません。

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 109.80~111.50→112.30】

 

USDJPYは、前週の107円台はフライングだったのでしょうか? 先週一週間を通じて材料は多種多様ながら、結果としては108台→111円台へと急伸し、それまでの108~111.50のレンジへと逆戻りしています。先週のUSDJPYの上昇の引き金の一つは、円クロスでの円売りで、特にGBPJPYがBOEの利上げ期待度の高まりに、2016年のブレグジット時の急落後の最高値を更新したことは意義深いものがあります。

 

さらに、主要国での利上げ期待度の高まりと、依然として緩和傾向の維持から抜け出せない日銀の金融政策の違いに加え、北朝鮮リスクに対しての当事国としてのリスクが潜在していることに対する円売りのリスクです。20日のFOMCの結果で円相場の見通しも変化しますが、現在の水準から積極的に円売りに傾くことは難しく一時的な円高傾向を覚悟しながらも、これらのリスクが解消できるまでは、潜在的な円売り要因から抜け出すことは難しそうです。

 

StockRSIのDailyでは、K=97.47 D=68.91と買いサインを継続しながらも買われすぎゾーンにあります。BBはベースの109.54で、108.12~110.97のレンジを示唆。移動平均線では、7月21日に200日MAを割り込んでから続落中で112.24に位置し、36日MAは109.79でこの水準を上回り上昇傾向を維持しています。

 

IMM通貨先物では、【円】-72,945→-57,297(15,648)と、円は北朝鮮リスクを反映したのか円のショートが減少していましたが、集計日後に円売りが加速していたことで、傾向としての円売りの流れは変わらず、次回の集計でどこまで円ショートが拡大していのか興味深く注目しています。

 

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-1.08→-0.70へ、1か月も-1.50→-1.00へ縮小、12か月まで円コールが低下気味で、先週とは大違いで、逆に強い円先安感が示されています。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 続落←1.1830~1.2000→続伸】

 

EURUSDは、EURGBPが8月29日の高値0.9307から先週には0.8788までお幅に値を下げ、先週一週間を見ても0.89→0.8770台まで続落し、EURUSDが1.20台を維持することを妨げ、1.1850~1.2000のレンジに入る要因の一つとなっています。

 

20日のFOMCが最も重要で結果で相場が変化することは間違いありませんが、それ以外でも22日のメイ首相のEU離脱方針演説の内容や市場の反応を注視しながら、24日の仏上院選挙と独連邦議会選挙を控えた世論調査に、EUR相場が左右されることも考えておく必要があります。また、19日のカーニーBOE総裁、19日と22日のドラギECB総裁の発言も波乱要因となることでしょう。

 

StockRSIのDailyでは、K=17.13、D=35.65で売りサインを継続中ですが、売られすぎの水準にあり変化の可能性も気になります。BBは1.1907をベースに1.1764~1.2050のレンジを示唆しています。200日MA=1.1054で引き続き遥か下の水準に位置し、最近の動きでは36日MAで下げ止まる動きが多かった水準は1.1852とほぼ先週の安値水準に位置して下げ止まっています。注目していたWeeklyベースのMA=終値1.1736(高値のMA=1.1853~安値のMA=1.1638)は上限を超えてから、高値のMA1.1853を下限に上昇を継続中で、一つの判断の目安と考えてもいいでしょう。

 

IMM通貨先物では、【ユーロ】96,309→86,058(-10,251)で、ユーロロングは減少するも、引き続きネットロングNO.1通貨の地位を維持。先週は1.20台から一時1.1850を割り込むユーロ安となりさらにロングが減少している可能性もあります。

 

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間が前週は0.55→-0.05%へとユーロ売りに変化し、1か月もユーロコールが0.40→0.20%へと前週の水準近くへと逆戻りし目先はユーロ安への動きとなっています。ただ、9~12か月はEURプットかコールに変化しユーロ高を期待する動きとなっています。

 

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今週の主な材料(9月18日~9月22日)

 

主役は、20日のFOMCで「金融政策の結果と声明」、「メンバーの経済予測値」、「イエレン議長の会見」が最重要。

 

先週の米CPIが予想外に強かったことで、20日のFOMCでは政策金利の据え置きは固い中で、FRBの資産(バランスシート)縮小の可能性もあります。またメンバーの経済予測値で今後の見通しを確認することができ12月のFOMCで再利上げの可能性が高まる可能性を含め、イエレン議長の会見で債券・株式・ドル相場の変動が高まることは間違いありません。

 

【脇役でも重要なイベントが多くあります】
特に最近のポンド高に対して、カーニーBOE総裁がどのような発言をするのか、19日(20日の午前零時)の発言を注目しています。また、22日にメイ英首相はEU離脱の基本方針をイタリアで説明しますが、注目しています。また、ユーロ相場への影響が強い、ドラギECB総裁の発言や、週末(土・日曜)のドイツ連合議会選挙の結果、NZ総選挙の結果には重要で、事前の予想などには十分注意が必要です。

 

18日の「ユーロ圏CPI」
19日の「豪中銀議事録」、「カーニーBOE総裁講演」、21日の「NZのGDP」、「日銀金融政策決定会合と黒田総裁の会見」、「ECB経済報告書公表」、「ドラギECB総裁発言」、
22日の「カナダCPIと小売売上高」、「ドラギECB総裁発言」、「メイ英首相のEU離脱方針の演説」。
23日の「NZ総選挙の結果」
24日の「ドイツ連邦議会総選挙の結果」と、一週間を通じで日々相場変動が高まる可能性が高い週になっています。

 

【それ以外の発言も多く、発言による相場変化の可能性もあります】
18日の「ラウテンシュレーガーECB専務理事」、「レーン・カナダ中銀副総裁」
21日の「プラートECB理事講演」
22日の「ウイリアムズSF連銀総」、「コンスタンシオECB副総裁」、「ジョージ・カンザスシティ連銀総裁」、「カプラン・ダラス連銀総裁」。

 

【米経済指標も多く控えています】
19日の「輸入物価指数」
20日の「中古住宅販売件数」
21日の「新規失業保険申請件数」、「フィラデルフィア連銀n景況指数」、「住宅価格指数」、「CB景気先行指数」
22日の「マークイット総合PMI」

 

詳しくは別表をご覧ください。

 

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9/11
2017

今週の為替相場を考える(9月11日~9月15日)

「北朝鮮リスクの増減」、「米債務上限・政府機関閉鎖リスクの一時的後退」。「ハリケーンの米経済に与える影響」と、止まらぬ「米債利回り低下」の動き、「テクニカルのドル売り」で、AUD高+AUD高+EUR高+GBP高+JPY高+CHF高は何処まで続くのでしょうか?

 

「北朝鮮リスクの増減」
危惧した9月9日の北朝鮮の行動もなく、週明けの為替市場は週末リスクの巻き戻しに円売りが活発になることが予想されます。ただ、11日の北朝鮮に対する国連の制裁決議案の結果次第では、直近でもリスク回避が再燃する可能性も残り、円売りも限界があることでしょう。

 

「米債務上限・政府機関閉鎖リスクの一時的後退」
先週末には米下院が上院に続きハリケーン対策票を織り込んだ、連邦債務上限の引き上げと、前提予算を含む一体法案を可決したことで、12月まで政府機関の閉鎖や米国債がデフォルトに陥るリスクは回避されていますが、米債利回りが上昇傾向を示さなければドル相場に対して懸念材料と言わざるを得ません。

 

「ハリケーンの米経済に与える影響」
ハリケーン「ハービー」に続き「イルマ」の米経済への影響が心配です。先週の米週間新規失業保険申請件数は、ハービーの影響を受けて予想外に数字が上昇し、米経済へ悪影響を与えていたことがはっきりとしました。ダドリーNY連銀総裁が「利上げ時期に影響する可能性もある」との発言もあり、米利上げ期待度が低下を続けドル売りの材料となる可能性も残っています。

 

「止まらぬ米債利回りの動き」
ダドリーNY連銀総裁が「利上げ時期に影響する可能性もある」との発言もあり、米利上げ期待度が低下を続けドル売りの材料となる可能性も残っています。ちなみに先週末のCME FedWatch では、12月利上げ期待度、36.7→27.3%へ低下しており、米10年債利回りは2.05%台とトランプ米大統領が誕生した昨年の11月上旬の上昇以降では最も低下しています。

 

「テクニカルのドル売り」
CAD高+AUD高+EUR高+GBP高+JPY高+CHF高で、テクニカル(週足)では、EURUSDは200週MAを超えてから上昇が止まらず、2015年1月以来、久々の1.20台を達成。GBPUSDは200週MAまでのりしろを大幅に残しながらも、2016年9月来以来の高水準でとなる1.32台を達成。AUDUSDは200週MA]を超え、2015年5月以来の0.80台を達成し、終値ベースでは2015年1月の0.8224に次ぐ水準へと上昇。USDJPYも、200週MAを割り込んでからは下落を続け107円台で終了し2016年11月以来の安値を更新しています。

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 107.00~108.50~80】

 

USDJPYは、大枠108.00~111.50のレンジの下限を割り込み、4月17日の安値108.13を割り込んでからは目先のストップを執行。先週末の終わり値でも108の大台を回復できず107.80台で越週しました。

 

9日に北朝鮮がミサイル発射などの危惧された行動をとらなかったことで、週末リスクの円買いポジションの巻き戻しが週明けから期待できます。一方、11日の北朝鮮に対する国連の制裁決議案の内容次第では、北朝鮮が更なる行動に出る可能性は否定できず、108.50を超えて円売りが加速するような状況には思えません。

 

USDJPYですが、リスク回避時に選好される円買いと、円ショートポジションの巻き戻しに加え、米金利の低下による円買いが重複する現在の流れに乗らざるを得えず、底値を探る展開が予想されます。ただし、北朝鮮リスクでは日本は当事国であることは間違いなく、円の潜在的リスクを含めた考え方を持つ必要がありそうです。

 

StockRSIのDailyでは、K=20.43 D=54.19と売りサインを継続しながらも、109.45をベースに108.16~110.74のレンジの下限を割り込み、売られすぎゾーンにあります。移動平均線では、7月21日に200日MAを割り込んでから続落中で110.91に位置し、36日MAは109.93でこの水準を上限にして過去1週間は下げ幅が拡大しています。

 

IMM通貨先物では、【円】-68,524→-72,945(-4,421)と、6週間続けて減少していた円のショートは久々に転換し上昇。市場センチメントは円安へと変化していたことで、先週を終えてみれば107円台まで進んだ円高へ引き金になっていた可能性もあります。

 

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-0.50→--1.80へ、1か月も-0.85→-1.50へ大幅に拡大、12か月まで円コールが上昇していることで強い円先高感が示されています。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.1870~1.2100】

 

堅調なユーロ圏の経済指標、ECB理事会で金融政策を据え置き、ガイダンスの変更もなく、ドラギ総裁の記者会見ではEUR高を警戒する反面、QEの大筋は10月に示すことがEUR買いの材料とのコメントが多い。スタッフ見通しでは成長を上方修正、インフレ見通しを下方修正する情弱混在。債券利回りは低下する中で、為替相場はEUR高へ突入。EURUSDは200週MAを超えてから上昇が止まらず、2015年1月以来、久々の1.20台を達成。(あまり理屈に合わないのですが、理屈より現実が大事、ただし、1.20超ではEU高をけん制する発言も気になる)

 

StockRSIのDailyでは、K=66.83、D=44.95で買いサインを継続中で、ニュートラルゾーンに近い。200日MA=1.1289で引き続き遥か下の水準に位置し、最近の動きでは36日MAで下げ止まる動きが多かった水準も1.1790とかい離が拡大しています。注目していたWeeklyベースのMA=終値1.1743(高値のMA=1.860~安値のMA=1.1645)は上限を超えてから、高値のMAを下限に上昇を継続中で、一つの判断の目安と考えてもいいでしょう。

 

IMM通貨先物では、【ユーロ】86,519→96,309(9,790)と、18週連続のロングで8~10万コントラクトの高水準を維持。市場のユーロ高センチメントは変わらず。先週は2015年1月2日の週依頼、終値ベースで久々に1.2の大台へ。

 

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間が前週は-0.25→0.55%へ、1か月も0.15→0.40%へ上昇、12か月まで全ての期間でEURコールが拡大し、12か月はEURプットが-0.05%まで低下しています。結果、EURの幅広い先高感を反映した動きとなっています。

 

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今週の主な材料(9月11日~9月15日)

 

9月9日の北朝鮮建国記念日では市場が懸念したサプライズは見られず、その反動が予想される反面、11日の国連による北朝鮮への制裁決議案の採決が新たな懸念材料となり控えおりなかなかリスク回避の行動パターンから脱却できにくい状況となっています。

 

先週末には米下院が上院に続きハリケーン対策票を織り込んだ、連邦債務上限の引き上げと、前提予算を含む一体法案を可決したことで、12月まで政府機関の閉鎖や米国債がデフォルトに陥るリスクは回避されていますが、米債利回りが上昇傾向を示さなければドル相場に対して懸念材料と言わざるを得ません。

 

また、中国は、9月4日のICO(イニシャル・コイン・オファリング)の禁止に続き、9月9日にビットコインなど仮想通貨の取引所を閉鎖。報道ではビットコインの元建て価格は9日朝に一時2.3万元台と前日から約2割下落とありましたが、為替相場に直接的な影響は考えにくいのですが、気になります。

 

さて、今週の主な材料は、冒頭に記載している11日の北朝鮮に対する国連の制裁決議案の採択を中国とロシアの反対が予想される中で、どこまで具体的に織り込めるのか? その結果を受けて、北朝鮮がどのような行動に出るのかが注目されます。

 

米株の動向では、12日のアップル新型スマートフォン販売のアナウンスメントで、米株の動向が為替相場に影響を与える可能性も意識されます。一部で、このイベント以降に米株の下げ幅が強まるのではとの危惧もありますが、実際にはどのような展開になるのか見守りたいと思います。

 

金融政策では、今週は14日のBOEの金融政策が注目されます。市場の予想は政策金利0.25%、資産買い入れ枠4350億ポンド+社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを、7対2で決定と予想していますが、同時に公表される議事録がより重要で波乱要因となり、高値を更新しているGBPUSDの動きに当然影響を与えることでしょう。

 

インフレ指標では、12日の英国と14日の米国の消費者物価指数(CPI)を注目しています。
英CPIは14日のBOEの金融政策の前の発表で予想は、前月比予想0.5% 前回-0.1%、前年比予想2.8% 前回2.6%、コア前年比予想2.5% 前回2.4%、小売物価指数・RPI前月比予想0.6% 前回0.2%、RPI前年比予想3.8% 前回3.6%、RPIX前年比=予想4.0% 前回3.9%と、強い予想数字が連なっており、ポンド高を期待させる予想数字となっています。

 

米CPIの予想は、前月比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想1.8% 前回1.7%、コア前月比予想0.2% 前回0.1%、コア前年比予想1.6% 前回1.7%とコアの前年比を除き若干ですが強い予想数字となっています。市場の期待感は年内のQE縮小は変わらず、年内の追加利上げの期待度が低下傾向にありますが、これに歯止めをかけることができるのでしょうか?

 

雇用関連では、13日の英国の雇用統計と14日の豪州の雇用統計が重要となっています。
英雇用統計の予想は、失業率=予想2.3% 前回2.3%、失業保険申請件数=予想600人 前回-4,200人、ILO方式=3か月・前年比予想4.4% 前回4.4%、平均所得・含むボーナス=3か月・前年比予想2.3% 前回2.1%、平均所得・除くボーナス=3か月・前年比予想2.2% 前回2.1%で、平均所得の増加に注目しています。

 

豪雇用統計の予想は、失業率=予想5.6% 前回5.6%、雇用者数推移=予想19,000人 前回27,900人、正規雇用者数=予想 前回?20,300人、パートタイム雇用者数=予想 前回48,200人、労働参加率=予想65.1% 前回65.1%と、雇用者数の減少が見込まれていますが、正規雇用数の増減にも気を配る必要がありそうです。

 

注目材料
【国連北朝鮮への制裁決議案の採決(9/11)】
【アップル新型スマートフォン販売を発表(9/12)】
【英CPI(9/12)】
【英雇用統計(9/13)】
【豪雇用統計(9/14)】
【BOE金融政策(9/14)】
【米CPI(9/14)】
【東京市場敬老の日で休場I(9/18)】
【FOMCI(9/20)】

 

詳しくは別表をご覧ください。

 

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9/4
2017

今週の為替相場を考える(9月4日~9月8日)

市場は、米国の9月のQE縮小と12月の利上げ(FOMC 9月12日)、ECB理事会(9月6日)で早期の政策変更の討議に対して疑問視する声が強まり、北朝鮮リスク、税制改革の遅れ・連邦債務上限引き上げ問題などトランプ政権へのリスクもあり、目の前の材料に対して明確な方向感を持てずにいます。

 

市場は期待感として「9月の米株下落=ドル安」を願っているように思え、米個人投資家は米株を売却し債券に投資に乗り換えているとの報道やデータもあります。しかしながら、米株の底堅さは変わらず、新興国株は非常に堅調を維持しています。

 

米債券の利回りの低迷は気になりますが、これらが明確に変化するまでは、盲目的なドル安期待も持ち続けることは難しいのではと考えます。円相場に関しても将来の見通しにたいしては円高期待が円安期待を上回る状態が続いていますが、決定的な動きになっていません。

 

市場の関心度合いは別として、NZDUSDの下落-1.19%とUSDCADの下落0.71%が目立っていることに気が付きます。この動きは先週一週間にとどまることはなくトレンドとして有効で、NZDUSDは4日連続で下落し、USDCADは二日連続で大幅な下げとなっています。

 

NZドル安は、北朝鮮のリスク回避もありますが、NZ中銀のNZドル安誘導発言+財政収支の黒字額減少+成長見通しの下方修正など挙げられ、利上げ期待度は非常に弱い通貨です。

 

カナダドル高は、除く自動車の小売売上高は強く、GDPは予想外に強く最近は原油価格の変動による動きもやや弱まり、9月6日のカナダ中銀による9月に続き2度目の利上げ期待が潜在的に左右していると思われます。

 

一方、主要通貨では、EURUSDが1.20から折り返し下落し1.18台と約400ポイント値を下げ上昇のスタート地点に逆戻り。USDJPYは108.20台→110.60台へと約240ポイント値を戻して推移、AUDUSDは0.7850~0.8000のレンジ、GBPUSDは1.2800~1.3000のレンジとなっています。

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 108.00~111.00、111.50→上昇】

 

USDJPYは、先週は北朝鮮リスクに一時108.50のポイントを割り込み一時108.20台まで円高が加速したもの、幅広い大口買いに阻止され108円を割り込むこともなく反発。強い米経済指標も加わり、ショートカバーに110.60台とほぼ元の水準に逆戻りしています。

 

今週も日本発の材料は9月8日のGDP以外に見当たらず、北朝鮮リスクの突発的な動揺がなければ、108.00~111.00のレンジに再び収束し111.50を超えるような円安となれば、投機筋からの買い戻しが強まることが予想されます。当面の注目は円クロスでどの通貨ペアをロングに円を売るかが主役になりそうです。

 

期待感は、AUDJPYとCADJPYのロングで、短期的な下げは覚悟しながら下落時に狙うか、長期的な動きを期待したくなります。

 

StockRSIのDailyでは、K=93.45 D=77.25と買われすぎゾーンにあり、109.73が中心点にあり、売り圧力が強まる可能性もあります。移動平均線では、7月21日に200日MAを割り込んでから続落中で、現在は112.44にあり、36日MAは110.41にあり一時この水準を上回りましたが、終値ベースでは有効で上値のポイントとなっています。

 

IMM通貨先物では、【円】-74,086→-68,524(5,562)と、3週間連続で円のショートが減少してはいますが、主要通貨の中では引き続きNO.1のショートの座を維持。米ドル換算ではドル買いが約78億ドルでピークの7月18日の週142億ドルから大きく減少しています。

 

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-0.55→-0.50と若干円コールが弱まり、1か月も-0.95→-0.85、12か月まで円コールが減少傾向にあり、円先高感は全く変わっていませんがやや弱含んでいると考えてもいいでしょう。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.1800~1.200】

 

膠着状態から上値を抜け出した期待の星と考えていましたが、1.2070台と2014年12月の終値水準を試しながらも、ECB関係や為政者からEUR高の牽制発言や、ECBの金融政策見直し開始期待の後退に、現時点では1.1800~1.200のレンジでロックされています。

 

もちろん、9月6日のECB理事会とドラギECB総裁の会見で今後の金融政策で明確なシグナルが発せられることにでもなれば、このレンジを抜け出す可能性が出てきますが、現状ではそれを期待することも難しいと思われます。

 

気になるのは、EURGBPで8月29日に0.93台を達成してから0.9150まで続落、EURJPYと合わせクロスでEUR高とならないと、高値を更新することは難しくなる可能性も意識されます。

 

StockRSIのDailyでは、K=47.20、D=70.39買われすぎゾーンから売りへ変化し下値リスクが強まっています。200日MA=は1.0989で先週同様に遥か下の水準に位置し、最近の動きでは36日MAで下げ止まる動きが続いています。その線も1.1757と徐々に接近し下値の重要なポイントになっています。また、注目していたWeeklyベースのMA=終値1.1750(高値のMA=1.1868~安値のMA=1.1652)は前週に上限を上抜け上昇し、逆の1.1868、1.1750、1.1652が下限のポイントになっています。

 

IMM通貨先物では、【ユーロ】87,976→86,519(-1,457)と、ピーク時の93,685コントラクト(7月8日の週)からは減少気味ながら、絶対的な高水準を維持し、ロングNO.1の座を継続中。米ドル換算ではドル売りが約129億ドルで7月3日の週以降は、110億ドル台を維持しています。

 

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間が前週は0.10→-0.25%とEURプットへ変化、1か月は0.20→0.15%に低下し、ユーロ相場に対して弱気なムードになっています。

 

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今週の主な材料(9月4日~9月8日)

 

今週は週明け月曜日は米国市場がレーバーデーで休場となりますが、月初に当たり多くの経済指標や金融政策の発表が控えた週になります。

 

今週の米国発の最重要となる指標の発表はありませんが、米耐久財受注、(9/5)ISM非製造業景況指数(9/7)の二つが焦点になってくるでしょう。

 

今週の主役は米国発の政治的混乱や北朝鮮の突発的な出来事を除けば、金融政策が主役で3点を注目しています。

 

一つ目はECB理事会(9/7)とドラギECB総裁の記者会見で、市場は金融政策の変更は期待していませんが、資産買い入れプログラムを早いペースで終了することをアナウンスできるのでしょうか? 直近ではインフレ率の伸び悩みを主張し、ユーロ高をけん制するような発言が報道され、EURUSDの上値を抑える要因となっています。

 

もちろん、年初の1.03台→1.20台へ一時大幅に上昇していますが、2008年の高値1.60台、2014年の高値1.40から比較すれが歴史的に見てユーロ高水準とは言い難いのではないでしょうか? 問題はスピードでアクセルを話し、若干ブレーキを踏み入れているように思えてなりません。

 

二つ目はカナダ中銀の金融政策(9/6)で、市場は0.75%の政策金利の据え置き予想がメインですが、8/31のカナダGDPは予想外に強く、0.25%の利上げを期待する声もあることも確かです。大勢の予想通り、利上げを実施しない場合でも、今後の金融政策に関しての声明が重要で、その結果を受けて相場が動くことは避けられそうにありません。仮に利上げ期待を残す発言でもあればカナダドル買いが続く可能性もあります。

 

カナダ中銀は7月12日に0.25%利上げを実施しており、仮に、仮の話ですが今回利上げを実施するとすれば2か月間で2度目の利上げとなり、カナダドル買いがより強まることが予想されます。

 

三つ目は豪中銀の金融政策(9/5)で、市場は1.5%の据え置きを予想しており、固いと思われます。前回の議事録でも「通貨の一段の上昇は消費者物価を圧迫し、成長と雇用見通しを押し下げる可能性がある」と警告しており、AUDUSDが0.80を上回っている場合には影響が大きいと思いますが、同時にインフレの穏やかな上昇を予測し、将来の利上げの可能性を前回同様に示唆する可能性が高く、下げ幅は限定的に思われます。

 

注目材料
【米国市場(レーバーデー)で休場(9/4)】
【北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉開始(9/4)】
【豪中銀(RBA)金融政策発表(9/5)】
【米耐久財受注・確報値(9/5)】
【豪第2四半期 GDP(9/6)】
【カナダ中銀(BOC) 金融政策発表(9/6)】
【米ISM非製造業景況指数(9/6)】
【米地区連銀経済報告(ベージュブック)(9/6)】
【欧州中銀(ECB)金融政策発表・ドラギECB総裁記者会見(9/6)】
【日本第2四半期 GDP・第2次速報(9/8)】
【カナダ雇用統計(9/8)】
【中国消費者物価指数(CPI)(9/9)】

 

それ以外で潜在的な相場変動要因となりうる材料
1.ハリケーン「ハービー」の影響、
2.連邦債務上限引き上げの問題、
3.北朝鮮リスクの継続の問題、
4、9月20日のFOMCでQEの縮小の有無。

 

詳しくは別表をご覧ください。

 

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8/28
2017

今週の為替相場を考える(8月28日~9月1日)

先週の相場変動の要因となった、トランプ米大統領の保護主義的な強硬発言による混乱の数々と、北朝鮮リスクは今週も変わらず存在しています。また、先週末のジャクソンホールのシンポジウムで、イエレンFRB議長とドラギECB総裁の講演から変化した米金利の低下とドル売りの流れ、特にEURの強さは今週の為替相場にとって重要な位置づけとなる可能性があります。

 

DXY(ドルインデックス)のWeeklyチャートは92.546と直近の安値を割り込み終値ベースでは2015年1月6日の週以来の低水準まで低下しています。もっとも、週間ベースの安値では昨年6月6日の週91.92まではとどかず、この水準がポイントになりそうです。サブプライムローン問題の2008年11月21日の88.656まで余裕がありますが、相場の動きとしてみれば債券・株式市場が比較的安定する中でドル安傾向はそれなりに意味深い現象ではないでしょうか?

 

DXYの構成比率の高いEURUSDの先週末終値は1.1920と1.19の大台をクリアし、200週MAを上抜け、DXYと同じく2015年1月5日の週の水準まで上昇し、2014年末の終値1.2097を抜けると大相場になる可能性を示唆しているように思えてなりません。

 

米10年債利回りは2.166近辺で下げ止まっていますが、利回りの低下傾向は止まらず。逆にFF金利との連動性が高い米2年債利回り8月11日の安値1.284%から先週末に一時1.34%台まで上昇するなど比較的安定し、長短金利差が縮小傾向にあります。

 

米株ですが、ダウは21800ドル台を維持し、S&Pも2440ドル台を維持しています。ある意味では底堅く推移し、MSCIEM(新興国株インデックス)は1,085.37まで上昇を続け、2014年9月5日の1,096.83に次ぐ水準をめざし上昇を続けており、市場参加者が危惧してやまない株価の暴落の兆候はいまだ見られません。

 

今週の主な材料でも記載していますが、今週末にはメイン・イベントの米雇用統計が控えていますが、来週以降に目を向けるとECB理事会、FRB、米債務上限問題、NAFTの通商交渉など、相場変動要因が目白押しに控えています。

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 108.50~111.00】

 

USDJPYは、過去4週連続で大枠108.60~111.00のレンジで修練し、過去3週間では上下変動しながらも終値ベースでは109.172、109.199、109.322と、ほぼ同水準で週を終え、円ブル派や円ベア派の両方から落胆の声が聞こえてきそうです。円クロスでもクリアなトレンドのある動きも見られず、EURJPYだけが8月4日の週の終値130.303に並ぶ130.301で終了し、7月28日の週130.058と130円台でボトム感が強まれば上値を目指す動きが期待でき、結果的にUSDJPY相場にも影響を及ぼす可能性もあります。

 

StockRSIのDailyでは、K=61.01、D=49.42とニュートラルゾーンにあり、売り買いのシグナルは弱く判断できない状態です。移動平均線では、7月21日に200日MAを割り込んでから続落中で、現時点でも遥か上の112.47に位置しています。36日MAは110.94に位置し上値のポイントとなっており、この水準を上回るまでは円安の反転を確認できそうにありません。

 

IMM通貨先物では、【円】-77,492→-74,086(+3,406)と、ネットショートのポジションは他を引き離し圧倒的なNO.1ですが、5週連続でショートが減少中でレンジ相場入りとなっていますが、市場の円先安観が弱まっています。

 

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-1.0→-0.55へ、1か月も-1.15→-0.95へと軟化、12が月までも軟化傾向が強まり、ドルプット・円コール圧力が弱まっています。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.1750~1.2100】

 

膠着状態から上値を抜け出した期待の星。ドラギECB総裁はユーロ圏の景気回復は前進と発言。ドルからの逃避先として選択されたと思われますが、ユーロ圏発の経済指標も強さが目立っており、8月2日の週の高値を上抜け、2015年1月第一週の水準まで上昇しています。

 

冒頭の内容と重複しますが、EURUSDの先週末終値は1.1920と1.19の大台をクリアし、200週MAを上抜け、2015年1月5日の週の水準まで上昇し、2014年末の終値1.2097を抜けると大相場になる可能性を示唆しているように思えてなりません。

 

StockRSIのDailyでは、K=47.68、D=26.98と売られすぎゾーンを引き続き維持しており上昇余力を残しています。200日MA=は1.0956で先週同様に遥か下の水準に位置し、最近の動きでは36日MAで下げ止まる動きが続いています。その線も1.1686と徐々に接近し下値の重要なポイントになっています。また、WeeklyベースのMA=終値1.1758(高値のMA=1.1876~安値のMA=1.1660)のレンンジ内での推移が3週間続きましたが、先週はこの上限を上抜け上昇の継続が期待できます。

 

IMM通貨先物では、【ユーロ】79,267→87,976(+8,709)と、ネットロングのポジションは他を引き引き離し圧倒的のNO.1で、ちょうど円のショートを相反する動きとなっています。

 

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-0.30→0.10と、6か月も-0.10→0.00%と、ユーロプットからコールへと変化し、1週間~6か月までが変化をしたことになり、EUR高期待感が強まっています。

 

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◎GBPUSD【予想レンジ 1.2800~1.2950】

 

GBPUSDは、調査会社ユーガブは、英国民の12か月のインフレ期待が8月に高まったことを報告。家計の1年後のインフレ期待は7月2.5%→8月2.6%へ上昇。ポンド安がインフレ率を押し上げ、今年に入り消費者の可処分所得を蝕むとありました。EURGBPの上昇に加え、EURほど強さは見られず、1.29台で頭打ちの状態ですが、過去3週間では1.28割れをボトムにようやく下げ止まり感も感じられます。

 

StockRSIのDailyでは、K=17.75、D=7.89と売られすぎゾーンでの推移で変わらず。200日MA=1.2653にあり(高値のMA=1.2703~安値1.2599)、1.2700が下値のポイントに当たります。26日MA=は1.2985にありこの水準を割り込んでから売り圧力が続き、上値のポイントになっています。

 

IMM通貨先物では、【ポンド】、-31,860→-45,900(-14,040)と、ポンドのショートは予想外に拡大し、増加幅は3月14日の週以来の数字で、水準は5月9日以来の高水準となり、弱さが目立っています。

 

GBPUSDオプションのリスクリバーサルでは、GBPプットで変わりません。1週間は-0.20→-0.35%へ、1か月は-0.40→-0.45%へ、3か月-0.65→-0.70とポンドプットが拡大していますが、6か月~12か月は逆に低下し、目先のポンド安感が表れています。

 

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今週の主な材料(8月28日~9月1日)

 

今週の予定をチェックしていると色々と複雑で忙しい一週間になる予感がします。

 

8月最終日と9月がスタートする需給的な相場変動に加え、メイン・イベントの米雇用統計はもちろんですが、月末・月初めに特有となる多くの経済指標の発表が待ち構える中で今週を迎えることになります。

 

先週は、ジャクソンホールのイエレンFRB議長とドラギECB総裁の講演では、極端にネガティブな発言とも感じられませんでしたが、結果は米金利の低下と共にドル安傾向が続いた流れを受けて今週がスタートします。また、トランプ米大統領の「政府閉鎖が必要になってもメキシコ国境に壁を建設する」、「米国はおそらくある時点でNAFTAを終了させることになるだろう」との強硬発言による混乱の数々と、北朝鮮リスクも変わることはありません。

 

28日(月曜日)はロンドン市場がサマーバンクホリデーでは休場となり動き難い週がスターとします。今週は幸いなことに、金融政策の発表はありませんが、ユーロ圏・独CPI、中国製造業PMI、カナダGDPを除くと、米国発の重要な経済指標は多く米経済指標の結果による米債利回りと米株の変動には注意が必要です。

 

その先を見渡すと、ECB理事会、FOMC、米債務上限引き上げの問題など、来週以降の動きを意識しながら、今週の予定を一つ一つ消化する必要がありそうです。

 

【米CB消費者信頼感指数(8/29)】
【独CPI(8/30)】
【米GDP改定値(8/30)】
【中国製造業PMI(8/31)】
【独雇用統計(8/31)】
【ユーロ圏CPI(8/31)】
【カナダGDP(8/31)】
【米個人所得・個人消費(8/31)】
【米シカゴ購買部協会景気指数(8/31)】
【米雇用統計(9/1)】
【米ミシガン大学消費者信頼感指数(9/1)】
【米ISM製造業景気指数(9/1)】

 

詳しくは別表をご覧ください。

 

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8/21
2017

今週の為替相場を考える(8月21日~8月25日)

最近の為替相場は、金融政策の違いから「米債利回+米株の動向」と連動しながら、利上げや緩和縮小が可能な通貨が強く、逆の通貨が弱い図式のから流れから、中銀の金融政策の見通しに不透明感が強まり変化し、それぞれ国によりネガティブ材料が目立っています。

 

今週の材料からは、「北朝鮮リスク(米韓軍事演習スタート)」と「欧州テロリスク(バルセロナテロ事件)」、「トランプ政権へ変化(バノン首席戦略官の退任)」、そして、「カンザスシティ連銀経済シンポジウム(やや期待度は低下気味ならも、もしもを期待)」では注意が必要です。

 

米国では、トランプ大統領の周辺では重要な側近が次々と去り、財政均衡の動きやインフラ投資への懸念が広まっています。米株は2週連続で値を下げ、米10年債利回りは2.22%で推移、FFレートに連動性が高い2年債利回りも1.3%近くと7月の1.43%台から低下しています。8月16日のFOMC議事を見ると、9月緩和縮小スタートの可能性は残しながらも、12月の再利上げではメンバー間の意見相違に今後の強いインフレ指標待ちとなっています。ちなみに、直近のCMEのFedWatchでは37.6%と低く、その可能性がさらに低下しているのが現状です。

 

ユーロ圏では、9月24日の独総選挙を前にしてメルケル首相や政党の支持率が低下し、マクロン仏大統領の支持率の歳出削減に6月の64%→36%(先週のデータ)へ低下しています。今週24~26日の米ジャクソンホールで、カンザスシティ連銀経済シンポジウムの開催を前にして、16日には当日の発言で期待されたドラギECB総裁による「緩和縮小の開始宣言」の期待感はなくなり、9月7日の理事会でガイダンスを変え、来年から縮小を開始するとの見通しは崩れています。

 

17日のECB理事会議事要旨では「ユーロの過度の上昇に対する懸念」が表明さるなど、EURUSD高への懸念が今後の相場の下落圧力へとつながる可能性が気になります。14日にはタカ派の代表格である独連銀理事のドンブレット氏が「ユーロ圏のインフレ兆候は抑制されており、緩和的な政策は正当化される」とのサプライズ発言もありました。それでもEURUSDは1.18近辺で推移している現実は、強いとみていいのでしょうか? それとも、これから崩れると判断するのでしょうか? 迷うところです。

 

豪州では、ロウ豪中銀総裁が先の半期に一度の議会証言で「次回の変更は利上げ」とするも、「家計債務が高水準にあり、金融引き締めはしばらく先」と発言、15日の中銀議事録では「潜在成長率を上回る成長を遂げる兆しがあるが、家計債務や豪ドル高が見通しのリスク」とあり、やんわり豪ドル高をけん制しています。「家計債務は可処分所得の190%に膨らんでおり、早期利上げは検討していない」と、ここでも早期利上げを否定していますが、AUDUDは意外にも底堅さを維持しているように思えてなりません。

 

日本では、北朝鮮リスクの当事国になりうる強い懸念が残る中で、最近でもリスク回避のヘッジ通貨としての動きが主流になっていますが、事態の変化で急変する可能性もあり注意が必要です。米韓合同軍事演習(21~31日)で、北朝鮮がどのような行動にでるのでしょうか? それともでないのでしょうか? この有無が今週のドル円相場の変動に大きくかかわってきます。また、8月25日の日本の消費者物価指数では、予想は強めの数字が期待されていますが、この結果も注目したいと思います。

 

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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】

 

◎USDJPY【予想レンジ 続落←108.00~111.50→続伸】

 

先週は2日連騰で一時111円直前まで上昇しながらも、3日続落で前週の安値を更新し一時108.60まで下落するなど、テクニカルベースでは円高への圧力が続き、108.50~111.00円のレンジの下限を試す動きとなっています。ファンダメンタルズでは、25日のCPIを注目していますが、よほど強い数字にでもならなければ短時間での変化で終わりそうです。北朝鮮リスクですが、米韓合同軍事演習の開催日に当たり何らかの変化は覚悟しなければなりません。結果として、108.50~111.00のレンジを抜けると、次は108.00~111.50のレンジとなり、108円を割り込むと円ブル派が強気で攻めてくることでしょう。

 

StockRSIのDailyでは、K=65.74、D=50.87とニュートラルゾーンにあり、先週は買いへ変化しながらも今週は逆にやや売り圧力が強まっています。移動平均線では、7月21日に200日MAを割り込んでから続落中で、現時点では112.44に位置し、36日MAも111.47で共に遥か上方に位置し、この水準を上回るまでは円安の反転を確認できそうにありません。

 

IMM通貨先物では、【円】→-95,813→-77,492(18,321)と、ネットショートポジションはNO.1を維持しながらも4週連続し減少、市場の円の先安センチメントが急速に変化しています。

 

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-1.5→-1.0へ低下、1か月-1.50→1.15%へ、6か月も-1.80→-1.48%。先週とは様変わりで先週末の北朝鮮リスクヘッジの巻き戻しに低下気味で、円先高期待がやや弱まっています。

 

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◎EURUSD【予想レンジ 1.1600~1.1850】

 

4週間にわたり1.1600~1.1900の300ポイントのレンジに入り、過去3週間では1.17台前半は下髭で下値の買い圧力が強いことが示されています。ただし、17日のECB理事会議事要旨では「ユーロの過度の上昇に対する懸念」が表明され、9月のECB理事会での緩和縮小の示唆期待は弱まり、しばらくは様子見のレンジ相場、または、下値リスクがやや高くなることが予想されます。

 

StockRSIのDailyでは、K=6.83、D=8.32と売られすぎゾーンありますが反発の動きは見られず、6月中旬~下旬にかけての動きに類似しています。200日MA=は1.0930で先週同様に遥か下の水準に位置し、最近の動きでは36日MAで下げ止まる動きが続いています。その線も1.1625と徐々に接近し重要なポイントになっています。WeeklyベースのMA=終値1.178(高値のMA=1.1886~安値のMA=1.1670)のレンンジ内での推移が続き、こちらも重要となっています。

 

IMM通貨先物では、【ユーロ】93,685→79,267(-14,418)は、ネットロングポジションはNO.1を維持しながらも、8月1日の108,840コントラクトをピークに4月25日以降では10.8万台で頭打ちとなっています。

 

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-0.60→-0.30へとユーロプットを継続、1か月0.00→0.05%とユーロコールが復活、3か月0.00→0.00%と変わらず、6か月-0.05→-0.10とユーロプット拡大、長いところはユーロプットが続き、ユーロの先安感が強まっています。

 

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GBPUSD【予想レンジ 1.2800~1.2920~50】

 

GBPUSDは、8月3日のBOE金融政策委員会後の四半期インフレレポートで「成長見通しと賃金の伸びを下方修正」してからは弱含みでの推移続いています。前週の1.2950~1.3050のレンジの下限を割り込み、先週は強い小売物価指数+強い雇用統計+強い小売売上高にも上昇力は鈍く、大枠1.2840~1.2920のレンジで推移し、上昇へ変化するには目先は1.2920を超えることが必要となります。

 

StockRSIのDailyでは、K=4.03、D=4.05と売られすぎゾーンで推移していますが過去4日間は1.2850~00前後で推移し、実際には買いへの変化は見られません。200日MA=1.2645にあり下方に位置し、26日MA=は1.3001にあり先週はこの水準を割り込んでから売り圧力が強まっています。安値・高値ベースの26日MAは1.2691~1.3048にありこの水準では逆に上値が重くなると思われます。

 

IMM通貨先物では、【ポンド】-25,160→-31,860(-6,700)と、ネットショートポジションは円に次ぎNO.2で、前週よりショートが拡大気味。ロングへの変化を期待しながらも、なかなか実施できずにいます。

 

GBPUSDオプションのリスクリバーサルでは、GBPプットで変わりません。1週間は-0.10→-0.20%とプットが拡大、1か月は-0.40→-0.40%と変わらず、3か月、6か月はプットがやや拡大していますが、9か月、12か月は前回と変わらずと、期間により強弱が変化しています。

 

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今週の主な材料(8月21日~8月25日)

 

今週は最重要な経済指標の発表が極めて少ない反面、三つの注目すべき材料が控えています。

 

一つは、米韓合同軍事演習(21~31日)で、北朝鮮がどのような行動にでるのでしょうか? それとも、米国の動きをさらに見守るのでしょうか? リスクオン・オフの流れに直結することで、円相場への影響が大きいと思われます。

 

一つは、カンザスシティ連銀経済シンポジウム(ワイオミング州ジャクソンホール 24日~26日)で、25日にはイエレンFRB議長とドラギECB総裁の講演が予定されています。金融政策に関して直接的な発言は避けると思われますが、何かのヒントを提供してくれるとの期待感もあり、結果を受けた市場の反応も気になります。

 

一つは、バノン米大統領の首席戦略官の退任で、トランプ大統領の何かが変わるのでしょうか? 新たに主席補佐官に就任したケリー氏の影響度合いがどのくらい強まるのでしょうか? ティラーソン国務長官やコーン国家経済会議(NEC)委員長らの穏健派が台頭することが予想されますが、本当に変化するのでしょうか? ムニューチン米財務長官が危惧している9月29日タイムリミットを思われている米国債のデフォルトを、夏の休会明けの12日間で回避することができるのでしょうか?

 

その他、数少ないイベント、発言では、8/21のOPECと非OPEC主要産油国合同専門家会合で原油価格が変化する可能性が、8/23のドラギECB総裁の基調演説では何が語られるのでしょうか。

 

経済指標では、8/25の日本のCPIでは期待通りインフレの上昇を確認できるのでしょうか? 8/25の米耐久財受注は前年比で大幅なマイナスが予想されています、除く輸送機器や、コアの資本財受注や資本財はどうなのでしょうか?

 

【米韓合同軍事演習(8/21~8/31)】
【OPEC非OPEC主要産油国合同専門員会会合(8/21)】
【ドラギECB総裁講演(8/23)】
【カンザスシティ連銀経済シンポジウム(8/24~8/26)】
【日本CPI(8/25)】
【米耐久財受注(8/25)】
【イエレンFRB議長、カンザスシティ連銀経済シンポジウムで講演(8/25)】
【ドラギECB総裁講演、カンザスシティ連銀経済シンポジウムで講演(8/25)】

 

詳しくは別表をご覧ください。

 

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太田 二郎

FXストラテジスト 太田 二郎(ohta jiro)

FXのスタートはすでに35年近く前に遡る。外資系銀行でFXを学び現在に至る。米 系・英系・独系・オランダ系の外銀を経て、日本のFXリテー ル・ビジネスの草 分けとして米系支店の設立を経て、多くの個人投資家と関わりをもち、現在に至 る。現在は投資助言会社の業務部長を兼任し、頻度は 少ないながらも、セミ ナー講師をし、業界紙へFXコメントを掲載中。
信条は、「Once a dealer, always a dealer」教訓は、「FX Dealerは、全ての 面で人の手本となるべき」