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9/27
2016

竹内典弘さん(3)未来を教えてくれるのは直前の動き

今週も、先週に引き続き、竹内典弘さんについてです。

 

(竹内典弘さん(1)ユーロを最初に取引したディーラーについてはコチラ!)

 

(竹内典弘さん(2)大口の損切りがいちばん儲かるについてはコチラ!)

 

「直前の値段」でまったく違う100円の意味

 

西原宏一さんのメルマガでサポート役として情報を配信している竹内典弘さん。毎朝、定期的に前日のイベントや通貨の強弱などを教えてくれるのだが、前日の出来事を振りかえることにはどんな意味があるのだろうか?

 

「今後の方向を予測するとき、過去がどうだったのかというのは非常に重要です。今、100円にあるとしたら、その前が110円だったのか、90円だったのかで、意味合いはまったく違う。直前が110円だったのに、今が100円ならばマーケットはロングになっているから、基本的に方向性は下と考えられます」

 

110円から100円に落ちてくるまでの間に買いたい人は買っているし、その買い手も含み損で苦しんでいるから、大きな方向感は下だと判断できる。

 

「反対に、直前が90円だったのに今が100円なら基本的な方向は上だろうと考えられます。これは極端な例ですが、先を占う上で直前のプライスアクションや背景は欠かせない材料となります」

 

マーケットの反応で強弱を探る

 

竹内さんが配信してくれる経済指標や要人発言に対する反応から、方向性を予測することもできる。

 

「米雇用統計で予想よりもいい数字が出たのに、米ドル/円はあまり上がらないことがあります。そんなときは、根本的に弱いと判断してショートをつくるチャンスを待つ。要人発言も同じですね。たとえば――」

 

そう言って、竹内さんが教えてくれたのはBOE(イングランド銀行)理事の発言例。Brexit後の緩和が予想されていた時期、ウィール理事が利下げに否定的な発言を行なった。

 

発言から強弱を読んでポジションをつくる

 

「利下げしないということはポンドの上昇材料ですが、マーケットの反応は発言の直後、わずかに上昇したのみ。すぐに発言前の水準を割ってしまった。つまり、ポンドは根本的に弱いと判断できるので、『どこでショートをつくるか』と考えていくことになります」

 


※クリックで拡大します

 

「好材料が出たのに売られてしまう」、「悪材料が出たのに買われてしまう」といった材料が示す方向と反対の反応が出たときには、マーケットの行きたい方向が示されていると考えていくのがよさそうだ。

 

「私のメルマガでは、ぜひそうしたポイントを意識して読んでいただきたいですね。前日の反応を探るというのは、明日を考える上でじつはすごく大切なことなんです」

 

【プロフィール】
竹内典弘さん
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

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9/20
2016

竹内典弘さん(2)大口の損切りがいちばん儲かる

今週も、先週に引き続き、竹内典弘さんについてです。

 

(竹内典弘さん(1)ユーロを最初に取引したディーラーついてはコチラ!)

 

大口が阿鼻叫喚の如く損切りが発生するとき、いちばん儲かる

 

竹内典弘さんの印象に残っているのが、1998年10月の米ドル/円急落だ。

 

「それまでの3年間、為替市場では79円から147円まで上昇する円安トレンドが続いていました。しかも日米金利差も大きかったため、ヘッジファンドの間では円を売る円キャリートレードが活発化していたんです。ところがアジア通貨危機が顕在化すると、買い戻しの動きが一気に始まった。著名なヘッジファンドである『タイガーマネージメント』と思われる損切りも入ってきました」

 

10月6日には134円だったのが翌々日には111円台へ――。この動きにより、タイガーマネージメントは20億ドル以上を失ったとも言われている。

 

「利益を確定するときは小刻みに玉やレートを分散してジワジワと行ないますが、急落時の損切りはレートも見ずに叩きに行く。そのため、売りが売りを呼ぶような急落となりやすいんです。今年6月のBrexitでも同様でしたが、大口が阿鼻叫喚の如く損切りするときがいちばん儲かるんです」

 


※クリックで拡大します

 

HSBCでは米ドル/円を担当

 

欧州通貨担当として始まった竹内典弘さんのディーラー人生だが1999年、HSBCに入行して担当したのは米ドル/円だった。

 

「もともとドイツマルク/円を取引するには、米ドル/マルクと米ドル/円の2つを見る必要があるため、違和感はありませんでした。当時のポジションは5人から6人ほどのチームをまとめるチーフトレーダー。成績? クビにならずに11年間チーフトレーダーを続けられたということは、それなりに儲かっていたということでしょうか(笑)」

 

ちなみに当時の上司は現在、グローバルインフォで情報を発信している荻野金男さんだったという。西原宏一さんと知り合ったのも、この頃だったという。

 

「今はコンプライアンスが非常に厳しくなりましたが、当時はまだチャットなどで他行のディーラーとの情報交換が許されていた時代でした。それと同時に為替市場では、外銀の存在感が増していった時期でもあります。以前は株式持ち合いが一般的だったこともあり、邦銀が大きな玉(オーダー)を持っていた。しかし、持ち合い解消の動きが強まるとともに、外銀の玉が相対的に大きくなっていきました」

 

(竹内典弘さん(3)未来を教えてくれるのは直前の動きについてはコチラ!)

 

【プロフィール】
竹内典弘さん
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

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9/13
2016

竹内典弘さん(1)ユーロを最初に取引したディーラー

今週から、竹内典弘さんについてのコラムが始まります。

 

西原さんが太鼓判を押す為替ディーラー

 

当サイトでも連載中であり個人投資家からの信頼も厚い西原宏一さん。その西原さんが「この人は本物」と太鼓判を押し、7月から西原さんのメルマガに加わった元プロの為替ディーラーがいる。HSBCでチーフトレーダーを務めた竹内典弘さんだ。

 

豊富なキャリアと知識を誇りながらもメディアに登場することのなかった竹内さんだから、その人柄やキャリアなどはほとんど知られていないはず。そこで今回からは竹内さんの経歴や分析方法について聞いていこう。

 

イラクのクウェート侵攻で5000万円の損失

 

「もともと株でも為替でも債券でもいいからトレーディングをしたいという思いがありました。そのため、大学卒業後、証券会社に入社したのですが、配属されたのは営業部門。そのため、ほどなくして外資系銀行に転職しました」

 

ディーラーとしての第一歩を、そう振りかえる竹内さん。念願がかなって為替ディーラーとなるも、直後に苦い経験が……。

 

「為替ディーラーになって間もないころ、上司であるチーフディーラーが休暇に入っていたころのことです。突然、イラクのクウェート侵攻というニュースが飛び込んできました。米ドル/円は5円も急騰し、訳がわからないまま5000万円ほど損をした記憶があります」

 

イラクのクウェート侵攻は1990年のこと。竹内さんは25年以上のキャリアを持つベテランだということになる。

 


※クリックで拡大します

 

世界で最初にユーロを取引したディーラーのひとり

 

当時はまだユーロ発足前。ドイツマルクやフランスフラン、イタリアリラといった欧州通貨が取引されていた。

 

「その後、インドスエズ銀行へ移りました。現在はクレディ・アグリコルに買収された、フランスの銀行です。そこで担当したのがドイツマルク。ユーロが誕生するまでずっと、ドイツマルク/円の担当でした」

 

欧州最大の経済大国であるドイツだから、ドイツマルク/円は現在でいえばユーロ/円と近いイメージになる。ユーロが誕生すると、竹内さんの担当もドイツマルクからユーロとなった。

 

「1999年1月2日、ユーロの取引が開始されました。世界で最初に開く主要な市場は東京ですから、私が世界で最初にユーロを取引したディーラーのひとりだったということになるでしょうか。ユーロの取引初日は買い一色だったことを覚えています」

 

(竹内典弘さん(2)大口の損切りがいちばん儲かるについてはコチラ!)

 

(竹内典弘さん(3)未来を教えてくれるのは直前の動きについてはコチラ!)

 

【プロフィール】
竹内典弘さん
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

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9/6
2016

9/6(火)コラム休載のお知らせ

平素よりガチンコFXコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

 

誠に勝手ながら都合により下記の期間、コラム更新をお休みとさせていただきます。

 

<コラム更新お休み日程>
2016年9月6日(火)~9月9日(金)

 

なお、当コラムは2016年9月13日(火)より通常通り更新させていただきます。

 

何卒ご了承下さいますよう、お願い申し上げます。

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8/30
2016

市場健祐さん(4)「ウォルフ波動」の(5)を見抜くには

今週は、市場健祐(いちじょう・けんすけ)さんについて最終回です。

 

(市場健祐さん(1)週50時間の自宅学習についてはコチラ!)

 

(市場健祐さん(2)FXでは「圧倒的な時間」が通用しないについてはコチラ!)

 

(市場健祐さん(3)高勝率な「ウォルフ波動」についてはコチラ!)

 

ドル円4時間足でのウォルフ波動

 

「ウォルフ波動」を使ってトレードする市場健祐さん。どのように実践すればよいのだろうか。

 

「最近だと6月ころ、米ドル/円の4時間足で明確に出ていました(下図参照)。(1)から(4)までの高値・安値ができたのを確認したら(1)と(3)を結んだラインを引いて、(5)ができるのを待ちます。この場合はラインには少し届いていませんが、この程度の誤差は許容して売り。ターゲットは(1)と(4)を結んだラインがターゲットです」

 

この場合、(5)でのエントリーが遅れたとしても、200pips近く取れていた。

 

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※クリックで拡大します

 

(5)の確認にダイバージェンスを

 

「(5)を確認する目安として使えるのがオシレーターのダイバージェンス。(3)と(5)でダイバージェンスが発生し、反転を示唆してくれることがよくあります」

 

市場さんが使っているMACDを先ほどのチャートに表示させると、(3)と(5)の高値でダイバージェンスが発生していた。高値圏で発生したダイバージェンスは下落のシグナルだ。

 

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「もうひとつ多いのが、(5)のあとにすぐ動き出さずに揉むパターン。ダブルトップやダブルボトムのようなチャートとなってから動き出すこともあります。そのときはダブルボトム、ダブルボトムでダイバージェンスがとなることもあるんです。そうやってウォルフ波動が完成すると、トレンドの転換になることも多いんです」

 

数千億円規模のヘッジファンドをめざして

 

「ただ、やっぱり究極はローソク足。ウォルフ波動もチャートパターンですし、サポートやレジスタンス、時間帯、通貨の強弱――。ファンダメンタルズは予想できないですが、ルールに沿ったやり方なら確率として数字に出せる。世界には年数千億円を稼ぐヘッジファンドがありますよね。自分も仲間を育てて、いつかそんな大富豪になれたらと思います」

 

まだFX歴は浅いながらも成功への道を歩み始めている市場さん。今後の活躍にも期待だ。

 

【プロフィール】
市場健祐(いちじょう・けんすけ)さん
大学時代に起業、携帯販売などを手がけて成功するも事業を譲渡。2014年にFXトレーダーへ転身する。1年ほどは勝てない時期が続くも2015年夏以降、月200万円から300万円程度の利益をコンスタントにあげる。ウォルフ波動やMACDなどを利用したデイトレード、スキャルピングを得意とする

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ブロガープロフィール

高城 泰

投資ライター 高城 泰(takagi yasushi)

早稲田大学政治経済学部卒業。編集プロダクション「ミドルマン」所属。「週刊SPA!」や「ダイヤモンドZAi」など雑誌や書籍を中心に活動するマネーライター。「超カンタン一点突破FX」(扶桑社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作ったiPhoneでFX入門!」(ダイヤモンド社)などFX書籍のプロデュースを多数手がけている。

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