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迷ったらココ!期間限定

11/17
2017

日足だと“売り優勢”に見えるが…? ‐ 積極的に買い下がりたい局面…!?

 日本における「衆院選・与党圧勝」を受け、世界的な“株高の連鎖”がもたらされました。「与党優勢」が伝わるなかで日経平均が約26年ぶりの2万3300円台へと駆け上がる中、上値の重かったドル円も前回時に期待した114円半ば水準へと上値を伸ばしました(①)。しかし流石に過熱感が囃されたことで日経平均は反落、米税制改革法案を巡る不透明感に伴うドル売りも重なり、ドル円は再び112円台へと押し戻されています(②)。

 

20171117take01

 

 米税制改革法案は「米下院では可決(16日)」しましたので、これを巡る不透明感は“幾分和らいだ”と考えることは可能です。しかし「上院の行方は不透明(というより、かなり難航しそう?)」は、依然としてついて回ると考えられます。つまり現時点では“継続的なドル買い”にはなりづらく、逆に“上値を押さえる要因”として機能し続ける展開に気を配っておくべきです。

 

 それでも株高の調整に関しては、“一山越した”印象があります。過熱感が緩和したこともありますが、株高調整の主役(?)となったヘッジファンドには“45日ルール(解約する場合、四半期末の45日前までに通告が必要)”があります。12月末決算から逆算した今回の期限は“11月15日”、すでに過ぎてしまっています。米感謝祭(23日)に向けて“もう一段の調整”が入る可能性はゼロではありませんが、“ピークは過ぎた”と考えれば大きな懸念ではありません。

 

20171117take2

 

 日足を見ると、わずかながらも“50日移動平均線(執筆時は112.667円 ③)”を割り込んだ格好であり、形状は決して芳しいとはいえません。112円(④)割れ、ひいては“100&200日移動平均線(同111.73-75円 ⑤)”辺りまでは、すんなりと下落しそうな雰囲気にも見えるところです。

 

20171117take3

 

 しかしながら週足を見ると、見方は一転します。 “50週移動平均線(同112.390円 ⑥)”“先行スパン上限(同112.322円 ⑦)”“200週移動平均線(同112.042円 ⑧)”がその間にビッシリと入り込んでおり、かなり底堅く見えるからです。目先はマーケットをけん引する材料が見当たらず、それでいて下値では本邦機関投資家のドル買いが断続的に観測されています。下値を窺い続けるといった展開は、ちょっと想定しづらいところです。

 

 日米金融当局の立ち位置は、依然として“真反対”を向いています。もちろんそれだけで方向感が決まるわけではありませんが、ドル売り・円買いの流れを阻害する要因であるのは事実です。何かの弾みで112円割れへ下落する場面でもあれば、積極的に買い拾っていきたいところです。

 

(2017年11月17日執筆)

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10/20
2017

取り巻く環境は一変 - トランプラリーが再燃か…?

 今週の初め(16日)まで“上値の重さ”ばかりが目立ったドル円ですが、ようやく“反転の兆し”が見えつつあります。とうとう、前回記載した年初来高値(1/3:118.593円)を基準とする“下落レジスタンス(①)”は抜けてきました(②)。キッカケは、“北朝鮮リスクの後退”です。

 

20171020take01(ドル円・週足)

 

 北朝鮮は今年、“中国のイベント”に対して、ことごとく挑発行動をぶつけてきました。「全人代(全国人民代表大会、3月)」「中国が提唱する巨大経済圏構想《一帯一路》をテーマとする国際会議(5月)」「中国南部で開催のBRICS首脳会議(9月)」…。「中国共産党大会(10月18日~)」を前に“北朝鮮リスク”が囃されたのは、“ある意味で当然”といえるかもしれません。しかし今回に関しては、「(挑発行動ではなく)祝電を送った」と報じられました。

 

もちろん“早期払拭が期待薄”といった類の後退ですので“楽観は禁物”ですが、“北朝鮮リスク”を除けば、マーケットは“世界的な株高⇒リスク選好の円売り”が囃されやすい環境であったのは事実です。“上値のつかえが取れた”という現状は、「いつリスク回避に傾斜するかわからない」を前提に構築したポジション(ドル売り/円買い)を“巻き戻す”には絶好の材料(要因)・・・。

 

こうしてマーケットテーマは、次の金利先高観」「次期FRB議長争い」、そして「トランプ減税への期待」へと移行していきました。この中でもう一つ、“反転の兆し”が窺えつつあります。「トランプ減税への期待」です。

 

20171020take02(ドル円・1時間足)

 

 「米上院は19日(日本時間20日)、2018年度の連邦予算決議案を可決」。この報道を機に、112円半ばへ押し下げられていたドル円(③)は、再び113円台へと駆け上りました(④)。野党(現在は民主党)の議事妨害回避に向けて、上院では通常「60票が必要(全100票)」とされています。しかし今回の予算決議案通過で、ハードルは「過半数(51票)」にまで下がりました。 決して“一枚岩”というわけではありませんが、現時点における与党(同共和党)の保有議席は「52議席」。「野党を巻き込むことなく、与党だけで可決が可能」というステータスへの移行は、かなりのインパクトを秘めています。

 

20171020take03(ドル円・日足)

 

20171020take04(ドル円・週足)

 

 日足を見ても、“200日移動平均線(執筆時は111.739円 ⑤)”で跳ね返された後、“20日移動平均線(同112.511円 ⑥)”を明確に超えてきた格好となっています。そして「NZ情勢(政権交代)」「カタルーニャ懸念(自治権剥奪?)」を背景に利益確定売りが先行した昨日(19日)の反落でも、“20日移動平均線”ではしっかりと支えられました(⑦)。

 

「米金利先高観」には“今後の経済指標次第”、「次期FRB議長争い」には“トランプ大統領の腹一つ”という“不透明感”が残っていますので、 “一気の上値模索”とはまだいかないかもしれません。それでも「トランプ減税への期待」は、昨年のトランプラリーと“同じシナリオ(要因)”…。

 

“113円台”で直近は上値を押さえられてきましたが(⑧)、少なくとも“5月/7月に跳ね返された114円半ば ⑨”までは意識される…?そして、さらに突破できれば“年末に向けて年初来高値(118.593円 ⑩)トライ”も期待できる…?“上値の重さ”は依然として囃され続けていますが、「取り巻く環境は一変した」と考えたいところです。

 

(2017年10月20日執筆)

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10/6
2017

「抜ける?or抜けない?」で大違い - 113円は大きな分水嶺

 米雇用統計を控え、“様子見ムード”が続いています。

 

20171006take1

 

 昨日はこれに伴った“利益確定売り”が優勢となり、一時112.40円水準へと下押す場面も見られました(①)。しかし最終的には112円後半へ押し戻される(②)など、底堅い動きも続いています。一方で先ほどは113円台を回復する場面も見られています(③)が、「積極的に買い上げていこう」といった動きは現時点で見られておりません。このため「上値重いが、下値も堅い」を地で往く動きといえます。

 

20171006take2

 

 先月7日(107.319円)からの上昇(戻り)は、実に“6円”に届こうかといったものです(④)。今年の変動幅が“およそ11円”であることを考えれば“半分超も戻した”格好ですので、値幅的には「明らかに買われ過ぎ」の部類に入ります。また“わずか1か月”という時間を考えれば、「スピード違反(早すぎる)」のおまけまでつく可能性もあります。さらに売り込まれた際の直接的な要因(北朝鮮に絡んだリスク回避姿勢)が“払拭されていない(一時に比べると後退はしていますが…)”ということまで考えれば、「いつ反落してもおかしくない」という見方も十分に成り立つところです。これが上値を押さえる要因として機能している感があり、現在の「上値の重さ」を演出しています。

 

 それでもマーケットテーマは、すでに“米利上げ観測”“次期FRB議長への思惑”、そして“税制改革への期待感”へ移行した印象があります。いずれも“米国(ドル)主体”のテーマであり、“地政学的リスク”は隅に追いやられてしまった印象さえあります。そして“米利上げ観測”に関しては、「今後の米経済指標次第」という面はあるものの、直近の指標は悪くありません(というよりも好内容が続出…)。

 

 こうした中、本日は米雇用統計が予定されています。事前予想は「非農業部門雇用者数:+8.0万人」「失業率:4.4%」「時間当たり平均賃金:+0.3%」となっており、まずはここからの乖離具合がポイントということになります。いつもに比べて“予想数値が低く”なっているのが印象的ですが、これは“米ハリケーン”が影響しているからです。つまり“一時的”といった要素が多く含まれている格好であり、仮に“ネガティブ”となっても「一時的かつ限定的」との思惑が期待できるところです。一方で“ポジティブ”ともなれば「過敏に反応」する展開も可能と見られるだけに、上方向を期待する向きにとっては“都合のいいマーケット環境”といえるかもしれません。

 

 さらに天災の影響は読みにくく、予想数値は相当割れています。前記非農業部門雇用者数の“+8.0万人”はあくまでも「中央値」であり、「最高(+15.3万人)/最低(△4.5万人)」とかなりの幅があります。直近の米雇用統計は“ショボイ動き”が散見されますが、今回に関しては「大きくブレる可能性有」…?そして結果次第ではありますが、「ネガティブよりも、ポジティブの影響が大きい」…?

 

20171006take3

 

 チャートに話を戻します。現状で上値を押さえている113円水準(⑤)には、一目均衡表や移動平均線をかけても、日足・週足共に主だった抵抗ラインが見当たりません。しかし年初来高値(1/3:118.593円)を基準とした“下落レジスタンス(⑥)”は、113.00-10円を通っています。

 

 これが行く手を邪魔する要因(⑦)として機能しているわけですが、前回も記したようにテクニカルの判断の基準は“あくまで終値”…。節目の「115円」さらには「年初来高値(118円)」に向けたさらなる上昇を期待するためにも、少なくとも本日終値段階で「113円維持」を達成しておきたいところです。

 

(2017年10月6日執筆)

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9/8
2017

ようやく“ダブルトップ完成” - 次なるポイントは“週足の雲割れ確定” の有無…!?

 ちょっと更新をお休みさせていただいている間に、ドル円は大きく下落しています。「米利上げ観測の後退(ドル売り)」「欧緩和縮小観測の台頭(ユーロ買い)」、さらには「悪化する北朝鮮情勢(リスク回避の円買い)」も重なる中、とうとう昨日には108円ラインぎりぎりへと売り込まれました。

 

20170908take1

 

 昨日の下落におけるポイントは2つ。“4月安値(108.132円)”を割り込んだことによる「年初来安値を更新(①)」と、そして“ネックライン(6月安値:108.788円 ②)”を割り込んだことによる「5月高値-7月高値を頂点とするダブルトップの完成(③)」です。

 

 「ん…!!前者はともかくとして、後者に関してはとっくの昔に割り込んでいるんじゃないの…?」そう疑問に思われる方もおられるでしょうが、ダブルトップの完成が昨日であることは間違いではありません。

 

20170908take2

 

 ご指摘のように何度となく、8月以降は同ラインを割り込む場面が見られています(④)。しかしながらその都度持ち直しを見せており、一度として終値ベースでは割り込まずにここまできました。それが昨日初めて終値ベースで割れた(⑤)ことで、テクニカル上は「ようやくダブルトップ完成」ということになります。よく知られたテクニカルではありますが、“判断の基準は終値”というのは忘れがちですので、気を付けておきたいところです。

 

 そう考えると年初来安値更新は“下値追い加速 or 下値達成感台頭”のいずれにも取れる材料ですが、ダブルトップ完成に関しては“下値追い加速”が促される要因と考えるのが自然ということになります。何度も跳ね返された同じ108円台ではありますが、これまでとは様相が違うと考える必要があります。

 

 もっとも今回の下落の裏には、はっきりいって「悪化する北朝鮮情勢(リスク回避の円買い)」が占めるウェイトが大きいと見られます。このため“思惑の往き過ぎ”が入り込みやすく、仮に懸念される週末のミサイル発射が杞憂に終われば“それ相応の反発は必至”と考えるのもまた自然ということになります。このためその後に「再び下攻め」となるのか、それとも「目先の底打ち⇒反発」となるのかを、探っておく必要があります。注目されるのは“週足チャート”です。

 

20170908take3

 

 ダブルトップを完成させた前記“ネックライン(108.788円)”には、“週足・一目均衡表先行スパンの雲下限”も重なって展開しています(⑥)。しかし “判断の基準は終値”である以上、「割り込んでいるとはいえ、まだ確定しているわけではありません(⑦)」。つまり“中長期の方向性”を探る上で注目される週足では「まだ下落シグナルは点灯していない」ということになり、明朝の終値(週足の場合、週末終値がベース)が注目ということになります。下回っていれば「早期に押し戻されない」限り、“16/6/24~16/12/15の61.8%押し(106.446円 ⑧)”“16/11/11安値(106.032円 ⑨)”を経て、“16/11/10安値(104.963円 ⑩)”を目指す「さらなる下攻め」が懸念される。一方で押し戻されていれば、少なくとも“110円台”に向けた「目先の底打ち⇒反発」が期待されると考えるのが可能ということにもなります。

 

 「イメージは下方向一辺倒」「テクニカルも悪化」という局面ではありますが、「中長期の売りシグナルの点灯はまだ」「思惑の往き過ぎが入り込みやすい」という点に関しては、十分に注意して臨みたいところです。

 

(2017年9月8日執筆)

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7/28
2017

頻発する“十字線”が、ドル円の先行きを暗示…!?

 ECB(欧州中央銀行)理事会(20日)は“ハト派/タカ派が混在”したものの、マーケットは“タカ派部分”のみに反応しました。一方のFOMC(米連邦公開市場員会・25-26日)も“ハト派/タカ派が混在”でしたが、こちらは“ハト派部分”のみに反応した印象があります。ユーロドルが2015年1月以来となる1.17ドル後半へと駆け上がる中(①)、ドル円は前回記した“6/14~7/11の50%押し(111.641円 ②)”では下げ止まらず、“同61.8%押し(110.967円 ③)”をも一時割り込む下落を見せています(④)。

 

20170728take01

 

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 “米インフレ鈍化⇒金利先高観後退”に“米欧金利差縮小”、さらには“トランプ政権の迷走”等…。ドルにとっては明らかに“逆風”が吹いており、重く圧し掛かっています。ユーロドルが1.17ドルを明確に上回ってきたことを考えると、「しばらくドル売りは続く」と見るのが自然かもしれません。

 

 ただ「各国中銀による金融正常化争い」は依然としてマーケットテーマとして健在であり、「金融政策の正常化争いの先頭はドル⇒最後方は円」という構図も崩れておりません。このため「ドル売り⇔円売り」が互いに引っ張り合い、明確な方向性を見出せない状況へと陥ってきたことが窺えるところです。

 

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 週足を見ると「方向感のないレンジ相場」に入り込んでいる印象があります(⑤)。それでいてイメージは“下方向へ傾斜”している印象があり(⑥)、前記したように“ドル売り材料”も揃っている状況では、なおさらその傾斜はきつくなりがちです。

 

20170728take4

 

 一方で日足を見ると、“一目均衡表先行スパンの雲(現在は111.367-110.249円)”に再び押し戻されたものの(⑦)、“ドル売り材料”が揃っている割には大きく崩れておりません。雲の上限付近にて、“概ね横ばい”を続けています(⑧)。“大陽線(25日)-大陰線(26日)”を描くなど“派手な動き”をしているようにも見えますが、この両日を“一本のローソク足”に見立てると、雲に押し戻されて以降は「十字線(寄引同時線)を頻発」させていることが窺えます(⑨)。

 

 ※十字線(寄引同時線):売り方/買い方共に思い切って動くことができず、様子見(打診売り/打診買い)となりやすい線。相場の流れが変わる時にも現れやすく、拮抗する売り方/買い方のいずれかが勝れば、雪崩を打つように動く可能性もある攻防の分岐点。

 

 膠着状況を打破するには、新たな材料(要因)が必要です。しかしながら現在はその材料が見当たらず、決め手を欠いているのが実状です。想定される“夏枯れ(ボラティリティの低下)”は“仕掛け的な動き”を呼び込む可能性を秘めていますが、一方で“積極的な売買が手控えられる”とは“両刃の剣”です。ドル売り材料が揃っている現状を考えると、 「下方ブレイクには、さらに強力なドル売り(もしくは円買い)材料が必要」と考えざるを得ないところです。

 

 もちろんイメージは“下方向へ傾斜”ですので、決して楽観はできません。それでも “レンジ下限”付近で推移し、前記したように“十字線を頻発”させています。大きく動意づく可能性を秘めた“雲のネジレ”も、まだ先(8月4-7日 ⑩)になります。イメージ(流れ)には逆らう格好になりますが、「下値は浅い」「戻り売りではなく、押し目買い」で臨みたい局面と考えます。

 

(2017年7月28日執筆)

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ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。