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迷ったらココ!期間限定

5/12
2017

現在は“心理的な節目”の意味合いのみ 、115円突破で“全戻しの期待”…!?

 「あの警戒感(円高・ドル安)は何だったのか…?」 そんな声が聞こえてきそうな動きを、ドル円は見せています。“政局リスク(仏大統領選)”“地政学的リスク(北朝鮮&シリア)”を早々に織り込んだマーケットは、買い戻しを加速させているからです。

 

20170512take1

 

 “50日移動平均線(当時111.70円 ①)”“日足・一目均衡表先行スパンの雲(112.30-86円 ②)”“100日移動平均線(同113.30円 ③)”、さらには“16/12/15~17/4/17の50%戻し(113.395円 ④)”を相次いで突破したドル円は、114円台に到達しました(9日 ⑤)。その後は上値を押さえられていますが、“115円回復(突破)への期待”がさらに膨らもうかといった状況といえます。

 

20170512take2

 

 一方で、115円台は“因縁の水準”でもあります(⑥)。「知ったら終い(しまい)」で押し戻された3月FOMC時の動き(⑦)は記憶に新しく、また“心理的な節目”であることから“オプション絡みの防戦売りの噂”が付いて回ります。上値が重くなりやすく、突破するのは容易ではありません。

 

 ただし今回に関しては、後者に関する噂がほとんど聞こえてきておりません。「聞こえてこないだけ」といった可能性は残りますが、年度末だった前回とは状況が異なっているのも、また事実です。つまり「3月規模まで膨らんでいない可能性」があり、そうだと仮定すれば「次回FOMC(来月13-14日、なお13日には一目均衡表の雲にネジレ発生 ⑧)までの日柄」「政治的なイベント一服というスケジュール感」等を鑑みると“つけ入る隙は十分”ということになります。

 

20170512take3

 

 改めてチャートを見ると、“200日移動平均線”を上放れた(⑨)ことで“ボトムアウト”した後は、冒頭で記したように順調に抵抗ラインをこなし続けてきました。114.30円水準で現在は上値を押さえられていますが(⑩)、しかしテクニカル的には“同61.8%戻し(114.637円 ⑪)”まで主だった抵抗ラインが見当たりません。つまり“中途半端な水準”で押さえられている格好であり、それでいて越えたところに “115円の大台ライン”が迫っています。

 

20170512take4

 

 “心理的な節目”の意味合いが強いとするならば、もたつかずに突破する可能性は十分…。本日予定される米小売売上高/米消費者物価指数は“共にプラス転換”が見込まれるなど、ファンダメンタルズ的な期待も膨らむところです。まずは“115円の大台ライン(⑫)”がメドとなりますが、“3/10高値(115.491円 ⑬)”を経て、年初来高値とも合致する“全戻し(昨年12/15高値:118.658円 ⑭)”まで期待は募るところです。

 

(2017年5月12日執筆)

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4/28
2017

108円台でボトムアウト – いよいよドル円は上値追い再開…!?

 急速に高まった警戒感から、ドル円は想定していた以上に売り込まれました。

 

20170428take1 

 “政局リスク(仏大統領選)”“地政学的リスク(北朝鮮&シリア)”を囃す動きで“200日移動平均線”を割り込むと、“ストップロス”を絡めながら一時108.132円まで売り込まれていきました(①)。

 

 一方で“トランプラリー(16/11/9~16/12/15)の61.8%押し(107.863円 ②)”を割り込むことはなく、その後は反発に転じています。仏大統領選・第1回投票が下馬評通り「マクロン候補(中道) VS ルペン候補(極右)」に落ち着いたこともありますが、それ以上に大きかったのが“両氏の得票率は世論調査に似通っていた”ことでした。昨年に何度も煮え湯を飲まされた世論調査の“信ぴょう性”が改善した格好であり、その後は積み上がったリスク回避の円買いポジションを“巻き戻す”動きにつながりました。“地政学的リスク(北朝鮮軍創建85周年記念日)”の後退も後押しもあり、ドル円は111.77円まで一時値を戻しています(③)。

 

20170428take2 

 週足に目を転じると、前回記した“200週移動平均線”を割り込んで“先行スパンの雲の中にて下値を拡大”していた様子が窺えるところです(④)。一方で“50週移動平均線”の手前では下げ止まって(⑤)おり、前記巻き戻しを誘いました。まだ雲から脱却したわけではありませんので楽観はできないものの、決して悲観する形状というわけではなさそうです。 

 

 もちろんこうした動きを持ってしても、“底打ち”と囃すのはいささか早計かもしれません。「選挙は水物」といいますので、“政局リスク(仏大統領選・決選投票:5/7)”は依然として残っています。また後退したとはいえ、“地政学的リスク(北朝鮮動向)”は完全に払拭される類のリスクではありません。常に燻り続けるものであるだけに、囃される度に上値に重くのしかかってくる展開も想定せずにはおれないからです。

 

 それでも無難に通過した仏大統領選・第1回投票辺りから「本邦生保筋がヘッジをかなり外している(ドル買い)」との噂が聞こえてきており、見方は割れているものの「円買いポジションはまだ残っている(巻き戻される可能性あり)」と考えることも可能です。

 

20170428take3 

 再び日足に目を転じると、“200日移動平均線を跨ぐ往来相場(⑥)”を繰り返した後、“上方向に放れた(⑦)”格好であることが窺えます。これは「下攻め(ドル売り)に飽き」がきていた可能性を示す動きであり、 “50日移動平均線(⑧)”を突破すると“100日移動平均線”とほぼ重なる“16/12/15~17/4/17の50%戻し(113.395円 ⑨)”“同61.8%戻し(114.637円 ⑩)”を経て、“115円ライン回復 ⑪”が期待できる形状ともいえます。

 

 「108円台でボトムアウト」した感のあるドル円には、より注目が集まってきそうです。

 

(2017年4月28日執筆)

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4/7
2017

大台ラインを巡る攻防戦は“不安より期待が大きい”…!?

 思った以上に「上値が重い」が長引いている感のあるドル円ですが、「下値が堅い」も変わっておりません。

 

 昨日(6日)には“好調な米経済指標(新規失業保険申請件数:23.4万件、前週から△2.5万件)”、「年3回利上げを支持、場合によって4回も…」との“ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁発言”、さらには「オバマケア法案は合意に近づいている」との“ライアン下院議長発言”も加わったことで、再び111円台へと値を戻す動きが見られました(①)。「リスク回避姿勢は後退…?」かに思われましたが、根強い“米中首脳会談&北朝鮮リスク”、あるいは米雇用統計を控えた“様子見ムード”も重なったことで、すぐさま110円台へと押し戻されています(②)。

 

20170407take1(ドル円・30分足)

 

 一方で、リスク回避要因には事欠かない状況が続いています。本日も「米国は50発以上のトマホーク・ミサイルを、シリアに向けて発射」との報が東京タイムに流れ、瞬間的に“リスク回避⇒円買い”が加速しました。110.90円水準で推移していたドル円は、一時「110円の大台ラインも風前の灯」というところまで一気に売り込まれました(③)。もっとも割り込むには至っておらず、その後は110円半ばへ緩やかに水準を戻しています(④)。

 

20170407take2(ドル円・週足)

 

 週足を見ると“200週移動平均線(本日は110.200円)”で支えられつつあるように見えます(⑤)が、“先行スパンの雲の中(上限は111.314円 ⑥)”に押し込まれかかっていることが窺えます。決して芳しい状況とはいえず、潜り込んでしまうと“雲の中で下値を拡大しかねない(⑦)”だけに注意が必要です。

 

20170407take3(ドル円・日足)

 

 一方で、日足を見ると“3/27-28安値(110.104円水準 ⑧)”“110.00の大台ライン(⑨)”“トランプラリー(16/11/9~16/12/15)の50%押し&50週移動平均線(109.924円水準 ⑩)”が強力なサポートラインを形成しています。割り込むと“ストップロスを絡めつつ、同61.8%押し(107.863円 ⑪)”への一段安が懸念される反面、割り込むには“かなり骨が折れる”という雰囲気も漂っています。それを死守するかのように“本邦機関投資家&年金のドル買いフロー”も同水準では持ち込まれているとの話(あくまでも噂ですが…)まで考えると、決して悲観論一色という訳ではなさそうです。

 

 リスク回避姿勢は“全ての材料をなぎ倒す破壊力”を秘めているだけに、今後も“細心の注意”を払う必要があります。それでも“北朝鮮・ミサイル発射(4日)”“シリアに向けてトマホーク発射(7日)”が飛び出しても割り込んでいないことを考えると、“ある程度、リスク回避は織り込んだ…?”。それでいてサポートをされ続けると、“反発幅はより大きくなりやすい…?”。

 

 今後の流れを見極める上でも非常に重要な“大台を巡る攻防戦”ですが、“不安よりも期待が大きい”と見たいところです。

 

(2017年4月7日執筆)

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3/24
2017

絵に描いたような“事実で売る”、ただ尾ひれがついて“少々下げ過ぎ”…!?

 前回、懸念した「噂で買って、事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」は、まさに“絵に描いたように”炸裂しました。想定していたよりも大きな下落につながっており、せっかく突破した“ネックライン(2/15高値:114.944円 ①)”を割り込むと“日足・一目均衡表先行スパン下限&50/20/100日移動平均線(②)”をも割り込み、あれよあれよという間に110円台へと下落しています(③)。

 

20170324take1

 

 利上げをキッカケにした下落は、昨年12月FOMC時に次いで2回目です。この際は “約2ヶ月”そして“およそ7円”の下落をもたらしました(④)。今回も同じとは限りませんが、「しばらく下落は続く」との懸念は頭をよぎるところです。特に「米10年債利回りの低下」に続き「森友問題」「オバマケア代替法案」等、ドル売り材料は次々と持ち出されており、テクニカル的にも決して芳しいとはいえません。「トランプラリーの半値押し(16/11/9~16/12/15の50%押し:109.924円 ⑤)」も目前という水準でもありますので、仮に割り込むと“同61.8%押し(107.863円 ⑥)”まで覚悟せざるを得なくなってきます。

 

20170324take2

 

もっとも前回と異なるのは、現在が“年度末”に差し掛かっているということです。政府・日銀は「円高にしたくない」が本音でしょうし、「ドレッシング買い」への思惑(期待)も残っています。ドル売りを直接けん引している“米10年債利回りの低下”にしても、「期末を睨んだ米国債売り(投げ売りとの噂あり?)⇒金利急上昇」が一巡するタイミングで前記「事実で売る」が重なり、これが現在の「金利急低下」と考えることが可能です。この見方が正しいとすれば、「米国債買いが積み上がったわけではない」ということになり、つまりは“金利低下は自ずと限界あり”ということにもなってきます。

 

20170324take3

 

テクニカル的に見ると、すでに“8営業日連続”で“陰線”を描いており(⑦)、“一旦調整が入る日柄(タイミング)”と見るのが自然です。本日は週末にも当りますので、なおさらです。延期されている“オバマケア代替法案”の採決が“再び延期”ともなればもう一段のドル売りも考えざるを得ませんが、“森友問題”も含めて「どうやら一段落した模様」。…となると“大型減税”“インフラ投資”“規制緩和”への道筋が見えてくやすく、少なくとも“そう見る思惑は台頭しやすい”と考えることが可能です。

 

12月時と比べて“日柄(8営業日)”“値幅(5円弱)”と共に足りませんが、あくまでも「過度の利上げ観測の後退」が下落のキッカケであり、「利上げ観測の後退」ではありません。「米利上げプロセスが停止」ともなればまた話は変わってきますが、日米金融政策が逆方向を向いている以上、その他要因さえ落ち着けば「ドルが巻き戻される可能性は十分」…?

 

20170324take4

 

リスク要因が払拭されたわけではありませんので、“下落の懸念”を完全に拭い去ることができませんが、目先“100/50/20日移動平均線&日足・一目均衡表先行スパン下限が並ぶ113.30-50円水準(⑧)”、少なくとも “今回の下落の半値戻し(3/10~3/23の50%戻し:113.056円 ⑨)”辺りへの戻りは期待したいところです。

 

(2017年3月24日執筆)

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3/10
2017

まさに“教科書的な上方ブレイク” ‐ ただし目先は“事実で売る”への警戒が必要…?

 前回コラム執筆後、マーケットは“米3月利上げ”を急速に織り込みにかかりました。 “20%”にも満たなかった「3月利上げの可能性(織り込み度)」は“すでに90%超”に達しており、次回FOMC(3月14-15日)での25bp利上げは“ほぼ確実視”される状況となっています。これを織り込む過程の中、先行スパンの雲の下に押し出されたドル円は急速に下げ渋り、本日(10日)にかけて115円台へと切り返しました。

 

20170310take1

 

 変化日とされる“(日足・一目均衡表先行スパンの)雲のネジレ”から綺麗に上抜けた(①)格好だけに、まさに“教科書通りの上方ブレイク”といえそうです。また週足・月足では雲の上で元々推移してきた(②、③)だけに、「バイアスは上方向にかかりやすくなった」と考えることも可能ということになります。

 

20170310take2

 

 さらに今回の上抜けは、「2/7安値(111.586円)/2/28安値(111.699円)のダブルボトム(④)も完成(ネックラインは2/15高値:114.944円 ⑤)」させた格好となります。なおさら“この傾向に拍車がかかる”可能性を秘めていると考えることが可能ということになります。“16/12/15高値:118.658円~17/2/7安値:111.586円の61.8%戻し(115.956円 ⑥)”を経て、“同100%戻し(118.658円 ⑦)”への期待は、膨らむばかりです。

 

20170310take3

 

 もっとも「織り込み度合いが急過ぎる」のは、少々気になるところです。今週初には「利上げは織り込み済」が囃され、小緩む場面も見られました。この時は杞憂に終わりましたが、“織り込み済”を囃すには“実際の利上げが必要”と考えると、“実際に利上げが行われればこの限りではない”ということにもなります。

 

 “3月利上げ”から“今年の利上げ回数(昨年12月のドットチャートでは年3回)”へと、マーケットの関心はすでに移行したと見られるだけに、個人的には大きく崩れるとは見ておりません。このため前記バイアスへの期待は大きいものがありますが、FOMC直後には「噂で買って、事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」を十分に警戒しておきたいところです。現時点における基本は、突破した“ネックライン(2/15高値:114.944円)”を支持ラインとして機能させることができるか…?を鑑みつつ、“押し目買い継続”“下がったところは丁寧に買い拾い”と見たいところです。

 

(2017年3月10日執筆)

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ブロガープロフィール

武市 佳史

ファイナンシャル・プランナー 武市 佳史(takechi yoshifumi)

大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)、テクニカルアナリスト。
日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。数多くの一般投資家と接しながら、現在はFX大手「マネーパートナーズ」のチーフアナリストとして、為替コラム執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。「初心者には分かり易く、上級者も納得」がモットー。